41 VS大量の魔物②
紫色の光を放っているものを壊すと決めた俺は、1秒でも早く終わらせるために行動を始める。
いやまあ、早く終わらせてリーナに会いたいんだよ。
別に俺は親ではないけど、親の立場からすれば我が子には早く会いたいのが普通だと思っている。
「とりあえず、この魔物たちをどうにかしながらじゃないとあそこにはたどり着くのも難しいかもしれないよな」
どんなに『アイスフィールドランス』を使ったとしても、目的の場所に着くよりも前に魔物たちが先に復活してしまう。
「うーん。どうすれば簡単に、それも短い時間であそこまでたどり着くことができるのか……」
しばらく考えてみるも、良い考えが浮かんでこない。
「やっぱりアイスフィールドランスを使いながら、あそこまで行くしかないか」
考えるのを諦めて、最初に考えついたことをしようと思った矢先に俺の頭の中に声が聞こえてきたのだ。
『ナギルくん、聞こえてるよね?』
「えっ、シルテ!? うんうん、ちゃんと聞こえてるよ!」
『ならよかった。じゃー、困っているナギルくんに、この女神である私が助言をしてあげましょう』
「助言……?」
『うん、そうだよ。この前かわからないけど、つい最近の出来事の中でアステルに何かを習わなかった?』
「えーっと、魔力の制御の方法なら習ってるけど」
『そう、それだよ! それを解放してみれば、ナギルくんが今置かれてる状況をすぐにでも脱出することが可能になるからねっ! それじゃあ、またいつかねー』
「はい! シルテ、本当にありがとう。この感謝、今度返すよ!」
シルテに対して感謝しつつ、俺は、リーナのとこに早く戻るために行動を始めることにする。
そういや俺って、言葉を口に出してシルテと話してたんだよな。
これ、周りに誰か居たら危ないヤツって絶対思われる事案だ……。
「よし、やるか」
気持ちを改め、魔力の制御で今まで弱めていた魔力を一気に解放、っと。
瞬間、俺の体から何か凄まじいものが連続して出ているという感覚を掴むことができた。
「アイスフィールドランスッ!」
叫ぶと同時に、今まで見たこともない大きさの魔法陣が現れた。
一瞬にして空へと上がっていき、発動。
俺の周りに大量で大きすぎる『アイスランス』が落っこちてくる。
最初に使った『アイスフィールドランス』よりも、確実にすごいものだと実感できた。
そこからというもの、物事をスムーズに進んでいき、無事俺は、魔物を自動再生させる紫色の石を壊すことに成功して、ギルバデンスに戻り、ウイゴーンに話をして、リーナのところに戻ってきたのだった。
『アイスフィールドランス』は寒そうです…。




