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930~第二次黒海戦争の動乱~  作者: アリナス
第1章 絶望の果ての世界
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episode1ー6 「親を失った子供たち」


住処を失った貧しい子供達はひもじい思いをしていた。僅かな貯金しかなくこれからの生活の目処も立てられず、生きる希望を失っているものばかりであった。最近激化するベステフィル帝国の急襲により自粛生活を余儀なくされている。そんな中、ミケルは荒廃して廃墟と化した

中眠り続ける1人の少年の姿が気になった。それは金髪の少女の兄であった。


「私の兄、、病気なんだ、栄養失調でずっとこんな状態なんだよ。もう、食べ物は、手に入らない。貯金も底を尽きた。あなたは軍人なんでしょ?お金も持っているんでしょ?」


金髪の少女は、ミケルに対して言った。彼女は、軍隊員は金を持っていると感じているみたいだ。


「私たちはそんなことは無いよ。私は、お金を持っている訳では無いのよ。ただ国の為に戦っているだけ。だからそういう偏見の目で見てしまうのはしょうがないとは言えないけど。でも食べ物は、、私があげるわ!!!!」


そう言うとミケルは、鞄を開けると、そこにはサンドイッチが入っていた。そのサンドイッチには、母の愛情がこもっていた。彼女の出兵の為に冷蔵庫に入れて残して置いてくれたサンドイッチ。


「サンドイッチだ!!!」


「食べ物だよ。美味しそう!!お姉ちゃんが作ってくれたの??」

孤児達は好奇心旺盛にミケルに質問する。


「違うよ。これはね、私のお母さんが作ってくれたの、私のために。これは母と父の愛情の塊。でも2人とも死んじゃった。殺されたの。もう二度と帰って来ない。」


「私達もだよ。お姉ちゃん。魚人に食われたり、ベステフィル帝国の悪い奴らに殺されたり、酷い。皆待っているんだよ。私達より小さい子は、親の帰りを今も待ち続けている子もいるんだ。」


金髪の少女はそう言った。孤児達には年齢が3歳ぐらいの子供達も見られた。


「私の名は、グウェン、ここいら一帯に住むスラム孤児のリーダーよ。私達は、もう1週間もまともな食事を口にしていない。だから、もう耐えられないの。この子達が、ひもじい思いをするのが。皆お腹を空かして街から盗んだ畑の野菜を食べて何とか凌いでいるけど、雑草や海藻を食べる事もあって、私はどんな思いをしても構わない。でもこの子達が死んじゃうのだけは耐えらんないの。どうすればいいか分からないよ。お姉ちゃん助けて。」


「あなた達を助けるには孤児院か収容所に送るしかない。でもあそこは、、、、」


「やめて!!!!!収容所だけはやめて!!!あそこは、収容所なんかじゃない。あそこに送られた人々は、、、、魚人に食われる。あそこは魚人に生きたまま、恐ろしい武器で粉砕されて殺される。そんな悪魔のような場所なのよ。私たちは生きたい。生きたいよ。」


そこへスタンフォードが現れた。先程のアガフォノフ卿との戦争により、少し傷を追っていた。


「そうだぞ。ミケル。あんなところなんかにはこの子達を行かせらんねえよ。だから、、悪いけど、、ここで救える命は極力助けたいでも、スラムの子供を助ける程の能力はない。お前らには申し訳ないが、、、。皆、ここで安全に暮らしたいとはきっと思っているのではないのか。だから、、、どうすれば。」


スタンフォードは困惑した。この何人もの子供達をどのように助ければ良いのか分からずどうにも出来なかった。


「そんな事言わないで。スタンフォード、あなたは助けられないからって命を救うのを諦めるの?それ程、人の命の重さは、何よりも大事なんだよ。私は救えない命なんてない。自分が死んでも子供達の命は助ける。みんな逃げるのよここにいてもダメ。やっぱり逃げるしかない。あたし達が戦わなかったら誰が闘うのよ。」


ミケルはスタンフォードを諭した。彼女の言い方は優しかったが、物凄くスタンフォードの心に響くものがあった。ミケルは、収容所がどういう所か知っていた

その時。凄まじい音が聞こえた。何かが近づいてくる感じだった。


「見つかった。魚人だ。あいつらが、、、やってきたんだ。」


金髪の少女グウェンは、震え出した

そして他の子供たちを廃墟の奥深へと隠す中、足音は徐々に近づいてくる。恐怖の足音は、一気に、織り成す中、廃墟は、破壊された。


「スタンフォード、、お前、、何をしている??」

魚人だと思っていたが、総隊長のエルフィークであった。ミケルも魚人かと驚いていたが、エルフィークの存在を聞くと安心している様子であった。


「総隊長、、、申し訳ありません。スラムで孤児を発見してしまって。何とか助けようとしていたのですが、、何とかこのスラム孤児達を助ける事は出来ないのでしょうか??」


「可愛そうだが、俺たちに助けられる命は限りがある。いくら助けたって、限界はあるのさ。それに今回の目的は人助けでは無い。お前の本当の任務をしっかり考えろ。ミケル、、お前もだ。街に、魚人が出現したそうだな。早速だが、数が多い。お前達も持ち場に戻れ、いいな。」


ミケルとスタンフォードはスラム街を抜けようとしたが、そんな中、グウェンは、スタンフォードにしがみついた。


「どうして逃げるの??私達のこと助けてくれたいの??ほっといて行くなんて信じられない。お兄ちゃんの事だって助けてくれるって言ったじゃん。だから信じられないんだよ。もう知らないよ。闘いが大事なの??信じられないよ。普通の人間だったら、目の前に餓死で死にそうな子がいたら、何がなんでも助けるでしょ。兵隊さんなんかもう知らない。」


「グウェン、、ごめん、、任務なんだ。絶対君たちを助けに来る。だから待っててくれ。

俺たちは、、絶対に助けるから。」


スタンフォードは、必死にグウェンに言った。

グウェンは、指を出した。指切りげんまんだ。よく妹のクレアがやっていたのを思い出した。

嘘を付いたら針千本を飲ますと言うやつだ。

2人はエルフィークに連れられて外へと出たがその瞬間目の前の光景に驚愕した。50を超える魚人の軍団が押し寄せていた。目の前に現れたのは、身長が4mを超える巨大な魚人の幹部らしき男だった。頭を3つ持つアオザメのサメ魚人らしき男が口にした。恐ろしい形相をした男は、こちらを睨み返すと、、串刺しにした大量の死体を口にした。その男の名は、シャールカ・ヴラートナー卿。


「Aynı anda kaç tane avın ortaya çıkacağını hayal etmek zor. Bu kadar şanslı olacağımı hiç düşünmemiştim. Mükemmel ... güzel! ! ! ! Her şeyi kırmak ve pislik olmadan bir dünya yapmak istiyorum, ama aptal insanlar onları öldürüyor.


《まさか獲物がこんなに一度に現れるとは感無量だよ。私はこれほど獲物に恵まれるとは思っていなかったものだ。完璧だ、、、美しい!!!!さあ全てを壊し、、穢れのない世界にしたいがが、、馬鹿な人間共は、ぶっ殺すだけだ。》」


「É un lugar onde estaba tan fresco que finalmente o matou. Non creo que esta farraposa realidade. Coma o lixo e o peixe, despois de todo, non creo que haxa unha porquería. Se queres matalos, creo que Gaki é a mellor opción. Divertímonos Tempo para a caza.


《俺もやっとぶっ殺す事に、清々していた所だ。このクソたれな現実なんかいらねえんだよ。ゴミと雑魚を食いつくしてよ、、所詮はクソまずいクズなんかいらねえ。ぶっ殺すなら餓鬼が最適ってか。さあ、楽しもうぜ。狩の時間をよ。》」


「Amahirwe kuri Peludra. Perrydra, hurray! ! ! Ingoma yera ya Bestefil ni umupaka wera w'ingoma. Gusenya, kumena! Ngwino, upfe! ! ! ! Abantu bakennye, batubere umuhigo. ,


《ペリュドラ様万歳。ペリュドラ様万歳!!!神聖なるベステフィル帝国こそ、帝国の神聖なる境地。壊せ、、壊せよ、、さあ死にやがれ!!!!哀れな人間共、、俺たちの餌食になれ。、》」


シャールカ卿は、口から大量の破壊砲弾を出すと、スタンフォードに向けて放った。スタンフォードは、それを避けながら、ソードを出すと、シールド魔法を形成した。

完璧に攻撃を防いだが、完全に攻撃は避けきれていなかった。


「これでも喰らえ!!!!!」


スタンフォードは、勢いよく斬撃を放っていく。赤い閃光が彼のソードから溜まると、一気にシャールカ卿の身体を直撃していく中、スタンフォードは、高速で移動するとシャールカ卿の頭を狙い切りつけた。

シャールカ卿は、口から破壊砲弾を放つ中、スタンフォードは、シャールカ卿の 2つ目の頭を切りつけた。


「これで奴の頭を1個切り飛ばした!!!

あとは心臓を狙えば!!!」


だが、切り落とされた頭はすぐに復活した。そして3つの頭から一気に破壊砲弾が放たれると凄まじい爆風がスタンフォードとミケルを包む。

そしてルーシーは1匹の魚人を標的にしていた。4m近い身体を持つ魚人の、オレグ・マードルであった。ルーシーは機関銃を持つと、オレグ・マートルの頭を狙った。


「行くわよ!!!!殺してやる!!!!!しねえ!!!!!!!!」


機関銃からは凄まじい弾丸が放たれていく。弾丸は一気に、凄まじい勢いで、オレグ・マートルの身体を一気に直撃していく。そしてオレグ・マートルは、ルーシーに向けて巨大な鉤爪を忍ばせた。

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