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930~第二次黒海戦争の動乱~  作者: アリナス
第1章 絶望の果ての世界
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episode1ー7 「永遠の美」


ペリュドラは、帝国の城にて破滅の烈火(ディオベーラ)を従えていた。ペリュドラが居座る箇所には、再び生贄達が連れてこられると、ペリュドラは剣を出し、生贄の髪の毛を引っ張りながら、引きずり回した。


「おい、、、俺の秘密を村の奴らに喋ったらしいじゃねえか。どういうつもりなんだ、こら??」


「違います。何も、喋っていません。誤解です。私は、あなたのことなんて。」


生贄はアルティアンの女海兵であった。ペリュドラは、女を掴むと放り出した。

そして、城郭の奥深くへと連れて行った。そしてここから処刑場へと運び処刑するのだが、彼には処刑の方法が3種類あった。1つは炎の断頭台で焼き尽くすという、方法、そしてもう1つは、全身を串刺しにするという恐ろしい拷問方法である。串刺しにするという恐ろしい拷問方法は、ペリュドラがベステフィル帝国に伝わる王家の伝承を引き継いだものであった。


「おい、、生贄の癖にペラペラ喋りやがるじゃねえか。どういう面してんだよ。この野郎。おい、、エヴェッサ。お前、、女の生き血が欲しいって言ってたじゃねえか。この女、、中々いい身体してんじゃねえかよ。お前にピッタリじゃねえか。炎で焼き尽くされると、、全身の血を出されて拷問されて哀れに死ぬ。お前には、拷問の方がピッタリだ。」


ペリュドラは生贄の女性に剣を突き刺した。凄まじい剣から炎が上がった。女性の身体は大火傷を負い、、女性は悲鳴をあげた。

そして奥の拷問部屋へと連れていかれると女性は串刺しにされ一気に、、眼球を抉り取られ、、全身の血を抜かれた。身体からまるで水のように血が流れていく中、ペリュドラの愛人のエヴェッサ・ストラヴェルは、拷問部屋に姿を現した。


「ペリュドラ様、、、待っていました。素晴らしい生贄の血を、、私も欲しておりましたのよ。私は永遠の血を吸い、、美しくありたいの。それこそ神に相応しい力。魔法よりも美しく、、永遠の美に通じるものよ。」


エヴェッサは、拷問部屋から薔薇を出して血を吸い付くとその薔薇の花弁を自らの口へと放り込んだ。エヴェッサは、吸血鬼の如く血を食い尽くしていく。だが、そんな様子を見ていた他の生贄は、エヴェッサに対して怒りを顕にした。

エヴェッサは、ベステフィル帝国一の美女として有名であった。その裏では拷問に手を染め、数多くの生贄の女性や男性を殺害していた。また彼女もペリュドラに心酔していた。また魚人と手を組み彼女と協定を交わした魚人は、食人の儀式(レプラヴァリマ)で生きた状態の女性を、捧げた事があった。


「エヴェッサ令嬢、、私目も貴方様が美しくおあれる事だけを考えております。アルティアン帝国の生贄達の生き血では足りない物があると考えております。」


破滅の烈火(ディオベーラ)の魔道士の金髪の美青年の剣士アルトゥール・ナッドゥバルタは、エヴェッサに跪いた。彼もまたエヴェッサの美を追求していた。エヴェッサの美を生き甲斐とするアルトゥールは、帝国最高の魔導師でありユリウス教の信者であった。


「私は、ユリウス様を信じている。ユリウス・ケセウス様こそ、私にとって、、素晴らしいお方であります。あのお方は黒海帝国の創始者であるのですから。でも、、そんな魔術を、、、アルトゥール、、あなたユリウス様の生まれ変わりなのかしらってくらい美しいわね。でも私には、ペリュドラ様がいる。2人を選べないとは言えないけど、私には、、ペリュドラ様が生きがいでもあるから。」


ペリュドラは慕われている。エヴェッサとペリュドラと魚人が集まり、宴会を開いている中、エヴェッサの元に、1匹の魚人が現れた。ベステフィル帝国でも最高貴族の1人であるディッポ公で、身長4m近くになるシャチ型魚人である。デイッポ公のもう1匹、頭が5個あるシャチ魚人、ノーヴェレウス卿も現れた。

シャチや鮫などの大型魚から魚人になった中等魚人(フォルスタディブルーメ)の位に値する、ノーヴェレウス卿は、貴族階級でもディッポ公に値する程の、最高位である。


「Herra Evessa, herra Perydra, ég mun tilkynna það. Mér, fiskimönnunum undir Noveleus, hefur nú tekist að eyða mannkyninu í flestum borgum, þar á meðal Kusavel. Ég er sérstakur hlutur sem ég safnaði með því að drepa fólk sem var safnað sem fórnir. Þessi fingur einn er frábært verð.


《エヴェッサ様、、ペリュドラ様、、報告致します。私、ノーヴェレウスの配下の魚人達は、現在、クサヴェル含め、殆どの街の人類の壊滅に成功致しました。私は、生贄として集められた人間共を殺して集めた、高級品です。この指だけでも相当な値段です。》」


殺された生贄の指をエヴェッサは、受け取ると、口にしたのであった。彼女は、カニバリストであった。会合に出席していたエリュハンデル公爵はワインを置くと口を開いた。


「この指は本当に高級品なのか。私には信じられない。基本は王族に献上するものだ。収容所で殺したのか、それは高級品とは言えぬぞ。」


すると、ペリュドラは、肉をナイフへと指すと、ナイフから炎が上がり、肉は焼かれていく。ペリュドラの身体から炎が上がると、ペリュドラは、口を開けた。


「いいじゃねえか、、、最高に燃えるぜ。

この俺を焼いた炎みてえによ。人間共をぶっ殺す。俺の願いはそれだけだ。とっとと、ぶっ潰すだけだ。腐った世界をな。」


その頃、ルーシーは、オレグ・マートルに向けて機関銃を連射し始めた。機関銃を一斉に放つと、オレグ・マートルは、強靭な肉体で、弾丸を跳ね返していく。オレグは、口から破壊砲弾を放っていくと周辺の建物を破壊し始めたのであった。


(どうすれば、、行けるの??心臓、、目、、、そうだ、、心臓だ。)


オレグは、スラッシュアックスを振り下ろすと、、建物の周辺に高速で移動し、一気に咆哮をあげるとルーシーを襲った。

ルーシーは、走りながら、オレグの攻撃を避けていった。オレグは巨大な鉤爪を忍ばせた。

ルーシーは、オレグの鉤爪を狙って、機関銃を構えた。


「あいつの爪を撃ち尽くす!!!!」


強い意志が働きルーシーは、機関銃を引いた。

機関銃から弾丸が一斉に放たれ、オレグの鉤爪は吹き飛ばされた。


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