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どうして僕が単細胞に?  作者: 稗田阿礼
第三章 多細胞編
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15.短期集中特訓3日目?



 恒例のステータス確認タイムです。


『イッツ、ステータスタイム。』


 レイさんがノリノリだ。機嫌が悪い時よりは百倍こっちのほうがいい。

『何か?』


 なんでもないでーす。


「個体名:原始の生物トカゲ レイ LV.80

スキル:レイ、下剋上、雲散霧消、難攻不落、自然回復、怠惰、暴食、傲慢、嫉妬、蘇生、系統、探知

称号:怠惰の王、暴食の王、傲慢の王、嫉妬の王、単細胞の王、野心家、蘇りし者、再生の支配者、闇の支配者、強運、殺戮者、覇者

眷属数:1,869,300,000

ステータス:HP-201 MP-187 PA-243 MA-82 PD-100 MD-94 SP-77 LP-286」


とりあえず、ステータスは普通に上がった。まだ、あのクマよりも低いけど仕方ない。僕はトカゲなのだから。このステータスを補うスキルが多々あるから大丈夫!前向きにとらえよう。伸びしろがあると。


 新しい称号を獲得してる。森のくまさんが持ってた奴だ。なんかかっこいいな、覇者って。


「称号:覇者・・・覇者たるものに与えられる称号。相手を威圧できるようになる。取得条件:覇者を倒す、もしくは、自分の周りの強者を倒すこと。」


 威圧できるって、僕くまさんに威圧されてたっけ?うーん、確かに怖かったし、尻尾切られたのとか軽くトラウマだけど、威圧されたとは感じなかったな。


『マスターは難攻不落を所有しているため、精神攻撃耐性があります。』


 なるほど、難攻不落優秀だな。




 で、今日は三日目だけど本当に百レべになれるの?こっからレベルが全然上がらなそうだけど。


『大丈夫です、私はやると言えばやる女なので。』


 レイさんって女だったんだ・・・性別設定はした覚えないけどな。まあ、声はライちゃんの声を設定してたけど。


 一回ばれそうになってひやひやしたんだよな。


『引くんですけど。』


 いや、まあ、健全じゃね?

『彼女でもない女の子の声録音してAIに導入するとか、頭おかしいですよ。』


 ガチ目に引かれてる・・・好きなものは仕方ないじゃん。


『たぶんばれたらめちゃくちゃ怒られますよ。』


 墓場まで持ってくから大丈夫。うん、きっとそう。


『頑張ってください。それで、今日は氷龍をサクっと一体倒しましょう。』


 うん、そうだね、じゃあ、早速行くか。


 ってなるか――――――、ボケ。

『突っ込みが冴えてますね。』


 いいや、それほどでも。

 そんなことより、氷龍ってサクっと倒せるものじゃないし、まだ百レべじゃないじゃん。なのに、倒せるの?そもそも、百レべになってから龍を倒すんじゃないの?


『進化条件は百レべかつ龍を倒していることですので、必ずしも百レべで龍を倒す必要はありません。』


 ん?なるほど・・・それで、本当に倒せるの?


『五分五分です。』


 いや、生死五分五分で実行するのはやばいでしょ。

『受験で五分五分だったら挑戦しようと思うでしょ。それと一緒ですよ。』


 絶対に一緒じゃない・・・最近レイさんの感性がおかしい気がする。僕の命を何だと思ってるの?


『頑張れば復活させられるものですね。』


 ・・・おかしい。


『では、行きましょうか。』




 雪山を超えるとそこは雪原だった。


 これが氷河期か・・・寒。とにかく寒い。困るほど寒い。死ぬほど寒い。

『一応難攻不落によって緩和されてるはずなんですけどね。』


 確かに、足が凍らない辺りある程度寒さは防げている。僕は人間みたいに服を着ているわけでもないのに、こんなに寒いところで動けていること自体が奇跡だ。

 そのあたり難攻不落が仕事をしているのだろう。難攻不落有能すぎん?


 それにしても、地球全体がこんな真っ白な世界なのか・・・

今日は晴れていたので雪が反射してまぶしくて目が痛い。ほんと、氷河期やだ。


 ヴィレンドがサミットに行きたくない理由がなんとなくわかった。何もないし、何もすることがない、モノトーンな世界が広がっていった。


『ほら、あそこに氷龍がいます。』


 レイさんが場所を指示してくれる。その氷龍はただ雪原に佇んでいただけだった。遠目で見ているので小さく見えるが、実際のサイズは大きいのだろう。背中には翼を生やして、硬そうな水色の鱗のようなもので全身が覆われていた。みたからに強そうだった。


 あんなんどうやって倒すの?


『奇襲ですかね。』


 奇襲ですよね・・・僕もそれくらいしか思いつかない。レベルが上がってMPが増えたので、ブラックホールを使ってもある程度のMPを残すことができるようになった。


『では、ここから発動させましょう。威力は多少落ちますが、奇襲ですから仕方ありません。ダメージ計算的には倒せるはずなのですが、万が一倒せなかった場合はまともに戦わないといけないので、覚悟してください。』


 僕は深呼吸した。異世界に来てこれほどまで緊張したことはなかったかもしれない。


 いくよ。僕はそう言って、ブラックホールを発動させた。


最初のレイさんの言葉の元ネタがわかった人は僕とおなじくらいの年齢かもしれませんね。


いつも読んでいただきありがとうございます。

ここまで読んでくれてる方はきっと面白いと思って読んでくれている方だと思うので、出来れは評価やブックマーク登録お願いします。結構モチベーションになりますので。


これからも応援よろしくお願いします。

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