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どうして僕が単細胞に?  作者: 稗田阿礼
第三章 多細胞編
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19.ステータス、インフレし過ぎじゃね?




 人間になったということは・・・もしかして喋れる?

『そうですね。』

 やばくね?

『普通です。』


 僕は喉にすべての意識を向ける。


「あー。」

 思った以上に高い声が出た。でも自分が聞いてる声って、他人には全く違うように聞こえてるんだよな。

『普通に高いですよ。』


 ですよね。


「あー、あー、マイクテストマイクテスト。」

 僕は散々発声練習をしたのだった。


 そしてふと思い出す。

「とりあえず、服どうにかできない?」

 レイさんと話すときでも発声練習の一環として声を出すことにした。


『そうですね、作れなくはないですよ。』

 なんか意味ありげな言い方だな。


『私、服のセンス壊滅的なんですよ。』


 なんで気がついたのか気になる。

『そこは秘密ですが・・・とにかくマスターがデザインしてください。』

 気になるけど、これ以上は聞かないでおこう。


 うーん、でも女子の服って正直あんまわからんのよなあ。ライちゃんの服ならわかるけど。

『マスターは変態ですか?』

「別に好きな人の服装くらい見るだろ。」

『そんなものなんですかね。じゃあ、記憶から探してマスターのサイズに合わせておきますね。』


「うん、よろしく。」


『できました。』

 レイさんがそう言った瞬間に目の前に服一式が現れた。


 早いな・・・


 そして、僕はそれらを着ようとしてハッとする。これどうやって着るの?しかも、これ僕の記憶から再現されてるんだよね?下着とかみたことない気がするけど。


『確か一度来葉の家に行ったときに部屋が散らかっていてその時の記憶から持ってきました。』


 ああ、なんかなんとなく覚えてる気がする。意識してるのが僕だけみたいで恥ずかしかったなあ。


 だから、こんなに部屋着っぽいのか。あの時はライちゃん寝起きっぽかったからな、可愛かったな。マジで天使だった。


『よろしければ、魔法で着せましょうか?』


 そういうところはちゃんと異世界なんだよな。よくわからん、この世界。



 ふう、ようやく着替え終わった。流石に裸は露出魔だし、捕まっちゃうよね。

『この世界は有史以前の世界のようなのでそんなことはないと思いますよ。逆に現代的な服装は目立つかもしれませんね。』


でも、布一枚は抵抗があるからやだ。


「服もげっちゅしたことだし、そろそろ恒例のあれやりますか、ワクワク。」


『そうですね。イッツステータスターイム。』


「スキル:色欲 を獲得しました。

 称号:色欲の王 を獲得しました。」


 いや、なんでこのタイミング?


「それは後でわかりますよ。とりあえず・・・」



「個体名:原始の生物(暗黒龍) レイ LV.24

スキル:レイ、暗黒龍、雲散霧消、難攻不落、自然回復、怠惰、暴食、傲慢、嫉妬、色欲、蘇生、系統、探知、龍王、人化

称号:怠惰の王、暴食の王、傲慢の王、嫉妬の王、単細胞の王、野心家、蘇りし者、再生の支配者、闇の支配者、強運、殺戮者、努力家

眷属数:2,807,300,000

ステータス:HP-12,000,000 MP-10,560,000 PA-6,540,000 MA-3,230,000 PD-2,198,000 MD-3,340,000 SP-9,980,000 LP-49,350,000」


「伝説スキル:龍王・・・龍王以外の相手を威圧し、その称号の効果を無視することができる。取得条件:龍王になること。


伝説スキル:色欲・・・どんな相手も一瞬で堕とすことができるようになる。取得条件:ここの説明に書けないようなことをいっぱいすること。個体差はある。


称号:色欲の王・・・いろいろなことをした生物に与えられる称号。いくらいろいろなことをしても、大丈夫になる。物理攻撃のステータスが10%になる。その他のステータスは十倍になる。取得条件:伝説スキル:色欲 の獲得


称号:努力家・・・散々努力してきたものに与えられる称号。スキルが入手しやすくなる。取得条件:努力すること。


「スキルもやベーな。龍王は名前に恥じない強さだし、色欲は大罪系だから言うまでもない。取得条件が引っ掛かるけどな。」


『おそらく、色欲と言うのは人間のみが獲得することを想定されたスキルであると考えられます。そもそも、普通の生物に色欲という概念はありません。ただの本能として片付けられてしまいます。』

「なるほど、じゃあ何で?僕そんなあれやこれやしてないよ。」


『恐らく、子作りの回数でしょう。マスターは無性生殖でいっぱい子供を作っていますのでそれが考慮されたのかと。』

 なんか納得できるようなできないような。まあ、無罪だからいいか。僕は悪くない。スキルが悪いのだ。




「それに、ステータスがインフレし過ぎじゃない?」

『ようやく大罪系の本領発揮と言うことですね。今までは弱すぎて恩恵があまり受けられていませんでしたが、今は元が強いのでこんなになると言うことです。』


「なんだか、泣きそう・・・」


『ここまでよく頑張りましたね。』

 レイさんが素直に褒めてくれる。


 本当にここまで来るのにたくさんのことがあった。ほとんど死にかけた思いでしかないけどさ。まあ、それなりに楽しかったのかな。


『そうですね。』


いつも読んでいただきありがとうございます。


そして、感想をくださった方ありがとうございます。貴重なご意見として今後の参考とさせていただきます。

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