【望月星夜】
事件から4年後。
施設は新たに建てられ、空を浮遊する施設へと改良し、全五大陸を一周するよう自動で移動できるようになっている。その土地の名は【能力開発部署】と呼ばれている。
事件にあった2人はここで過ごすことになる。
【望月星夜】事件にあった男の子(6才)。
今日は早起きで、ある部屋に走っていた。望月はこの4年間戦闘訓練をしていた。事件が起きた日が悔しくし強くなろうと決め、老いたおじいさんに頼み込んだ。その男はこの人界において2人しかいない
階級に位置している王の称号をもつもの【杉山庇紫】。年齢は56歳だがこの王の階級になって一番長く椅子に座っている。武術を極めており目の前に立つだけで威圧が凄く怖がるものもいる。
目的の部屋に着くなり勢いよく扉を開け、杉山が待っている部屋に入った。
「じぃちゃん!今日こそ僕は勝つよ!」
すごい勢いで蹴り上げるが蹴られることが分かっていたのか静かな動作で避け、奇麗な動きで望月のお腹に掌で横の壁に投げつける。
「今日こそ?おぬしがわしに勝つことは無理じゃぞ。」
と高笑いされ続けて優しい目で話しかける
「そもそも今日は能力の使い方を試すんじゃろ?」
と問いかけられ手を指し伸ばすが
望月はすごく気合いをいれた顔で殴りかかるが、それもかわされ床にたたきつけられる。
「くっそおおおおお」
凄く悔しく泣きそうな顔で天井に叫ぶ。
望月の脇に両手で持ち上げ笑顔で慰める
「そう、忙んくてもええじゃろ。気楽にいこう」
望月は凄いムスッとした顔をするが諦めて能力の訓練をしていたところ、コンコンと訓練所が鳴り響き
身長が182㎝の筋肉が引き締まっていて凄く困っている顔の大男が入ってきた。
「杉山様。突然の訪問で申し訳ありません。サウススノースでゲートの上空でゲートが開きました。直ちにご参加してくださいますようお願いいたします。」
と深いお辞儀をし呼びに来た。
一瞬空気がピリつく。すぐにその空気が収まり、男にたった一言
「わかった」と返事をするとその大男は静かに部屋を後にする。
「今日はここまでじゃな。わしは今から会議いくからちゃんと風呂入って、飯食べて歯磨きしてねるんじゃぞ?」
呆れた顔で「しってるし。。。」と返事をする。
すると勢いよく扉が開き、小さな女の子が勢いよく望月に飛び掛かる。
「せーやー!はやくかえって一緒におフロいこー!」
疲れてるのに。と呟きそうになった。