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どうして僕が単細胞に?  作者: 稗田阿礼
第三章 多細胞編
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3.レべチ




「おーほっほほ、この私が遊びに来てあげたわよ、光栄に思うかしら。」

 レヴィは全くぶれることがない。流石傲慢持ちと言うべきか。そして、こっそりとレイさんにお願いして鑑定してもらう。


「個体名:水龍王 レヴィアタン LV.271 

スキル:レイ、嫉妬、全異常状態無効、全魔法無効、物理攻撃耐性(上)、自然影響無効、水魔法(極)、光魔法(上)、龍王、風魔法(上)、雷魔法(中)、結界魔法(下)、賢者、頑丈、根性、威嚇、挑発、傍若無人、馬鹿力

称号:知者、嫉妬の王、覇王、水の支配者、傍若無人

ステータス:HP-1,050,000 MP-800,000 PA-800,000 MA-950,000 PD-960,000 MD-60,000 SP-780,000 LP-980,000」


一言でいうとレべチだった。なにこのすごそうなスキルの数々。ほとんど無効じゃん。唯一物理攻撃が無効だけど。


『この無効というものは格上からの攻撃は無効ではありません。格上というのは自分の防御力を上回る攻撃力を持つものに攻撃された場合を指します。しかし、ダメージは緩和されます。これは耐性スキルについても同じです。個体の許容量を超えた場合にダメージが入ります。もちろん緩和されます。』



 無効じゃないんだ。流石に無効だったら反則だよね。でも、レヴィの防御を上回る攻撃をできる生物なんてほとんどいなさそうだけど。

 そうレヴィのステータスはほとんど九十万くらいだった。単純計算すると僕の九万倍くらいだ。まじで話にならん。よく対等に話せていたな。逆に知らなかったからこそかな。もしかしたら、強すぎてレヴィには友達がいなかったとか。

 レヴィに対して僕は念話する。

「毎回、懲りないよね。」

「ふん、これが挨拶みたいなものでしょう?」

「それより、何しに来たの?」

「面倒くさいから逃げて来たかしら。」

「えっ、何から?」

 こんなにステータスがレべチのレヴィが逃げる相手って・・・


「サミットというものがあってね・・・面倒くさいからここに来たのよ。」

「ん?まさかのサボり?」

「いや、他の用事と被ったからこっちを優先しただけよ。仕方のないことかしら。」

 サミットってなんかすごそうな気がする。それにサボっていいのかそんなすごそうなの?

 それに、もっと他にいい言い訳をしろよ。頑なにサボタージュを認めないことはひとまず置いておこう。


「ところで、サミットってなんなん?」

「おーほっほほ、よくぞ聞いてくれたわね。サミットとは十年に一回開催される重要な龍種の会議よ。」

 サボっておいて重要って何だし。


「そこでなにするの?」

「そうね・・・お菓子食べたり、酒を飲みまくったり、力比べしたりするかしら。」

「もしかして、ただのお祭り?」

「いや、重要な会議よ。」

 何でサボっとんのにお祭りって認めないん?まあ、たぶん会議も一応してると思うけどさ。


「重要な会議なのに行かなくてよかったの?」

「・・・」

 いや、なんか言えよ。

「私は重要じゃないかしら・・・」


 苦しいな、聞いてるほうもだいぶ苦しい。最終的に自己否定してるけど、これ以上追い詰めるのは流石に可哀想な気がしてきた。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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