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どうして僕が単細胞に?  作者: 稗田阿礼
第三章 多細胞編
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13.短期集中特訓2日目1


 環境を犠牲にして僕は一通りレベルが上がった。正直、内心色々複雑ではあるが、まあ、世界のためだ。仕方あるまい。


 だめだ、こうやって独裁者は生まれる、なんてことを考えていた。


『尊い犠牲でした。』


 レイさんそれは言っちゃだめでしょう。それはそれとして、ステータス確認ちょ。


「個体名:原始の生物トカゲ レイ LV.67

スキル:レイ、下剋上、雲散霧消、難攻不落、自然回復、怠惰、暴食、傲慢、嫉妬、蘇生、系統、探知

称号:怠惰の王、暴食の王、傲慢の王、嫉妬の王、単細胞の王、野心家、蘇りし者、再生の支配者、闇の支配者、強運、殺戮者

眷属数:1,869,300,000

ステータス:HP-186 MP-165 PA-209 MA-56 PD-74 MD-60 SP-47 LP-248」


 いやー、まじでステータス爆上がりしたわ。HPとMPとPAが三桁になりました。レイさん曰くこれはすごい大人の人のレベルくらいだそうです。いやー、嬉しい。そういえば、一昨日くらいに会った人間鑑定しとけばよかったな。


 それに比べて今までの苦労は一体何だったんだ?

 散々レベル上げが進まなくて苦労したのに・・・こんなにあっけなく上がると逆にむかつく。僕の数百年を返してほしい。




それに、めっちゃ不名誉な称号もついでにもらっちゃたけど、気にしない気にしない。でも、なんか気になる。


「称号:殺戮者・・・残虐な行いをするものに与えられる称号。得られる経験値が1.5倍になる。取得条件:一定時間内に一定の経験値を獲得すること。」


 別にこれ殺戮してなくね?一定の経験値を獲得したって、一体倒して獲得したのかも知れないし・・・取得条件ガバガバじゃね?


『そんなこともないようです。なぜなら一定時間という基準が存在するため、普通は獲得できないようになっています。』


 へー、そうなんだ。でも、不名誉なことには変わりなくね?


『いいえ、この称号の経験値が1.5倍になるという効果は馬鹿にはできません。野心家と下剋上と合わせて6倍になります。その分レベル上げが楽になるというものです。』


 じゃあ、このペースだとすぐに上がりそうだね。称号の効果もあるし。


『レベルを1上げるのに必要な経験値はレベルが上がるごとに大きくなるのでやはり今日入れて二日はかかるでしょう』


 そうなのか・・・そもそも三日で百レべがおかしいからそういうものなのか。


『と言うことで、二日目は中ボス倒しまくりまーす。』


 レイさんキャラが・・・最近ブレブレじゃない?それに中ボスってなんかやばそう。一介のトカゲに勝てなさそう・・・


『そんなことないです。』


 絶対そんなことある。


『さあ、行きましょう。』


 はい・・・




 やってきました!森の中。


 どこに中ボスがいるんですか?


 ほら、音が聞こえますよ。


 ドスン、ドスンと何かが近づいてくる音が聞こえる。


 なんかやばそうな音だ。そして、その音の方向の木々が倒れている。


 そこにレイさんが鑑定を発動させる。


「個体名:森のくまさん LV.75

スキル: 剛腕、敏速、風魔法(中)、HP自動回復(上)、物理攻撃耐性(中)、魔法攻撃耐性(下)、毒耐性(上)

称号: 覇者

ステータス:HP-346 MP-223 PA-408 MA-483 PD-313 MD-102 SP-107 LP-223」


 いや、ステータスほとんど負けてね。しかも、名前がふざけすぎやろ。


 そして、僕は巨大な茶色のクマと対峙したのだった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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