第四話 ゲームマスター
『チュートリアル達成、おめでとうございます。』
私を祝福するかのようにアナウンスが流れます。
しかし、それに気を取られてはいけません。
私にはやることがあるのですから。
私は、3人の肉の塊へと向かいました。
「くそ、くそ、くそ、くそ!!」
そう言って、何度も踏みつけます。
「は、は!はぁ!ははは。」
全くもって気分は晴れませんでしたが、これでもやらないよりかはマシです。
『チュートリアル達成により、次のミッションが与えられます。』
『あなたを嬲り、犯し、殺した人間を全員殺してください。0/100』
なんと……
なんと………
なんと、嬉しいミッションなのでしょうか。
しかし、問題があります。
私はあの人たちの居場所がわからないのです。
目隠しをされて、売られて、連れて行かれていたわけですから。
『尚、居場所については、"ゲームマスター"より道案内があります。』
"ゲームマスター"……?
私が不思議に思っていると、謎の白いぬいぐるみのような生き物が目の前に現れました。
可愛らしく、憎めない、そんな見た目の生き物。
「ぼくは、このゲームのマスター、プルルだぷる。君にはつらい思いをさせてしまったぷる。」
「お、お前のせいで!!」
私は怒りました。
なんせ、目の前にこの地獄の元凶が居るのですから。
「気持ちは分かるぷる。でも、ぼくを殺してもこのゲームは終わらない。まずはゲームクリアを目指すぷる。」
「うるさい!!」
私はそいつを殴り飛ばしました。
「ぷるぷるぷるぅぅ。」
「ちょっと、痛いぷるよ。せっかく、ぼくがきみの復讐を手伝うために出てきたのに……ぼくが居なかったら君を犯した奴らの居場所は分かんないぷるよ?」
「それは……」
「さ、まずは一人目、さっさと殺しに行くぷる。見事、100人殺せたら"ゲームクリア"、めでたしめでたしぷる。」
"ゲームクリア"……
もしかして、元の世界に帰れるのでしょうか。
こんな超常的な力を持っているのですから、私を元の世界に生き返らせてくれるのかもしれません。
パパ、ママ……
こんなに、穢れた私でもまた、二人に会いたい。
そう願うのでした。




