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ボッチな彼と孤高の彼女。  作者: 平蜘蛛
1/1

プロローグ

「ゴ、ゴメンなさい〜〜〜」

そう叫びながら遠ざかる女学生を見送りながら、

「あぁ、今日で何度目だろうか」

などと私はどうでもいいことを口ずさむ。

言っておくが、彼女は特に私に対してやましい事など何もしていない、善良な一般的な女学生であり、私自身何もやましい事など断じてしていない。

悲しみを胸に秘めながら、私は晴れて高校2年生に進級し、新たなクラスメイトに心踊らせながら、教室の前に立つ。

自慢では無いが私はボッチだ、この学校に入学してからの友達獲得数は0であり、正確には中学校入学からの友達獲得数が0だ、だが今日からは違う、この新たな教室で真の心の友を獲得し、ボッチ童貞を見事卒業してみせる。

教室の中からは楽しげな喧騒が聞こえてくる。

「ふふふ、今日から俺もこの喧騒に混じるのか」

などと呑気な事を考えながら教室の扉を開く。

ガラ

シンと静まり返る教室、生気を失った目で机を見つめる生徒、一部の生徒にいたっては、小刻みに震えながら涙目になっている。

あぁ今年も駄目そうだな、と学園最凶の不良扱いされている、拳豪将軍こと私『足利総一郎』は愚考する。

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