神様の言うとおり
神様「はい皆さん! ちゅうも~く! わたくし神は本日をもって神様を辞めさせていただきます!」
天使A「やったぁぁぁぁ!! ついに私の時代ですね。今後こんなクソ神のご機嫌をとらなくていいワケですね!」
天使B「よろしければ私が次の神になってさしあげてもよくてよ。何故なら私は美しいから」
天使C「……腹へったぁ」
神様「……」
天使A「…ッあ。いやぁ~。そ、そんな急に言われても困りますよ‘神様’」
天使B「まだ私達には貴方様が必要ですよ。何故なら私はカワイイから」
天使C「……マジ眠ぃ」
神様「ちょっと君たち! 僕のこと本気で尊敬してないでしょ。いいのかい…下界での君たちの管轄にヒドイことしちゃうよぉ。日本のサブカルチャーとか無くしちゃうかも」
天使A「うわぁ~神様が言うセリフとは思えませんね。いっそ悪魔にでも転職しますか? 安月給で」
天使B「日本のオタク文化。アニメやマンガ、ゲームといったモノは最早なくてはならない存在です…無くしたら地獄の果てまで吹き飛ばしますよ。何故なら私はエラいから」
天使C「……神様ウゼェ」
神様「アレ? この三人娘の手にかかればすでに僕おされてるよね?」
天使A「それにしてもBさん今日も新しい眼鏡がキマッてますねぇ…彼氏ですか? 彼氏からプレゼントされたモノですか?」
天使B「ありがとうAちゃん。でもコレは自分で求めたモノよ。彼氏なんかいないわ。何故なら私に釣り合う天使男子がいないから」
天使C「……めんどくせぇ」
神様「ねぇねぇ…急に話が変わってるよね。僕のこと無視し始めたよね…『神様の言うとおり』ってタイトル変える?」
天使A「あ~そういえば昨日テレビで見たんだけど。女の子のバンドブームがキテるらしいんですよね…私達もやります? 三人で…私はギター兼ボーカルで」
天使B「いいわね~面白そうね。私達も亡くなった人々の清らかな魂を回収する以外ヒマだしねぇ…ちなみに私はベース兼ボーカルで。何故なら私は目立ちたい女だから」
天使C「……ジャーマネ」
神様「……」
天使A「あはははっ! ちょっとCちゃん業界倒語! マネージャーじゃなくて話の流れ的にドラムなのにぃ」
天使B「本当にアナタは個性的ねぇ。そういうところが私は好きよ。何故なら私は女の子に天使一倍優しいから」
天使C「……照れるわぁ」
神様「そもそもさ…僕のことを人間もほとんど崇めてくれないワケさ。地球作って植物や人間とか創造したのにさ…もぅ勝手なんだもん。勝手に色々と作ってっちゃってさ~立場ないよねぇ~。グレよかなぁ~冗談で言ってみたつもりだけどマジで神様辞めて音楽活動とか始めちゃおうかなぁ」
天使A「あ~! ちょっと‘コイツ’いま私たちの会話盗み聞いてパクリましたよ…音楽活動しようとか言って」
天使B「言っときますけど交ぜませんよ。させませんよ。妨害工作してデビューさせませんよ。何故なら私は裏社会の首領ですから」
天使C「……神様最低」
神様「…………あの」
天使A「だいたいコイツにバンドとかやる友達いないっての。いつも偉そうにしてさ。何もすることないから意味不明な命令とかしちゃって…チョー迷惑なんですけど」
天使B「ソロも無理よ。不器用だから楽器ダメだし、歌唱力もカラオケ連れていかれた時に死ぬほど音痴だったし。あの後に居酒屋に連れてかれて解散したけど、ホテル連れてく気満々だったでしょ最悪だけど仕方ないわ。何故なら私はセクシーだから」
天使C「……変態」
神様「…………辞めます」
はじめての会話のみ作品です。楽ではあるッスね…。