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勇者の片思い  作者: そうき
1 始まり
8/13

5.75話 夢の中で(ミナ)

やっとまとまりました。

ミナは言葉遣いが大変です。


では、よろしくどうぞ~。

ふんわりとやわらかな風を感じる。

そっと目を開けると、白い白い空が見えた。

・・・違った。空ではなく、と言って壁でもなく。

「次元のハザマ、って、世界が違っても似たような感じなのね・・・」

人間の次元と神の次元と。

「どこにいるの?・・・いらっしゃるの?と聞いたほうがいいかしら・・・」

それとも、おいでですの?か、それとも、どちらに坐しますか?かしら?

『どれでも。』

大事なのは言葉づかいではなく、そこに込められた感情と意志だ。

(なるほど・・・言葉にしただけで、声に出さなくても通じるのね)

『慣れてる・・・。巫女・・・異界でも・・・同じ?』

「細かい部分は違いますわね。でも、確かに巫女もどきをしてましたわ」

『・・・もどき???・・・』

苦笑しつつ、横になっていた体を起こし、何もない空間に丁寧に腰かける。

「お会いできませんの?姿を現せない理由がお有りですか?」

うっすらと白さが増して、目の前に人型の白い塊が現れた。微かに発光していて、周囲の白さとは異なる輝きを放っている。なるほど、これは確かにご神体だ。存在感がまるで違う。圧倒されているのに、暖かくここにいること自体を、存在自体を褒められているような、可愛がられているような。

「ありがとうございます。巫女もどき、というのは、わたくしが正式な巫女ではなかったからですわ。仕来りなどは祖母が教えてくれましたけれど、それもまあ、少しだけ、見習い程度ですわね。巫女にしか教えられないことが多いそうなので」

『巫女、なりたい?』

「いいえ。勝手に決められるのは嫌ですわ。お仕えしたいと思えるほどの素晴らしいお方でなければ。」

首を傾げる動作をされた。人真似がお上手ですわね、と思う。それなりに人間は好かれているのか。好きなのか。とはいえ、この神のせいで召喚されたのは間違いなさそうだけれど。

『そう・・・召喚、した・・・助けて』

ああ、はい、面倒ごとに巻き込まれるのは慣れているけれど、正直、神々のことには関わるのは遠慮したいわ。神が助けて、なんて言うのは、相手も神で、しかも掟やら法則とやらで手が出せない、一番面倒な状態になっている時に限られるのだから。ややうんざりしつつも断れないことはわかっている。とっても残念ながら、拒否権はないのだ。せめて、と話を続ける。

無料(タダ)、とは言いませんわよね?それなりに、仕事に見合った報酬をいただけます?」

『できる、だけ、する』

「・・・まあいいでしょう。手助けもしていただけますよね?」

『もちろん、する』

「では、約束の証をくださいませ。」

右手が上がり、その指先から、ぽうっと光の玉が生まれて飛んできた。喉元に近づいたところですうっと消える。・・・自分の中に吸収されていく、自分ではない何かのーーー神の力。目に見えないが、体が変化しているのがわかる。痛くも痒くもないが、じんわりと、ほんの少しだけ熱が上がる。

『喉、刻印・・・見えない』

「わかりました。」

人の感覚では到底、測れないけれど、おそらく嘘は言われていないでしょう。ここは自分の直感を信じるしかありませんわね、と達観してみる。

「わたくしはミナと申します」

やっとの自己紹介。遅まきながら、ではあるけれど、自分からしたほうがいいと思ったので。例えすでに知られていたとしても。

『ラーシア、光』

「光の女神さまでいらっしゃいますのね。」

どうも、女神、と言ったところで、また首を傾げられた。あら、違うのかしら?

「性別がないとか、そういった類のことでしょうか?」

その通り、と言わんばかりに頷かれた。・・・ああ、そう、性別無いのね、こっちの神さまは。

『女神は、一部。全部は違う』

なるほど。力の一部が人間からしたら女神となって見えるというわけね。

「では、なんとお呼びすれば?」

『ラーシア』

「わかりました。ラーシア様。早速ですが、召喚理由と、こちらで行う内容を教えていただけますか?

ああ、それから、今後どのようにコンタクトすればいいのかも、ぜひに教えてくださいませ」

にっこり。最上の笑顔で丁寧に、しかし力強く言い切った。勝手に呼ばれてばかりなのは癪に障る。こっちからも呼び出せなければ、不公平だろう。助けて、と言うのならば、それなりに誠意を見せろ、と暗に含めて言い募る。

『今、無理。回復、これから』

「・・・つまり、お力が万全ではないと?」

ふうん?何が原因なのかしら?わたしたちの召喚にも関わっている?

『そう。使いすぎ。あと、ケガ』

神さまなのに?

『異界、から、悪魔、来た、コトワリ、違う』

「なるほど。それでわたしたちを召喚したのですね、対抗させるために」

『勝てる、力、ある、四人』

ふうん?断言されましたわね~。

「ええ、それはもちろん、勝ちますわ。」

笑みが溢れる。こんなところで死んでたまるもんですか。必ず勝って生き残って、自分の望む人生を取り戻すわ!

「なにより、わたしたちが負けて困るのはラーシアさまでしょう?」

さあ、異世界攻略、ちがった、異世界神様攻略、ガッツリやってみせますわ!

こんな感じです。

が、まだちょっとこなれてないですねー。

ミナは中身は描きやすいんですが、

言葉遣いでちょこちょこ引っかかって時間がかかりました。


次はハルヤなので、そんなには時間取られないかと・・・。

↑希望。

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