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どうして僕が単細胞に?  作者: 稗田阿礼
第三章 多細胞編
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22.作戦会議?1

 ということで・・・

「ピンチです。」

「知ってるわよ。そんなことより、レイは私と別れてから元気にしてたかしら?」

 そんなことよりって、しかも、なんか元カノ感がすごい。


「元気に・・・してなかった。」

「えっ?」

「いや、なんか死にかけてばっかりしてたから。」

「いい加減慣れるかしら。海の中でも死にかけていたでしょう?」


「そうだけどさ。でも、普通はなれるものじゃないでしょ?」


「私もよく昔は死にかけたかしら。」


「この世界の常識が恐ろしいのか、それが自然界の摂理なのか。」


「すべては弱肉強食かしら、龍は比較的違うけど・・・」


「いや、その龍に襲われようとしてるんですけど。逆に、弱肉強食の世界だったら仲間が殺されても仕返しに来ないのか・・・」


「その通りかしら。人間と龍が唯一頭脳を持っているから、国家という概念があるのよ。人間は氷龍のせいで領土を失って今は散り散りになっているけど・・・」


「龍が恐竜みたいに知能がなければなあ。」


「それはどうにもならないかしら。」

 レヴィは雪原でくつろぎながらそう言った。


「それより、ここにいたらやばいんじゃない?」


『どこにいてもたぶんすぐに襲われますよ。何なら、さっきから偵察しに来てますから、位置は完全にばれています。』


「龍から逃れる方法は倒すしかないかしら。それに私もそろそろ氷龍をどうにかしようと思っていたの。」


「えっ、なんで?」

「つまらなすぎるからよ。それにレイが倒したいって言ってたのも理由のうちかしら。」


「レヴィ・・・」

「それに倒したらレイと過ごせる時間が増えそうだからかしら?」


「レヴィ・・・」

 僕は少し呆れていた。まあ、協力してくれるのはありがたいし、正直この世界の友達は一人しかいないんだけど・・・

「レヴィって友達いないの?」


「みんな私を恐れてしまうの、なぜかしら?」


「強いから・・・かな?」


「そう・・・」


 なんか可哀想だ。ぼっちって・・・僕はずっとライちゃんもいたし、学校では友達がいたから一人になったことはないけど、孤独って寂しそう。それが、龍の場合では時間のスパンが違う。かれこれ、千年間ボッチって言うこともあり得るのだ。


 いやー、僕だったら耐えられなくて死ぬかも・・・レヴィにはもうちょっと優しくしてあげよう。


「でも、レイがいるから寂しくないかしら。」

「レヴィ・・・」


 少し恥ずかしそうに言ってくるのが、かわいい。人間になるだけこんなに愛くるしく思えるのだろうか?

『浮気ですか?』


 いちいちうるさい。別にかわいいって言ったから好きとか言うわけじゃないぞ。思考が小学生レベルなんだよ。

 友達として好き・・・みたいな。恥ずかしいから言わせないでよ。


『マスターが勝手にしゃべり始めただけですよ。』


 あーあー、何も聞こえないな。

『大人げないですね。』






「って、こんな話してる場合かあ!こっちは命の危機が迫ってるの。」

「知ってるかしら。」


『どうしようもないので、作戦はこうです。正面突破、以上。』


「雑、作戦が雑!本当に勝てるの?敵の戦力分析とかしなくていいの?」


『ステータスはこちらです。』


「個体名:氷龍王 カタラード LV.382 

スキル:全異常状態無効、全魔法無効、物理攻撃無効、自然影響無効、氷魔法(極)、光魔法(中)、闇魔法(上)、水魔法(下)、風魔法(極)、雷魔法(下)、空間魔法(上)、龍王、鉄壁、剛腕、威風堂々、絶対零度、強欲、憤怒

称号:強欲の王、憤怒の王、覇王、氷の支配者、威風堂々、絶対零度、神徒

ステータス:HP-9,800,000 MP-11,200,000 PA-54,300,000 MA-12,000,000 PD-10,600,000 MD-13,500,000 SP-88,000,000 LP-76,500,000」



 へ、これ倒せるの?ステータスガチでインフレしまくってるし。しかも、魔法、物理攻撃、異常状態無効ってどうやって倒すの?


『前にも申し上げましたが、防御力を上回る攻撃力で攻撃すれば、ダメージは入ります。』


「いや、でも、無理くね?」


『今は無理ですよ。』


「なんか考えがあるんだね?」

『その通りです。』


 レイさんがどや顔をしている気がしたのだった。


いつもよんでいただきありがとうございます。


レヴィアタン地味に好きなんですよね・・・

ここからは当分の間、登場します!


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