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旅人の歩む道  作者: コウ部長
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プロローグ

 今日俺は、新しいゲームを買った。最近人気絶好調のMMORPG【旅人の歩む道】という物だ。

 

 なぜこのゲームが人気かというと、一般的な家庭用ゲーム器とは違い特別な装置を頭に装着してゲームの中に入り込んでプレイできる、SAOの様なゲームである。

 

 このゲーム、超人気かつ高い技術が使われているため、少々……いやかなりお高い代物である。

 

 どの位高いかって?

 

 それは、なんでもできる優秀(自称)な17歳がバイトと節約を本気で頑張って何とか買えるくらいである。

 

 ホント、マジ頑張った、マジで、

 

 どの位頑張ったかって?

 

 店で買ってから家に帰るまでの間、道行く人全てがこのゲームを狙ってるドロボウに見えるくらいである。

(今思うと結構重症だったな……)

 

 おっと、そんなことを言っている場合ではない。早くこのゲーム【旅人の歩む道】をプレイしたい。

 いや、プレイしなければならない。

 

 だってあんなに頑張ってお金を貯めて買ったのだから。

 

 やりたくて仕方ないんだもの、人間だもの。

 

 などと一人で考えながら然るべき準備や設定を終え、後はゲームを始めるだけだ。

 

 ワクワクする気持ちを抑え、ゲームを起動させる。


 それでは皆さんご一緒に、


 

    ——ゲームログイン レッツゴー——


 

 キュイイインという起動音がなり、意識が吸い込まれるような感覚に興奮と小さな不安を感じた。

 

 そして恐る恐る目を開けると、そこに広がる景色に目を奪われた。

 

 まるで宇宙空間にいるかの様な世界が広がっていた。


 紺色より暗い壁に青白く輝く小さなインクの雫を一面に、されどしつこくない程度に散りばめられているかの様だった。

 

 さらに下を見ると地球の様な世界があった。

 

 自分がかなり上の方にいるせいなのか大きな地図を見ている様に感じた。


 

おぉ、始まったのか

 

 ……………

 

ドキドキするなー

 

 ……………

 

 ………………

 

ワクワク、ワクワク

 

 ……………

 

 ………………

 

 ……………………

 

 アレ? まだ始まr


 

[ようこそ、【旅人の歩む道】へ]


 

 ぬぉああああ いきなりきたああああ


 

[ここは創造の空間、貴方を創る為の所です]

[性別、顔、体、武器、名前を決めて下さい]


 

 あーびっくりした。というかどこからしゃべっているんだろう。

 

 多分女神様的なポジションの人がしゃべっているんだろうなー、声が綺麗な女性のようだし。

 

 やっぱりボンッキュッボンッなお姉さんなのかなー、控えめに言ってふくよかなワガママボディの上の人でなく。

 

 それともサラサラの黒髪の大和撫子かなー、アフロにも見えなくもないパーマの上の人でなく。

 

 意外と小さな女の子だったりしてー、熟々の熟女にしか見えない上の人でなく。

 

 虎柄の服を着たら、大阪のおばちゃんにしか見えない上の人でなく


 

[性別を選んで下さい]


 

 あいつだ、今口動いたもん。間違いない、こっちガン見してるもん。今にも飴くれそうだもん。(コレ関係ないか)

 

 はぁ、うん、そうだな、そうだよな、女神様が全員美人とは限らないよな、神様だって歳をとるよ、うん、勝手に期待した俺が悪いんだ。

 

 うん、性別選ぼ。

 

 さて、薄々気付いていると思うが俺は男だ。だから男を選ぶと思うだろう。


 しかし、あえて自分じゃない性別を選んで遊ぶのもゲームの楽しみ方の一つだ。

 

 だが、やはり自分の……


 

 などと5分位悩んだ、おばちゃんに見守られながら。

 

 結果男にした。


 

[顔、体を制作して下さい]


 

 顔と体かー、よーしかっこよく作るか。

 

 ちなみに今の姿は白く淡く光るガラス玉の様な感じだ。


 

 ………………へーぇ凄いな、

 

 顔と体を作っていて思ったのだが、かなり細かく作れるようだ。

 

 某ゲーム会社のキャラ作りしているみたいだった。

 

 ちなみに、某ゲーム会社よりリアルで獣の耳やエルフの長い耳、角などがあり、体は身長、手足の長さ、筋肉や胸なども変えられる。

 

 ちょっとふざけて顔は爽やかイケメンにして体を低身長の筋肉ダルマのやつを作ってみた。

 

 キモかった。

 

 そんな爽やかきんにくん(と名付けた)を作り直し自分を作った。

 

 なぜかリアルとさほど変わらないのは触れないで欲しい。


 

[武器を選択して下さい]

[武器はプレイ中に変更可能です]

 ――――――――――――――――――――――――

[剣]

■スタンダードな武器

■通常攻撃の隙が少ない

■連続攻撃を繋げやすい

■小盾を持てる


[大剣]

■大ダメージを与える攻撃が多い

■ダメージを受けてしまう諸刃の剣的な使い方にもなるため、敵の攻撃の対応が重要


[刀]

■受け流しへの行動が素早く、相手の攻撃をいなすことが得意

■連続した攻撃展開が可能

■行動次第では大ダメージを与える事が可能


[長柄武器]

■突進系や遠心力を利用した攻撃が得意

■攻撃の始動が早く、リーチも長め


[大鎚]

■火力が高い

■相手の防御を破壊できる

■ ダメージを受けてしまう諸刃の剣的な使い方にもなるため、敵の攻撃の対応が重要


[弓]

■遠距離からダメージを与えられる

■状態異常を与える事ができるサポート面を兼ね備えたアタッカー


[魔法杖]

■基本属性(火、水、風、土)の他、雷、氷、光、闇属性が使える

■広範囲、高威力の魔法が使える

―――――――――――――――――――――――


 

 どうしよう、どれも捨てがたい。

 

 やっぱり最初は[剣]にしようかな、でもリーチのある[長柄武器]にするべきか。

 

 いやでもなぁ…………

 

 

 10分悩んだ、おばちゃんに見守られながら。


 悩みに悩んだ末に[刀]を選んだ。

 

 やっぱり日本男児はいくつになっても刀が好きn


 

[名前を決めて下さい]


 

 今話してる途中でしょうが。

 

 全く最近のオバ様はせっかちなんだから、もう。

 

 うーん、名前かー、うーん、よし決めた。

 

 俺の名前は【アフィス】だ。

 (特に意味は無いけど)


 

 [それでは【アフィス】へスキルを与えます]


 

 おおスキル貰えるのか、どんなのだろうか。


 

[貴方へ与えるスキルは、]


 

 ドキドキ、ワクワク、


 

[器用貧乏ですw]


 

 ……は?


 

[それではいってらっしゃいませw]


 

 おい、ちょっとまて、何笑ってやがる、ちょっ、おいコラ待ちやがれ、あっ、ふざけんなクソババアァァ


 

その瞬間急に重力が生まれたかのように下に落下していった。

 

 半笑いの女神(クソババア)を睨みながら。

 

 そして意識が遠のいた。


―――――――――――――――――――――――



 バチッ

 


 バチバチッ

 


 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ



 ギュオン

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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