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覚悟

同時刻


魔界では“魔王vs6才“の戦いが繰り広げらていた


望月の手の甲には小さく光っている六芒星のマークが浮き上がっていた。

状況がわからなかったがこの魔族に捕まったら殺されると思い必死に走って逃げていた。


「はぁはぁはぁはぁ。やばい。一体なんなんだ?見た感じ魔王っぽいけど匂いも酷いしおまけにすげぇ殺気だ。」

振り返り遠くを見てみると1人の男がゆっくり歩いて近づいてきていた。


「おい。逃げるな。無駄な体力使わすな。今すぐとまれ」と叫んでいた。


馬鹿なのか?どうみても敵なのに止まるわけないだろ。

とまた振り返り走り出そうとすると右隣にもうすでに立っており右手が喉に向かって伸びてきていた。


すぐさま後ろに下がり距離を取る。


魔族はその動きを見てびっくりする。


「お前。その年でもう戦闘訓練でもしているのか?」と話しかけてきたが望月は聞き耳立てずその場から離れようとする。

「あ。おい。止まれ」と魔族は追いかけ、すぐ望月に追いつき右肩を掴んで地面に叩きつける。


ぐっはっ。痛い。凄い力だ。逆らえない。息もできない。捕まってしまった。やばい。


「おい。落ち着けって。別に俺は殺そうと思ってねーよ。父上がお前に興味があるみたいで迎えに来ただけだからよー。あまり手加減できねーし。落ち着いてくんねーかな。」と殺気もなくなり普通に話してきた。


が、どうでもいい。魔族は魔族。全て敵。何もかも奪った存在。 

・・・・・・・・・・・・・・・ふざけるな。・・・・・・・・・・・


望月が雄たけびを上げ腕を振りほどく

。魔族は緊張が走った。本当に6才か?すげぇ人力だ。さっきまで小さかった手の甲のマークが手の2倍程でかくなり

光も強くなっていた。

なんだあれ?あれがゲイルを追い払ったっていう能力なのか?


「何が迎えだ。貴様らは全て僕が殺す!」と睨みつける。


なんだこいつは?この殺気はなんだ。このままじゃ殺される。

父上には無事届けるように言われているのにな。だがこいつ聞く耳持ってないし、やる気だぞ。

「はぁ。じゃ少し相手してやるよ。無理と思ったらついて来いよ。」と余裕を見せる。


急に望月が目の前から消え左に姿を現し顔面に勢いよく右のストレートを喰らい、吹き飛ぶ。


いってぇ。めっちゃつえーじゃん。ちょっと本気で行くか。

と腰から急に出てきたシルバーの刀を抜き切りかかる。上から肩にめがけて刀を振り落とす。


望月は両手の甲のマークで受け止め弾き返す。そこで2分程の攻防が始まる。


おいおいおい。まじかよ。少し傷をつけて連れて行こうと思ったが俺のスピードについてきてる。仕方ねぇ。このままじゃ攻防一方だ。少し力使わせてもらうぞ


・・・・・“眷属よ”・・・・・・


と魔力を使いだした。すると彼の体から黒いオーラ頭上で大きくなり、そこには大きな鳥が生まれた。

ワシだ。目が赤く翼を開くとかなり大きく吹き飛びそうになる風圧が望月を襲う。


望月は初めて見た。


なんだこの禍々しい魔力は。


死ぬ。怖い。だめだ。生きて帰れない。僕はなにも守れないのか。ここで咲を置いて死ぬのか。・・・・・・ 


4年前に起こったことがフラッシュバックする。。。。。


・・・・・・・・・・・・・”ふざけるな。・・・・・・・

”僕はあの日誓ったんだ。”咲だけは守ると。っと怒りがこみ上げ凄い殺気を相手にぶつける。


その時背中から包帯のような布が4本出てきた。自分でもびっくりしたがその包帯が両腕、両足に巻き付いた。すると自分でもわかった。


人力が増幅したことを。


魔族はその光景を見て、絶望した。

なんなんだあれは。眷属だけではあの力は防ぎようがない。

「チッ。めんどくせーな」


・・・・・・“眷属開放”・・・・・・


するとその禍々しいワシが彼の体に纏まりつきだした。

魔力武装“鷲刀風刃(イーディルアルバータ)”これは魔王しか使えない力。

その姿は黒い風が体に纏い、さっきまでシルバーだった刀が黒くなっており、そこからは禍々しい魔力を感じる。


望月はその光景を見て、一発で終わらせると右手の甲に人力を溜め構える。


魔王もそれをみて一撃で沈める準備をする。


その瞬間、二人は凄い勢いでぶつかり合う。


“しねええええええええ!”


“しずめえええええええええ!”


周りは風圧ですべて吹き飛び、大きい音が鳴り響いた。


数分その場は砂煙で前が見えない状態だったが晴れてきたとき、そこには1人だけ立っている姿が見えた。


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