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Project Potechi  作者: teresi-
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第十四章 世間知らずの街探検

 定期的に異世界からやってくる機械とは都市に数ヶ月に一度異世界から時空の乱れによって異世界の物が降ってくる。例えば絵が描いてある円盤、これはちょうど10年前程に降ってきたもの。科学者の分析によると特殊な機械で映像を流す事が出来るらしい。他にも白くてゴムの石。操作できる映像機器などが降ってきている。それらが最近魔王カエ~ルの影響?もあって頻繫に降ってくるのだ。そして今日がちょうどそれが降ってくる予報なのだ。

「それじゃあ気を付けていくんじゃぞゴムの石が降ってきたらすぐに建物に入るんじゃぞ。」

「はーい」


 定期的に異世界からやってくる機械はこの世界より重いものなのだ。だからのんきに歩いていると頭部を狙撃されてしまう。



 カニスにわーぷで行くと比奈斗が待っていた。

「遅いぞ」

「ごめんごめん」

 僕達は都市への橋へ向かった。


 橋は何事もなかったかのように直っていた。僕達は作業に疲れて倒れこんでいる人々にお礼をして橋を渡った。

 橋を渡ると高く伸びた建造物が立っていた。

「何あれ!?」

「ビル。最新の建物さ。」


 ビルと言った建物に近づくと更にビルが見えてきた。

「「すげー」」

 僕達は思わず声を上げた。少し歩いて行くと店が見えた。店に入っていくと。板に映像が映し出されていてそこに人々が集まっていた。板の中で人が動いていた。

「何だこれ!」

「これは映像機器を板に光魔法で映しただけだよこれなら上吉じいちゃんだってできるさ。」


 上吉さんって光属性の魔法使いだったんだ。そんなことを思っていると比奈斗がどこかへ行った。

 比奈斗は少し遠くの建物で目を輝かせていた。

「これは最近人気な『人とウサギ』のゲームじゃないか!?こっちには『KAIZIN』の人形まである!?」

「KAIZIN?」

「最近人気ゲーム『怪人』っていうゲームの敵だよ。」

「芸能人かと思ったよ……」

 比奈斗は熱心に語っているが僕は全く理解できなかった。


「これだよ!これ!」

 また比奈斗が見せてきた。謎のスイッチだった。

「……なにこれ?」

 比奈斗がニッコリ笑うと謎のスイッチを購入した。そして僕に差し出す。

「ボタンを押すといいさ。」

「誰が押すかよ!?」

「まぁまぁ」


 比奈斗に無理矢理押される。すると目の前が歪んでいく。少し経つと謎のトレーニング場にいた。

「僕に新しく覚えた技を使ってみるといいさ!」

「そんなことしたら比奈斗が死ぬだろ!?」

「いいからやってみろ!俺、死なないから。」

「……わかったよ。」

 新しく覚えた技は……このエアコンプってやつか。やってみるぞ!

「エアコンプ!!」

 僕は比奈斗に手を向け握りしめた。すると比奈斗の頭部がなくなってしまった。比奈斗の首からが血が出て、倒れて動かなくなった。目の前には『K.O!』と書いてある。僕は比奈斗に駆け寄った。

「おい比奈斗!!……噓だろ!?」

 返事がないいくら叫んでも比奈斗ピクリとも動かなくなった。僕が泣き叫んでいるといつの間にか都市に戻っていて掴んでいた比奈斗には頭が戻っていた。

「……は?」

「トレーニングルームスイッチだ。そこで死のうがこっちでは大丈夫さ。」

「……今の見てた…?」

「一部始末全部見たぞ。」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」     ――なんでだぁ――――!!!


―――二時間後……

 もう比奈斗が満足した時くらいに僕は思い出した。

「そういえば今日異世界の物が降ってくる日じゃなかったっけ?」

「確かにそうだな」

「もう落ちたのかな?」

「そうかもな」

「せっかく見たかったのに……」


 そんなことを話しているといつの間にか一番初めの店にいた。なんとなく僕達は入る。今はヒーローが敵をボコす映像が流れていた。

「⁉ マスクマンだ!!」

「マスクマン?」

「フェイスマスクにマスクを付けた正体不明のヒーローだよ!」

 映像を見るとフェイスマスクにマスクを付けた不審者が敵を倒していた。

「どっちが敵かわからね~」

『でっけぇコウモリだ!』

 映像の中ではでかいコウモリが不審者と戦っていた。

「こんなコウモリがここにいたらやばくね?」

「こんなサイズならすぐに分かるだr――――」

――――ドカーン!!


 どこかから建物が崩れる音がした。誰かの悲鳴も聞こえる。

「何の騒ぎだ?」

 外に出るとさっき見たばかりのコウモリがいた。

「「???????????」」

 僕達はそっと扉を閉めた。建物の中には僕達と大人の男性が一人いた。その男性が誰かと通話している。

「魔王さま!でっかいコウモリが現れました!」

 どうやら魔王と会話しているようだ。僕達は通話を止めようとすると魔王が衝撃的な事を言った。

『でっかいコウモリ?俺はそんな奴雇ってないぞ?』

「「「え?」」」


 全員が言った途端――――

――――ドカーン!

 僕達のいる建物が崩れた。僕達は建物も下敷きになる。しかし崩れた建物が浮かび上がった。よく見ると土魔法で柱を作って建物を持ち上げたようだ。

「早く来い!」

 比奈斗に手を引かれる。目の前には50メートルほどあるコウモリが立っていた。

「このコウモリどうすんの!?」

「こんなの放置したら世界崩壊だぞ。おそらくこいつも異世界からやってきたと思うがな。」

「ならもとの世界に戻すの?」

「それか倒すかだ。ちょうどいいんじゃないか?新技披露に……」


 比奈斗がいると比奈斗は手をかざす。

「スドーム!!」

 比奈斗が唱えるとゴーレムが地面から出てきた。

「スドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドームスドーム……」

 比奈斗がスドームを連呼する。結果35体が出てきた。

「GO!!」

  比奈斗が叫ぶとゴーレムが一気にでっけぇコウモリに襲い掛かる。

「何体だそうが踏みつぶされちゃうよ!」

「……問題ない。ウィング!」


 比奈斗が叫ぶとゴーレムに羽が生えて飛び始めた。ゴーレムに羽って気持ち悪っ……

 ゴーレムが攻撃している時でも比奈斗はロックを放つ。集中攻撃により巨大コウモリは怯む。僕はコウモリに走った。建物を蹴ってビルの頂上までたどり着く。僕はファインを放った。


 全く効いてねぇ。僕はゴーレムより自分が弱いことを知って落ち込んだ……

……ゴーレムのくせに羽なんか使いやがって。生意気なんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!

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