第一話 死亡とチュートリアル
世界は今日も平和です。
綺麗な青空、清々しい空気。
そして、夢と希望の生活。
私は、元気いっぱいにドアを開けて今日も学校へと向かうのでした。
「いってきます!!!」
軽快なステップで家から飛び出し、横から来たトラックに轢かれて無事にお空へと旅立ちました。
めでたし、めでたし……
「って……何もめでたくないよ!!!」
そう叫び、目を覚ますとそこは知らない世界。
空はオレンジ色で、空気もどんより。
周りもテレビや本で見たことのないような風景。
一体ここはどこなのでしょうか??
『…………』
確か、私はトラックに轢かれたはずです。
もし生きていれば、目が覚めるのは病院でしょう。
つまり、ここは死後の世界みたいな感じ?
死んでしまったら夢と希望などありはしませんが、それでも私は絶望などしないのです。
意識はあるし、それで良しとしましょう。
きっと、楽しいことがいくつも待ち構えているはずです。
きっと、ここは天国なのですから。
『…………………』
『チュートリアルを開始します。』
あれ…今何処からか声が聞こえませんでしたか?
「おいお嬢ちゃん、こんな危ないところで一人だと攫われてしまうぜ??」
声の主を探していると目の前に突如、如何にも"輩"見たいな3人組が現れた。
さっきまでは居なかったはずなのですが……
『チュートリアルを開始します。不良A,B,Cを倒してください。』
また、先ほどの声が……
でも、目の前の人たちが発しているわけではないようです。
「ぼーっとしてるやがる……まぁ、でも顔は悪くねぇ。こいつは高値で売れるぜ!」
何なら目の前の人たちは物騒なことを言っています。
売るだの、攫うだの……
それに、チュートリアルって言ってませんでしたか?
もしかして、これはゲームみたいなものなのでしょうか?
リアルなゲーム。
きっと、天国はゲームの世界みたいな感じなのでしょう。
しかし、私は暴力は嫌いですし、何とか話し合いで解決はできないのでしょうか?
「あの……すいません。物騒な話しは辞めて会話を……話し合いをしましょう。」
私は、目の前の人たちにそう問いかけました。
「わかってるな、顔は傷つけるなよ。」
残念ながら私の話は聞いてくれないみたいです。
こうなったら逃げるしかない
私はそう思いました………
"バン!!!"
その様な音と共に私に何かが打ち込まれました。
「ぐぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
どうやら、銃の形をしたスタンガンだったようです。
私はその場に倒れ込み、気絶しました……
次の話以降、暴力的な表現や性的な表現が多くあります。苦手な方は注意してください。暗い気持ちさせる気で書きました。




