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8月15日 不思議な夢と入浴タイム!…嬉しくない…

__あの子は、無理かな…


__レーナ、悲しむでしょうか…


__人間にとって、子供はなによりも大事らしいしな


__ボク達にできることは…


__なら、僕があの子の中に入れば…


__そうしたらキミが…


__レーナのためなら、それくらい平気だよ。それに、ボクはもう"終わり"が近い…












目が覚めると、目の前にルナの顔。前もこんなことがあったような…


「あ、レイ、起きた?」


「あ、うん。おはよう?」


何か、懐かしいような、不思議な夢を見た気がする。昨日はなにしてたんだっけ・・・体を起こすと脱力感と頭痛。


「起きたか、レイ。まだ寝ておるほうがよいじゃろ」


「あ、シルフィ、おはよ…」


肩にタオルをかけ、少し石鹸の香りのする湿り気の残る髪といういかにも風呂上がり、といった様相のシルフィになんだか少し気恥ずかしくなって目をそらす


「む、どうしたのじゃ?…ふむ…そなた、恥ずかしいのか?初心じゃのう」


自分の髪をいじりながら面白そうに顔をのぞき込んでくるシルフィに


「…のーこめんと!」


とだけ返して立ち上がろうとしたところで目眩がして尻餅をつく。


「大丈夫?」


と手を差し出してくれるルナに大丈夫、と返して立ち上がる。


「やはり、調子がよくないようじゃのう。今日起きたこと自体驚くくらいじゃ。あの雨の影響かのう…」


「ええと…?」


「レイ、覚えてないの?昨日、聖気の使いすぎで倒れたんだよ」


「その後、不思議な雨が降ってな。あの雨からは聖気に近いような、そんな力を感じたのじゃ」


言われてみれば、そうだった気がする…。今はおとなしく寝ることにして、昨日の服のままだったことに気づく。先にお風呂だけすませておこうかな。


「レイ、着替えるなら…」


「却下!」


「まだ何も言ってないよ!?」


「ええと…条件反射?」


ひらひらの服とかスカートとかを勧められる気しかしないからね…


「むぅ…別に、代わりに服を選ぶとかじゃないよ?」


「えっ?そうなの?」


珍しい…いつもならもう服を持ってきてるくらいなのに


「ただ、着替えを手伝」


「断固拒否!!」


「えー…」


「嫌われたのう」


「着替えくらい自分でできるって…あと、着替えるんじゃなくて寝る前にお風呂入っておこうと思って」


それに、ルナに頼むと…嫌な予感しかしないし。

しばらく悩んで、クローゼットの奥に見つけたジャージにすることに。今日は出かける予定はないし、問題ないよね。


「お風呂に入るんだ。じゃあ、ゆっくりね~」


なぜか少し嬉しそうに見えるルナに見送られて、着替えとタオルを片手に浴場に向かう











「レイ、入るよ~」


「ルナ!?まだボクが使ってるから…」


「知ってて来たんだよ?たまには一緒に入ろうと思って♪体、洗ってあげるね~」


「わ、変なとこ触るのはやめ…」


「なーにをイチャついとるのじゃ」


「シルフィまで!?」


「シルフィ、レイをおさえてて!」


「え!?ちょっ、ま……ひゃあああぁ!?」















「うぅ…ひどい目にあった…」


前も似たようなことがあった気がする…


「楽しかったね♪」


「うむ、たまにはこういうのも良いの」


ルナ達が好き勝手言ってるのが聞こえるけど、反応する気力も残ってない…今日はもう寝よう…

桜月りま様より、うろ夏の陣の最後に降った禊の雨を使わせていただきましたー。問題等ございましたら、お知らせください。

またも遅くなってしまいましたが、今回は短めです…。次話からは少し日付が飛んで、動きがある…予定です。

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