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2月13日 バレンタインのチョコ作り。「一応、ね…」

「バレンタインっ!」

「当日はもう少し先ですわよ?」

「えーと…ボクも作るの?」

「もちろんですよ」

「渡す相手、精霊達しかいないよ?」

「女子力向上のため、男の人にも渡してください。クラスの方などはどうですか?」


って、言われてもな…。クラスの人でも、多分そんなに友達が多いわけでもないし…


「だいたい、女子力とかいらない…」

「できるだけ多くの方に渡してくださいね」

「えー…」

「…渡してくださいね?」

「…ハイ…」


ミゾレ、目が怖い…。

今日は、バレンタインデーが近いと言うことで、ルナ、アクア、ミゾレと一緒にキッチンに立っている。光玉はリビングに置いてこようとしたけど、どうしてもついてくるから仕方なく鞄に入れてキッチンの隅に置いてある。鞄の中にいるのが好きみたいだし、今度専用の鞄とか買おうかな?


「さて、作り始めましょうか」

「そういえば、シルフィとウェズは?」


ウェズはともかく、シルフィはこういうの好きそうなんだけど…。


「ウェズは面倒だからと帰ってしまいましたわ。シルフィーは…あの子に料理を作らせると、大変ですわよ?」

「一回、大惨事になったからねー…あれはさすがに食べたくないかな」

「あー…うん、不参加なんだね」


ルナが食べたくないって、どんなものなんだろ…見てみたい気もするけど、怖いな。


「材料はちゃんとありますわね?」

「はい。ミルクチョコ、ホワイトチョコ、ビターチョコ、アーモンド、ワサビ…」

「なんでわさび…?」

「入れるとおいしいらしいですよ?」


ミゾレって以外とチャレンジャー…ボクは普通のにしておこうっと。


「ところで、みんなは誰に渡すつもりなの?」


ボクは一応クラスメートの何人かに渡すつもりだけど、ルナはともかくアクアとかミゾレは誰に渡すんだろ…?


「私は…フレイですわね。あまり好きではないですけど、大切な仲間ですの」

「私は精霊の方々に。普段からお世話になっていますから」

「ボクはセリちゃんとナギちゃんと…あとは、クラスのみんなかなー。いっぱい作らなきゃねっ!」


肝試しの時に一緒になった人、だっけ?ボクも一条さんと、相田くんの分も作っておこうかな。…クラスの人には全員に渡す気なのかな…?ルナらしいと言えばらしいけど、量が大変そう…。


「レイは誰に渡すのー?」

「ん、ボク?ボクは…一条さん、相田君、清水先生、江ノ島さんと、芦屋さん、…ついでに、いつも芦屋さんと一緒にいる稲荷山くんかな。あとは会えたらカラスマントの人と、ノワール?の人、天狗仮面と…」

「意外と多いんだねー」

「まぁ、一応、ね…」


ミゾレにできるだけ多くの人に渡すように言われてるしね。ボクからもらってもそんなに喜ばないような気もするけどな~…。

あれこれ考えつつも、とりあえず作り始める。どうせ作るなら凝ったものにしたいし、同じものを渡すのもつまらないから全員違う形にしてみようかな。

うーん…一条さんは…パティシエの人なんだっけ。練習中のチョコケーキ、味見してもらおうかな…?

相田君はよくわからないからとりあえず星形で。型はあったはずだから、それで星形にして…中にもう一つ星の形を彫り込んでみようかな。


「ルナ、意外と手際が良いですね」

「まーねー。レイほどじゃないけどね」

「レイはまだ作り始めてないみたいですね…」

「渋々といった様子でしたのに、凝ったものを作りそうですわね」


後ろで精霊たちがいろいろ言ってるけど気にしない。清水先生の分は…あ、石畳チョコってのにしようかな。

江ノ島さんの分は、トリュフチョコにしようかな。それだけだと見栄えがしないから…ルナ(狼)をモデルに、チョコ細工も作ろうかな?

芦屋さんの分は太極図の形にしてみようかな。ホワイトチョコとビターチョコ使えばできそうだし。

稲荷山君の分は…。


「九尾の狐型がよろしいかと」

「…ジーヤさん、台所は現在男子禁制ですよ?」

「これはこれは、失礼いたしました」


いきなり現れてそそくさと立ち去るジーヤ。どこから出てきたんだろ?

九尾の狐は…稲荷山って名前だからかな?でも、九尾だっけ…?ま、いっか。稲荷山君のは九尾の狐、と…。


「無知故の選択って怖いですわ」

「ん?何か言った?」

「なんでもないですの」


アクアが何か言った気がするけど、気のせいだったのかな?と、他の人のも考えなきゃ…。

カラスマントの人のはカラスだよね。ノワールの人は…黒猫?カラスマントの印象が強すぎてよく覚えてないけど…たぶん、あってるよね。で、天狗仮面は天狗面の形。彫ればできるかな。


「完成!」

「私の方もできました」

「私もですわ。渡すのが楽しみですの」


…えっ?


「もうかなり時間がたってるけど、レイはまだ作り始めてないのー?」

「考えるのに夢中だった…」


時計を見ると、いつの間にか夕飯を作り始めるような時間…夕飯も作らなきゃだし、一旦片づけて、チョコを作り始めるのは夜からにしようかな。




結局作るときにもあれこれ拘って彫ったり、ケーキの生地を作ったりしてたら、夜遅くなって大変だったけど…どれもうまくできたし、満足かな。喜んでくれると良いけど…

三衣 千月様、とにあ様、YL様、綺羅ケンイチ様、小藍様、寺町 朱穂様よりそれぞれ名前だけになりましたが、キャラクターを多数お借りしました!

遅くなってしまい、申し訳ないです!ひとまず、チョコ作り編を…。何かと言って凝ったものを作りたがるレイ君でした。


2月18日、誤字修正しました。ご指摘感謝です!

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