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40 VS大量の魔物①

 王都ギルバデンスを出てから数十分が経過した。


 俺は今、あの時なぜ『自分はこの中で1番強い』的なことを言ってしまったのか頭を悩ませていた。


 いや、間違ってはいないような気はする。


 エルとの戦いで俺の力的なものは覚醒をして、ステータス自体もよくわからない状態になってしまったんだから。


 「とりあえず、森に行って偵察だな」


 もしくは、


 「そこにいる魔物全てを倒すか、だな」


 結局のところ、偵察をするにしても魔物の数によって変わるのかもしれない。


 1人でどうにかできそうな数だったら偵察することなく1人で倒してしまえばいい話だし、1人でどうにかすることが難しいというか、大変だと思うのならギルバデンスに一度戻ってウイゴーンに偵察してからの話をすればいいと思う。


 まあうん、行ってみれば全てがわかる。


 そこからしばらく歩いていき、森に着き、森の中に入って行ったのだった。


 「えーと、あと少しくらいかな?」


 しばらく歩いていくと、突然、体全体に静電気が走るような感覚があったのだ。


 それも普通に生活していれば感じることのない大きな静電気を俺は体全体で感じてしまった。


 「ん? この反応ってなんだろう……」


 疑問に思ってしまった俺は、恐る恐る感覚的に進んで行くことにした。


 空に向かって高く育ちまくっている草などをどかして、奥の方を静かに確認する。


 すると視界に入ったのもは、


 「これ全て、魔物なのか!?」


 溢れるようにして大量にいた、魔物たちの姿だったのだ。


 軽く見積もっただけでも、100体は超えていると思う。


 「これはさすがにまずいような気がしてきた。やっぱり、俺が対処した方がいいんじゃないのかな」


 そうボソッと声を出してしまった俺に反応するようにして、数十体の魔物たちが睨みつけてきた。


 「やばっ!」


 流石にやばい、本当にやばい。


 そう強く思った俺は咄嗟に、


 「ファイアボール!」


 エルとの戦いでも使った魔法を放った。


 俺の手に現れた魔法陣から勢いよく飛んでいく『ファイアボール』は、数体の魔物たちにヒットする。


 当たると同時に爆炎が上がり、もくもくと煙が立ち込める。


 しばらくすると立ち込めていた煙が晴れていき……。


 「さすがに数が多すぎる。ファイアボールじゃ倒せるどころか、減らない気がする」


 しかし、煙が晴れて視界に映ったのは数体だけ倒れている魔物の姿だけだった。


 『ファイアボール』がちゃんと当たったのは良かったが、範囲自体が狭すぎて数体しか倒せれないみたいなのだ。


 これだと『ファイアボール』を何百回使ったらここにいる大量の魔物たちを倒せれるのだろうか疑問でしかない。


 何より、『ファイアボール』によって俺の存在に気がついた魔物たちは、俺を囲うようにして素早く移動を始める。


 同じ魔物だけではなく、様々な魔物がここにはいるというのに、なぜか連携がしっかり取れている。


 だが、まだ襲いには来ないで、様子を見ているようだ。


 一応ここに来る前までに作っておいた魔法を使ってみるか。


 「この魔法でどうにか倒されてくれ。いくぞ、アイスフィールド・ランス!」


 青色の魔法陣が展開されると同時に、魔法陣はみるみるうちに空高く上がり大きく広がり、魔法が発動される。


 魔法陣から放たれるのは、『アイスランス』の広範囲魔法である。


 俺の周りにいた魔物たちに直撃すると、白い霧がモヤモヤと出てくる。


 数秒で辺り一面は白い霧の海と化した。


 「よし、こんなものか」


 しばらくして霧が晴れていくと、氷によって固まっていた魔物たちが一斉に粉々になる。


 これでさすがにどうにかはなっただろうな。


 もしこれでダメだった時は……諦めてギルバデンスに帰る!


 しかし、


 「ん……? どういうことだ?」


 確実に『アイスフィールド・ランス』で倒したはずの魔物たちが、ゆっくりだが再び姿を現し始めたのである。


 さすがにこれには驚いた。


 驚きすぎて、口から言葉が出てきたしな。


 そこで俺はあることに気がつく。


 すごく遠くの方だが、紫色の光のようなものが小さく見えていたことだ。


 もしかすると、と思った俺は試してみることにする。


 「鑑定」


 その瞬間見えてくる文字たち。


 そして大体のことを理解することができた。


 『魔物自動再生:設定されている魔物を倒されると同時に周りに漂う魔力を吸収して復活させる。』


 この紫色の光を出しているものこそが、魔物たちを復活させている理由だというとを。


ナギル「対象物は、『霧羽夜羽』! 鑑定!」

鑑 定『霧羽夜羽:小説を書いてる人。毎日投稿宣言しているが、まったくできていない。』

ナギル「……」

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