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第一章:赫赤山の星霜 第一幕:歪みの前奏曲

赫赤山かぐあかやまは、夕闇を吸い込む巨獣の背のようだった。針葉樹の森は濃い藍色に沈み、山肌に張り付くように建つ私立星霜館学園しりつせいそうかんがくえんの窓々が、早めに灯りを点した。それは、外界から隔絶されたこの場所が、自らを宇宙の孤島と宣言しているかのようだ。


観乃透みのとおるは、蒼角寮そうかくりょうの自室で、壁のひび割れを見つめていた。


ひび割れ――ただの建材の老いではない。透には見えた。そこに滲む、鈍い「歪み(ひずみ)」が。それは、この部屋の前の住人が、何度も何度も拳を打ちつけた痕跡だった。怒り。絶望。諦念。感情の残滓が、色もないのに色付いて見える。薄汚れたオレンジ色の染みのように、ひび割れの周囲に滲み出ている。


「…うるさい」


透は目を背けた。いつもそうだ。世界は、ありもしない色と歪みで満ちている。物や場所には、触れた者の感情や出来事の「残像」が刻まれ、透の目にはそれが歪んだ光や色、時には断片的な映像として映る。彼はこれを「幻視げんし」と呼んでいた。祝福でも才能でもない、ただの感覚器の故障だ。彼はそう信じていた。


窓の外、深い森の向こうに、学園の象徴である星霜館せいそうかんの巨大なシルエットがそびえ立つ。塔の最上階にある「星位儀せいいぎ」――複雑な歯車と鏡で構成された謎の機械――は、今は暗く沈んで見える。普段なら、天体の運行を示す微かな光を放っているはずなのに。


「観乃くん、いますか?」


ドアをノックする軽い音と共に、明るくもどこか馴れ馴れしい声がした。透の僅かな安息時間を乱す、朱城燎あかぎりょうだ。彼は開ける前に言った。


「鍵、かかってないよ」


「おっ、サンキュー」


朱城がずかずかと入ってくる。赤いメッシュの入った黒髪、鋭い目つき、いつも最新モデルのスマートグラスをかけている。ハッカー集団「影喰かげばみ」のリーダー格で、学園の監視システムである管理AI「オルカヌス」の隙を突くのが趣味という、厄介な同級生だ。朱城の周囲には、常に微かな「青色の稲妻」のような歪みが走っている。それは彼の高揚した好奇心と、常に何かを企んでいる緊張感を表していた。


「何か用?」透は壁のひび割れから目を離さず、できるだけ無関心な口調を装った。


「お前、さっきの『星位儀』の定期点検モニター、見たか?」朱城は透のデスクに腰かけ、くるっと回転しながら言った。「オルカヌスが流した公開データだけど、微妙に変な数値が出てんだよ。特に、第3主歯車の軸受け摩擦係数が、想定範囲を超えて上昇傾向。副校長の愛する機械が、そろそろガタくるかもな」


透は眉をひそめた。朱城の言葉そのものよりも、彼の吐く息に混じって見える「黄色い粉塵」のような歪みが気になった。それは、朱城が真実を隠している、あるいは誇張している時に現れる徴だった。


「…僕には関係ない」透は低く呟いた。「僕は、ただここにいるだけだ」


「はあ?」朱城は笑い飛ばした。「お前、毎日あの壁の傷をじっと見てるだろ? 何か見えてんのか? 前の住人の魂でも?」


透の心臓が一瞬、早鐘を打った。朱城は、透の秘密を探っている。軽い冗談のふりをして、常に探りを入れているのだ。透は顔を上げず、無表情を貫く。


「ただのひび割れだ」


「そうかい?」朱城は立ち上がり、透の肩をポンと叩いた。その瞬間、透は嫌でも「見て」しまった。朱城の指先から、一瞬だけ火花のような歪みが飛び散るのを。それは、透の肩越しに、透のノートPCの画面を盗み見ようとした時の、一瞬の「悪意」の残像だった。朱城は透の個人ファイルに興味があるらしい。


「ま、いいや。本題はそっちじゃない」朱城は何事もなかったようにスマートグラスを操作し、空中に半透明のスクリーンを表示した。そこには、星位儀の複雑な内部構造図と、確かに僅かながら異常を示す赤いマーカーが点滅している。「問題は、あの天才バカ女だよ」


暁玲音あかつきれいね先輩?」


高校3年生の暁玲音。「数理の魔女」の異名を持つ天才だ。数学と物理学の分野で突出した才能を持ち、なんと副校長・黒鉄宗一郎くろがねそういちろうの特権で、星位儀のメンテナンスとプログラム改良を許されている数少ない生徒だ。透は廊下ですれ違ったことがある。玲音はいつも、分厚い専門書を抱え、首には古びた金属製の計算尺型ペンダントを下げ、ぶつぶつと数式を呟いていた。彼女の周囲には「純白の結晶」のような、研ぎ澄まされた集中力の歪みが漂っていた。


「そう、玲音様よ」朱城は皮肉な口調で言った。「あいつ、この異常データ、とっくに気づいてたはずなんだ。オルカヌスの生データストリームを直接モニタリングできる権限持ってるのは、副校長とあいつくらいだ。なのに、何の報告も対策もしてないらしい。おかしくないか?」


透は考えた。確かに、玲音の性格からすれば、興味深い異常データがあれば、即座に解析し、副校長に報告するはずだ。それが彼女の星位儀への情熱であり、特権を維持する手段でもある。


「…副校長が、内密に調査を命じてるのかも」透は慎重に言った。


「それがねえ」朱城はニヤリと笑い、スクリーンを切り替えた。今度は、学園内の監視カメラの映像記録(おそらく不正アクセスしたもの)が映し出された。時間は昨日の夕方。場所は、星霜館と講堂・天蓋堂てんがいどうを結ぶ渡り廊下だ。画面上には、黒いスーツに身を包んだ副校長・黒鉄宗一郎と、白衣の上に学園の制服を着た玲音の姿があった。


二人は何かを言い争っている。音声はないが、黒鉄副校長の身振りは明らかに威圧的だ。玲音は珍しく興奮したように身振り手振りで反論している。彼女が首にかけている計算尺ペンダントが激しく揺れているのが見える。


「おいおい、見ろよ玲音の顔」朱城が映像を拡大する。玲音の表情は、透の見慣れた「純白の結晶」のような集中力ではなく、「黒い亀裂」が走ったような怒りと…恐怖に近いものに歪んでいた。透は実際に、映像の中の玲音の周囲に、映像越しでもかすかに「赤黒い炎」のような感情の歪みを感じた。激しい怒りと、深い絶望が入り混じっている。


「副校長と玲音が正面衝突? 珍しいね」朱城は顎に手を当てた。「あの玲音が、あんなに感情的になるなんてよ。何を話してたんだろうな? 星位儀の異常データのことか? それとも…」


朱城の言葉が途切れた。透が突然、身を硬直させたからだ。


「…観乃? どうした?」


透は、スクリーンの中の玲音の手元に釘付けになっていた。玲音が激しく動かしている右手の指先に、透には見えた。一瞬だけ、針の先ほどの大きさの「漆黒の点」が、ぽつりと現れたのが。それは、映像のノイズでも、光の反射でもない。玲音自身から滲み出た、純粋な「絶望」の凝縮のような歪みだった。そして、その「黒点」が現れた瞬間、玲音は咄嗟に左手で首元の計算尺ペンダントを握りしめた。守るように。


「…何か、見えたのか?」朱城の声が、探るように低くなった。彼の周囲の「青色の稲妻」が、鋭く光った。


「…見えたよ」透は嘘をついた。「玲音先輩、明らかに動揺してた。何か重大なことだ」


朱城は一瞬、疑いの目を向けたが、すぐに満足そうに笑った。「だろう? これは面白いことになるぜ。副校長と学園の誇る天才が対立? 星位儀の異常も絡んでるしな。影喰かげばみの腕の見せ所だ」


透は内心でため息をついた。朱城は、単なる好奇心や探求心だけではない。玲音の失脚、あるいは副校長の失脚――どちらかを引き起こせる情報を掴みたいのだろう。彼の歪みが示す「野心」の色は、ますます濃くなっていた。


「おい、観乃」朱城が突然、真剣な目で透を見た。「お前、協力してくれないか?」


「…協力?」


「ああ。お前には…特別な『観察眼』があるだろ? 噂は聞いてるよ。図書棟の夜間整理で、誰も気づかない古い書類の場所をピンポイントで見つけたり、人が通った直後の廊下の僅かな埃の乱れを指摘したり…」朱城は透の反応を窺うようにじっと見つめた。「これはチャンスだ。俺のハッキング技術とお前の観察眼。二人で玲音と副校長の間に何があるのか、暴いてやろうぜ。学園の闇をな」


透の背筋が凍った。自分の秘密が、思った以上に筒抜けになっているのか? それとも朱城の単なる推測か? いずれにせよ、関わるのは危険すぎる。副校長は冷酷な合理主義者だ。管理AIオルカヌスは生徒の一挙手一投足を監視している。そんな二人の逆鱗に触れることなど、自殺行為だ。


「…僕は、関わりたくない」透ははっきりと言った。「放っておいてくれ」


朱城は一瞬、不満そうな顔をしたが、すぐにまた軽薄な笑みを浮かべた。「わかったよ、わかった。無理強いはしないさ。でもな…」彼はドアの方へ歩きながら、振り返って言った。「今夜は、星位儀のメンテナンスサイクルが終わる深夜0時から、再起動テストがあるんだ。副校長と玲音の両方が立ち会う予定らしい。もし何かあったら…お前のその目で、しっかり『見て』おいてくれよ。後で感想を聞かせてくれ」


そう言い残すと、朱城は部屋を出ていった。残されたのは、再び静けさと、壁のひび割れから滲む鈍いオレンジ色の歪みだけだった。


「…嫌な予感がする」


透は窓辺に立った。外は完全に闇に包まれていた。星霜館は、闇に浮かぶ巨大な黒い棺桶のようだった。塔の最上部、星位儀がある場所は真っ暗で、再起動の準備をしている様子もない。


玲音の指先に浮かんだ、あの「漆黒の点」が脳裏に焼き付いている。あれは、何を意味していたのか? 朱城が言うように、今夜、何かが起こるのか?


透は無意識に、自分の右手の指先を見つめた。そこには何も映らない。ただ、玲音の絶望の残像が、透自身の視界に小さな黒いシミのようにこびりついていた。


* * *


深夜23時50分。


透は、蒼角寮の屋上に出ていた。寒気が肌を刺す。赫赤山特有の濃い霧が学園全体を覆い、視界は極端に悪かった。星霜館は、霧の中にぼんやりと浮かぶ巨大な影に過ぎない。通常なら、星位儀の再起動テスト前には、塔の最上階に作業灯が点り、歯車が動き出す微かな駆動音すら聞こえることもある。しかし今夜は、不気味なほど静かだ。闇と霧が、塔を完全に飲み込んでいる。


「何も…起きないでくれ」


透は心の中で呟いた。朱城の言葉は気になるが、彼の思惑に乗るつもりは毛頭ない。ただ、玲音のあの表情と、指先の「黒点」が気になって仕方がない。自分の「幻視」が、ただの錯覚であってほしいと願っていた。


23時58分。


霧の向こう、星霜館の最下層あたりに、かすかな光が動いた気がした。人の気配か? 副校長か、玲音か? それとも警備の用務主任・いわおか? 距離がありすぎて、歪みは全く感知できない。


23時59分。


冷たい風が、透の頬を撫でた。その瞬間――


「…っ!」


透は思わず息を呑んだ。星霜館全体が、いや、星霜館を取り巻く空間そのものが、歪んだ。巨大な水面に墨を垂らしたかのように、視界全体に「深い藍色の波紋」が一瞬、広がったのだ。それは、物理的な揺れではなく、空間そのものの「歪み」を視た感覚だった。激しい嫌悪感が透の喉元をよじ登る。彼は屋上の手すりに必死にしがみつき、目を閉じた。


(何だ? 今の歪みは…? あの規模は初めてだ…星霜館そのものが…?)


目を開けた時、波紋は消えていた。しかし、嫌な予感は増すばかりだった。


00時00分。


再起動テストの開始時刻だ。


何事も起きない一秒。二秒。


そして――


ゴオオオオオオオオッ―――――――――――――――――――――――――!!!!


地響きを伴う、金属が引き裂かれるような、あるいは巨大な歯車が無理矢理噛み合わされるような、唸りにも轟音にも形容しがたい、凄まじい音が、星霜館の頂上から炸裂した!


「あっ…!?」


透は耳を押さえ、思わず蹲った。音だけではない。星霜館の最上階が、突如として異様な光を放った! 赤、青、緑、白…無秩序に渦巻く、荒れ狂った光の奔流が、塔の天辺から噴き出し、周囲の霧を不気味な虹色に染め上げた! それは星位儀の静謐な運行光などではなく、機械が暴走し、破壊される際に放つ、死の断末魔の光だった!


「星位儀が…!」


透の「幻視」が、自動的に暴走した。星霜館の塔全体が、信じられないほどの「歪み」で覆われているのが見える! それは、赤く焼けた鉄のように歪み、青く稲妻が走り、黒い亀裂が無数に走り、紫の毒々しい煙が渦巻いている! 怒り、苦悶、恐怖、そして…何か根源的なものが壊れる絶望が、塔という巨大な物体からほとばしっている! それは、人間の感情を超えた、機械そのものの悲鳴と破壊の衝動を、視覚化したものだった!


「うっ…ああ…!」


視界が歪み、耳元で機械の断末魔が轟き、頭蓋骨が軋むような圧迫感。透は嘔吐感に襲われ、膝をついた。それでも彼の目は、星霜館の歪みから離せない。塔の最上階、星位儀のある場所の歪みが特に激しい。そこで何かが…何かが壊れている!


轟音と光の奔流は、数十秒続いたか、それとも永遠か。突然、全てが止んだ。


光は消えた。轟音は、余韻だけを残して霧の中に吸い込まれた。星霜館は再び、深い闇と沈黙に包まれた。先ほどの狂乱が嘘のように。


「はあ…はあ…」


透は荒い息を吐き、震える体を起こした。視界の歪みはまだ完全には消えていない。星霜館は、巨大な傷を負った獣のように、微かにうめくような「灰色の歪み」を漂わせている。


(異常事態だ…明らかな異常事態だ!)


透の脳裏を、玲音の指先の「漆黒の点」がよぎった。彼女は…? 副校長は…?


「オルカヌス! 緊急事態発生! 星霜館最上階・星位儀室の状況を報告せよ! 副校長と暁玲音の安否を確認せよ!」


学園全体に響き渡る、冷たく機械的な女性の声――管理AIオルカヌスの起動音声だ。しかし、その声には、普段の完璧な制御された口調とは違い、ほんのわずかながら「乱れ」があった。オルカヌス自身が、予期せぬ事態に動揺しているかのようだ。


「…認識不能。星位儀室への監視カメラ、センサー類、全てのフィードが途絶。物理的遮断の可能性。緊急隔離プロトコル発動。星霜館全館、レベル3の封鎖を実行。関係者以外の接近を禁止する」


オルカヌスの声が告げる。封鎖? 全てのフィード途絶? つまり、中で何が起きたのか、誰も見ていないし、わからないということか?


寮の窓が次々に明かりを点し、ざわめきが聞こえてきた。生徒たちが騒ぎ始めている。警報サイレンが低く唸りを上げた。


透は星霜館を見つめながら、ある決断をした。朱城の思惑など、もうどうでもいい。彼は見てしまった。星位儀が暴走する瞬間の、あの膨大な破壊の歪みを。そして、何よりも気になる。玲音のあの絶望の歪みと、今の事態の関係が。


彼は屋上から降り、自分の部屋へ急いだ。ノートPCを開き、学園内のイントラネットに接続する。オルカヌスが発表した公式の緊急連絡は、簡素すぎる。


『星霜館星位儀室にて、機械的トラブル発生。詳細調査中。関係者の安否確認中。生徒は各自の寮に待機し、指示を待て』


玲音の名前すら出ていない。副校長の安否も不明のまま。


(…行かなければ)


心の奥底から、その声が湧き上がる。嫌だった。危険だ。関わりたくなかった。しかし、透の「目」が求めた。星霜館の歪みの中心で、一体何が起きたのか? 玲音の身に何が降りかかったのか? あの「漆黒の点」の意味を…。


彼は、図書棟・万智楼まんちろうの夜間整理補助として持つ、限定的なアクセスカードを握りしめた。このカードでは、星霜館の封鎖エリアには入れない。しかし、星霜館に隣接する「静寂回廊せいじゃくかいろう」――音が反響せず、生徒が敬遠する隔離庭園――には、管理用の裏口から入れる可能性がある。そこからなら、星霜館の壁面や、最上階への緊急階段の一部が見えるかもしれない。何か…痕跡が残っていないか。


「幻視」は、時間が経てば経つほど、残像は薄れる。今しかない。


透は、フード付きの黒いジャケットを羽織り、アクセスカードと小型ライトをポケットに押し込んだ。蒼角寮の非常階段を降り、寮生たちのざわめきを掻き分けるようにして、裏口へと向かった。冷たい霧が、彼の頬にまとわりつく。


星霜館は、赫赤山の闇夜の中で、歪みを孕んだ巨塔として、透を見下ろしていた。その塔は、今、確かに何かを隠している。玲音の失踪か? それとも、もっと恐ろしい真実か?


観乃透は、自らが忌み嫌う「幻視」の力に導かれ、闇と霧に包まれた学園の闇へ、足を踏み入れようとしていた。すべては、星位儀が暴走した、その深夜0時から始まった。

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