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930~第二次黒海戦争の動乱~  作者: アリナス
第1章 絶望の果ての世界
9/10

episode1ー8 「アルティアン帝国の思い」

趣味で書いているのですが、最近生きがいに感じています。


だが吹き飛ばされたオレグの鉤爪は、再生を遂げると最初より肥大化していたのだった。


「やっぱりこいつ他の奴らより強い。再生能力も桁違いに、、相手にならないんじゃ。」


ルーシーは、機関銃を構えると、辺りの建物周辺の影に回り込むと一気に走り込んでいく。

オレグは、口から破壊砲弾を出し尽くすだけでなく、緑色のビーム砲も撃ち放っていく。ビーム砲は、建物を爆発させ倒壊していく。

ルーシーは、瞬間移動をすると、オレグが放ったビーム砲は、周辺の建物を次々と破壊していくのであった。ルーシーの周りに倒壊していく瓦礫の破片が襲いかかるが、ルーシーは盾を形成して、攻撃を未然に防いのであった。


「私のシールド魔法でも奴を完璧に撃ち尽くすには、私のアビリティをバーストモードに解放するしかない!!!オーバードライブ発動!!!!!」


ルーシーは、機関銃のフルドライバーを解放した。するとバーストモードへと解放された機関銃から、放たれた無数の弾丸は、熱を帯びていた。無数の弾丸は、一気に集まる事でさらに高温度に発熱していくのであった。オレグは、スラッシュアックスを振り下ろして刃先を盾として弾丸を跳ね返そうとするも熱を帯びた弾丸はスラッシュアックスの刃先を溶かし尽くした。

そして一気に機関銃全体が熱を帯びるとマシンガンの如く放たれた弾丸は弧を描き、オレグの心臓を撃ち抜いていたのであった。

だが、現れた心臓に弾丸に当たらなかった。そればかりかオレグは鉤爪を使い弾丸を粉々に粉砕したのであった。


「無駄だ。私がどんなに力を使ってもこいつは倒せない。私には、何かが足りない。ならばエクレティブモードだ。フルバーストをエクレティブモードに解放するしかないんだ。」


ルーシーは、機関銃をエクレティブモードに解放した。機関銃の銃口は更に巨大に変形した。

エクレティブモードは、フルバースト状態から、変形した状態の機関銃から、ジェット噴射をするのであった。エネルギーはジェットエンジンに切り替わるだけでなく銃口からロケットランチャーが出現した。オレグは、再び口から破壊砲弾を放っていく。

ルーシーは勢いよく引き金を引いた。

そしてオレグの心臓目掛けて勢いよくロケットランチャーは噴射されるとそのままオレグの心臓を直撃した事でオレグ・マートルは爆散した。


「こいつらは結局、私にとって天敵。ベステフィル帝国の許されざる敵。絶対に全て殲滅しなければいけない。」


その頃スタンフォードは、シャールカ卿と対峙していた。シャールカ卿の3つの内2つの頭は、次々と口を開いた。


「Eğer bir zayıflık düşünüyorsanız, gücünüzü zaten serbest bırakmış gibi görünemezsiniz. Kafamın çok iyi olduğunu düşünemiyorum. Hissedebileceğiniz şey mantıksız düşünme gücünüzdür. Sadece öldür beni, öyle hissetmiyor musun. Bu durumda benimle nasıl savaşacaksın?


《どんな弱虫かと思えば、既に力を解放している様子見られないじゃないか。頭がさほど優秀とは思えない出来だ。君から感じ取られるのは、非論理的な思考力だ。ただ、僕を殺す、君はそれしか考えていないと感じるな。その状況下に置いて私とどう戦うつもりだ。》」


「O noso poder, incluídos os idiotas alí, será liberado ao máximo. Renaceremos como seres perfectos. Poder igual a Deus. É unha nova era para os pescadores. Capacidade moi poderosa e poderosa. Unha proba de beleza que Deus nos deu. Masacre real (Nota Eresti)! !! !! !! !! !! !!


《そこの馬鹿どもを含めて俺たちの力は最大限に解放される。俺達は完璧なる存在として、生まれ変わるのだ。神に等しい力。魚人が切り開く新時代だ。非常に強大で力強い能力。神が俺たちにくれた美の証。王家の虐殺(エレスティ・ノート)!!!!!!!》」


巨大な釜を振り下ろすと、シャールカ卿の釜からどす黒い閃光が溢れ出した。スタンフォードを追うように黒い閃光は、肥大化していく。そんな中、スタンフォードらの仲間が次々と応戦した。アルティアン帝国の増援部隊が続々と到着するのであった。エルフィークの命令で、第1増援部隊の副隊長のアルスイークらがソードを構えた。


「ビアード!!!奴らは俺たちに任せろ!!!お前は、救護に向かえ!!!!いけぇ!!!!」

アルスイークは叫んだ。


スタンフォードは、命令を聞くと、一斉に走り出した。そしてオレグ・マートルを倒したばかりのルーシーと合流した。

ルーシーは、かなり力を使い果たしのか身体中が暑かった。


「スタンフォード!!良かった!今、エルフィーク隊長から命令があったの。すぐに、魚人の巣窟に向かうようにって。魚人の殲滅命令が下ったのよ。だから、私とミケルとスタンフォードともう1人と4人で向かえって。」


「まさか、直接殲滅命令か。そんな事になったら俺たちの目的は、、、命の保証はどうするつもりだ。」


「大丈夫だよ。きっと4人で行けば倒せるよ。そのために、、私達仲間だったんだからね。」


そこへミケルも現れた。そんなミケルの隣に30歳くらいの青年がいた。青年は、ソードを所持している様子から、アルティアン帝国の増援部隊の一員のように思えた。


「ミケル!!隣にいるその人は??」


「あっ、エルフィーク隊長が派遣したっていうアルティアンの第3隊の隊員の方だって。私達は未成年だから大人の人の保護が必要だって。」


「初めまして。俺の名はゲルステンビュッフェル。スタンフォード・ビアード。ポール・ビアード隊長の息子さんだね。宜しく。」


それが後に、コミッシェル帝国の海兵総合司令官になる男、ゲルステンビュッフェルとスタンフォードの初めての出会いだった。


「初めまして!!ゲルステンビュッフェルって長い名前ですね。親父の知り合いなんですか?」


スタンフォードは、聞き返した。父の訃報の真実。もしかしたらこの人は何かを知っているかもしれない。それを聞き返す為に、スタンフォードは無我夢中で聴いていた。


「君のお父さん、ポール隊長にはとてもお世話になった。俺が新人海兵の時の、教官だった

俺の力を解放してくれたのもポール隊長だったんだ。だから俺は君の名前を知って自ら、チーム加入を求めたんだ。ペリュドラは、俺の父親を殺した男だ。俺の父親も、奴に捕虜として連れていかれたんだ。奴は、捕虜として連れていた海兵を断頭台で処刑し焼き尽くす。焼き尽くした死体を魚人の帝王に備える。それがやつが行う儀式だ。」


「そんな、、、俺の親父も、、魚人に食われたってそういう事ですか、、それだけでない

俺は、、家族を奴に皆殺しにされたんですよ!!!俺は天涯孤独なんだ!!!もう親父とは二度と会えない。最後に思いを伝えておくべきだった。一体何のために、、ペリュドラは、そんな事を。」

ゲルステンビュッフェルは語り始めた。かつて黒海帝国を襲った恐るべき戦争。

「復讐だよ。奴は、元々、黒海帝国の兵士だった。国が3つに分裂する前、奴は、レオペエウス復興に力を注ぐ為に、帝国軍隊を作り出した。そして帝国軍隊の隊長として第一次黒海戦争に参加した。多くの仲間を失い黒海戦争で国が分裂すると奴は、孤立した。目の前で仲間を皆殺しにされ、多くの人々の死を経験した。そして、ペリュドラは、散々拷問された上に、火あぶりの刑にあい、全身を焼かれた。そして奴は、全身を焼かれたのにも関わらず生き返ったのだ。奴には恐るべき魔術と再生能力があった。その力は、心臓を蘇らせ、全身を焼かれた恐るべき発火作用で今も奴の身体は燃え続けている。そして奴はベステフィル帝国で一大勢力を築き上げ、人類を喰い尽くす異形の怪人、、魚人と手を組み、アルティアン帝国を襲い始めた。多くの罪もなき子供、人々が奴の手によって殺された。奴は、、人を殺す事に何も感じないんだ。死んだ人々を必ず焼き尽くす。生きたままの人間を火炙りにして焼き殺すんだ。」


凄惨な光景を目の当たりにして来たゲルステンビュッフェルだからこそ、今回のベステフィル帝国の陰謀を何としても阻止したかった。それ程恐ろしい計画が埋めくアルティアン帝国で、魚人達を殲滅しなければならなかった。


「とにかく君に合わせたい人物がいるんだよ。」


ゲルステンビュッフェルに連れられてスタンフォードとミケルは、荒廃した街の奥へと向かった。そこには、アルティアン帝国の巨大な艦隊が出現していた。今回の、戦争に向けて、用意されたのは、アルティアン帝国の艦隊エスティンギである。


「エスティンギ???何故ここに??」


スタンフォードは質問した。どうやらアルティアン帝国の軍隊員達が搭乗しているようであった。今回の遠征に向けて、魚人の殲滅も含めて沢山の数の隊員達が遠征に集められた。

するとゲルステンビュッフェルは、話し始めた。エスティンギの搭乗口から、中へと入ると、椅子へと腰をかけた。


「ベステフィル帝国の艦隊が攻めてくるか分からない。隣の街、スルヴェルへ向かう必要があるんだ。そこで、王家に会ってもらう。アルティアン帝国の皇帝が君達に特使を頼んだんだ。俺がスタンフォード、ミケル君達を選んだのはそういう理由があるからだよ。とにかく皇帝に会ってもらう。ペリュドラの陣地を一つ一つ潰していかなくてはならない。奴が率いる王立魔道部隊「スピリット」の殲滅もあるしな。」


「スピリット???」


「魔導師の集まりだよ。恐るべき魔道能力だけでなく、魚人の中でも特に恐ろしい。アルティアン帝国の街を襲い、人々達を殺害している連中こそがスピリットさ。全く恐ろしい連中だよ。」


「そんな上に危ない組織がいるのに私達で倒せるのかな??私、不安になってきた。どうしよう??」


「ゲルステンビュッフェル??なんだよ。そいつらは??もしかして、士官生か、随分と、若いなあと思ったぜ。まさか士官生達と行動するのか。俺は御免だぜ。」


1人の男が現れた。アルティアン帝国の軍隊の1人で、緑色の髪のかなりチャラい雰囲気の男だ。軍服を着ているが、腰からアビリティソードを掛けている様子から、強い戦闘能力を持っているのが想像出来る。


「こいつの名は、セルテート。元陸上人だ。」


「え???陸上人??どうしてこの世界に??」

スタンフォードは、驚愕した。一斉関わることがないと思っていた陸上人が今目の前にいる。しかも、自分達と同じように海底人として。


「酷い有様だった。俺は、、鬼核弾で、、街をめちゃくちゃに破壊された。何万人もの人々が鬼核弾で焼け死んだ。俺は、、海へ逃げた。火傷を負って、、この世界へ来たんだ。ベステフィル帝国は、陸上世界を滅ぼすつもりだ。俺は、家族の恨みを晴らすために、奴をペリュドラを殺すんだよ。」


忌まわしい記憶だった。思い出したくなかった。周りの家族も友人も皆死んでしまった。トルコの街も、酷く壊滅を受けた。第一次黒海戦争の時黒海帝国は、陸上に向けて核ミサイルを放った。それにより、陸上世界は壊滅したのだ。


「俺たちは、まず、魚人を殲滅しなければならない。戦災孤児達を復興から守り、ミサイルを放つことがないように、しなければ、ならない。だから君達にも協力して欲しいんだ。魚人の中でも中等魚人(フォルスタディブルーメ)」を殺すんだよ。奴らは、毎日、奴隷として人間達を、バラバラに切り刻み殺している恐ろしい連中だ。隣の街に奴らの狩猟場がある。そこに行き、中等魚人達を抹殺する。それが第一のミッションだ。」


ゲルステンビュッフェルは、3人に話した。覚悟の上だった。しかし今回はゲルステンビュッフェルの言うことを聴くしかない。スタンフォードはゲルステンビュッフェルの言うことを信用したのか口を開いた。


「その狩猟場に俺たちだけで行くには、無理があります。そこに帝国の軍隊で乗り込めば、ベステフィル帝国の奴らも姿を表すのではないでしょうか??それにそこの戦災孤児達を救う。それこそが俺達がやるべき仕事なんですから。軍隊の総合司令官に合わせてください。俺たち士官生達もそれに参加させて欲しいんです。」


スタンフォードは、帝国軍隊へと参加して、ベステフィル帝国との全面戦争への参加を心の中で強く望むと共に、ゲルステンビュッフェルへと自分の意見を投げかけた。


読んで頂きありがとうございます。

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