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森のダンジョン食堂~ドラゴン定食始めました  作者: REI KATO
10 召喚者による桃源郷の設立
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温泉レジャー施設計画2

「カジノだけじゃないぜ?温泉とかな」


「ああ、日本人としては温泉は欠かせんな」


「でも、この世界に火山ってあるんか?温泉って聞いたことないよな」


「ダンジさんやフレイヤさんに聞いてみるか。ダンジさんって単なる料理人じゃないからな。ダンジさんの周囲に集う人っていうか存在っていうか、それこそチートだかんな」


「だよな。高位魔物は無論のこと、精霊さんとか」


「フレイヤさんだって、ただの猫じゃないからな」


「女神様とか黄泉の国の管理者?地獄の門番?とかありえんぞ」


「女神様なんて、今でもオレ直視できん」


「綺麗すぎるっているか、オーラが半端ない」



「スーパー温泉みたいなのに、ダンジさんからおしえてもらって飲食店併設はありだよな?」


「ボクたち食堂にバイト感覚で入ってるけど、レストランチェーンより簡単だよな」


「調理魔道具の数々は凄いよな。簡単な操作で一流レストランの味が再現できるんだもの」


「温泉に美味いレストランがあれば鉄壁だろ」


「いや、カジノを中心に考えようよ」



「カジノとかになると、保安が必要だよな」


「ふむふむ。高位魔物の人たちかブラックハウンドを呼んでガードマンしてもらえれば、保安は保てるよね」


「そうなると、ダンジョン内でオープンってことになるぞ」


「ダンジョン1階は場所としてはアリなんじゃねえか?」


「うん。魔素も魔物もそんなにきつくないしな」


「対象は高位魔物の皆さんじゃなくて、人族ってことになるよな」


「人族は数が多いしな。見たことはないが、魔族とか獣人とかの知性タイプの皆さんでもいいだろ」


「エルフとかだと嬉しい」


「エルフの村があるらしいしな。変身フレイヤさんみたいな超絶美人ばかりだっていうし」


「それに1階なら、魔素酔いで気分がアゲアゲになるまである」


「魔物は結界で阻止できるだろ。ダンジョン入口から転移魔法陣でも作って施設まで送り込めばいいし」


「それこそ、女子にもっと強くなってもらうというのはありだぞ」


「女性に守られる男子(笑)」


「まあ、仕方ないっしょ。あっちには勇者だっているし」


「確かに。武闘系だと彼女たちに勝てんわな」



「ただなあ、このダンジョンは人間の街とか集落から遠いんだよな」


「一番近い街であるレンヌでも50キロはあるだろ」


「インフラ整備は必要だな」


「50キロも道路整備か」


「雲母、おまえの土魔法ならいけるだろ?」


「ああ、1か月ぐらいかな?みんなも初歩の土魔法が発現してるんだから手伝ってもらって」


「ていうかさ、ダンジョンのそばに村を建設したらどうだ?」


「おお、それそれ。僕が前から考えていたこと。というのはさ、今話していることは人を集めるってことだろ?じゃあ、食い物はどうなるかって話」


「そういや、ダンジさんがダンジョンでは生育する動植物には数に限りがあるって言ってたな」


「そうなんだよ。10階層でダンジさんがいろいろ育てているんだけど、じゃあ俺達も、というわけにはいかない。多分、ダンジョンではこれ以上育てられない」


「そっか。あれ見てて農業なんて楽勝、って思ってたけど」


「大規模農業には対応してないんだよ、ダンジョンは」


「かといって、ダンジさんの料理は素材からしてレベチだしな」


「あの秀逸な素材あってこそ、ダンジさんの料理の腕も生かされるってダンジさんも言ってるぐらいだし」


「街の市場なんかで買う作物なんかでは俺達が満足できないんだよ」


「オレたちの舌はダンジさんの料理に慣れちゃってるからな」


「そこで雲母くんの登場ですよ」


「ていうか、雲母は農村作ってナンボだもんな」


「フレイヤさんが言ってたんだけど、僕の大農民って職業、大規模農家向きなんだって。言い方悪いけど、質よりも量に特化してる面があって、美味しい素材を作るにはそれなりの努力が必要なんだと」


「えー、そうなのか」


「まあ、僕らだけならばダンジさんとこ行けばいいし、質より量だって言っても、この世界基準でいえば質は悪くないってことだし」


「なるほど。今後の課題ってわけか」


「どっちにしても、この世界の人の助けが必要だね。僕が大農民だって言っても、経験値がなさすぎる」


「ゼロからは何も生み出せないってことか。それは俺達も同じだな」


「ミヤさんがいい例だよな。ミヤさん、剣道大学選手権で優勝したことがあるからこその剣聖なんだよな」


「うん、その辺の女の子が剣聖なんて職業もらったって、いきなり強くはなれないよね」


「ていうかさ、その辺の女の子はいきなり剣聖なんて職業はもらえないってさ。フレイヤさんが言ってた」


「経験値がないとダメって話だろ?」


「ああ。どんな人でも最初は初級職業、剣聖ならば剣士とかから始まるんだよな」


「それをふっ飛ばすのが異世界召喚ってわけか」


「クラスメイトの4人の女子たち、勇者、大魔導師、弓聖、聖女だもんな」


「まあ、勇者の神宮寺さんは生徒会長、大魔導師の柊さんは化学部、弓聖の如月さんは弓道部部長、聖女の東雲さんは保健部員だったけどさ」


「ココだけの話、盛ってるって感じはするよな。保健部員だっただけで聖女だなんて思いっきり引くもんな」


「じゃあ、オレたちはどうなんだよ」


「クラス的に彼女たちは上位、俺達は落ちこぼれだかんな。適切と言えなくもない」


「いやいや、俺達は最初はアレだったかもしれないけど、成長したら彼女たちと同等か下手すると上回るかもしれないってフレイヤさんも言ってるだろ?」


「実際、大農民、大商人、忍者、賢者予定だもんな」


「賢者はあくまで予定であって、今は勝負師だけどな」


「勝負師、いいじゃないか。今のうちにカジノを大きくするぞ」


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