表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/48

27 勇者の存在

本日2話目

 スライムを倒した後、すべてのスライムに【自動解体】を使って、スライムジェルに変えた。


 手に入れないといけないスライムジェルの数は十五個だったけど、ニ十個集めてから元来た道を歩いて行って王都ギルバデンスに戻って行った。


 途中、休憩しながら歩いていたので、返るのに少し時間がかかってしまった。


 ただ、昼飯を食べてから夕方まで時間があったので、薬草採取のクエストを二回受けておいた。


 特に薬草採取のクエストをニ回受けた理由はないのだが、お金っていつ大事になるものかわからないから、たくさん持っていても困らないだろう。


 だから、二回薬草採取のクエストを受けたのだ。


 そういうことで今日だけでクエストを受けた数は、三回。


 「ただいまー」


 「ただいまー」


 冒険者ギルドにてクエストの成功報酬を受け取った俺は、ヒヨコ亭にて俺が狩りている部屋を開いてそう口にした。


 エルは念話で俺にそう言ってくる。


 ま、エルがしゃべれるってことはバレちゃいけないからな。念話をするしか、ただいまを言う方法がないのだ。


 「――パパ、おかえり!」


 俺の存在に気がついたリーナはそう言いながら、俺に抱きついて来てくれた。


 それに答えるようにして、俺はリーナを抱きかかえてあげる。


 「エルもおかえり」


 俺の頭の上に乗っかっていたエルに対しても、リーナはそう口にする。


 「リーナは可愛くなったなぁ」


 念話でそんなことを言ってきながら、ワンワンとエルは鳴いた。


 そんなことを見ながら俺は、今日一日相手をしてくれていたユンちゃんの方を向く。


 「ユンちゃん、今日もリーナの相手をしてくれてありがとう」


 「いえいえ、気にしないでください。私、妹が出来たみたいで嬉しかったので……それにリーナちゃんとお話しするのは楽しかったです!」


 するとユンちゃんは俺の言葉に対して首を横に振りながら、そう言い返してきた。


 そうなのか。ユンちゃんがそう言うのなら、そうなんだろうな。


 「まあ、一応ありがとうね」


 そう思った俺は、一応感謝の言葉を言っておくことにする。


 というか、人間として当たり前なことである、感謝の言葉を言わなかったら人間としてどうなのかと問われてしまうだろうな。


 そういうことで、特に気にしてもいなかったユンちゃんにリーナの相手をしてくれてありがとう、という感謝の言葉をしっかりと口にしたのであった。


 その後、俺とエルは汗をかいていたので水魔法を使って汗を取って、体を綺麗にした。


 それと水を嫌がるんじゃないだろうかと思っていたエルだったが、まったく水を嫌がらなかった。


 逆に言えば、めちゃくちゃ水で体が綺麗にされるのを気持ちよく思っていたみたいだ。


 まあ、俺からすれば嫌がってくれなかったおかげで時間をあまりかけずに、エルの体を綺麗にすることが出来たのでとてもありがたく思っている。


 ◇


 時間はすでに夕方を過ぎており、夜だろう。


 今日はなんというか……昨日リーナからもらったプレゼントのお返しをしようと思っている。


 それとリーナから聞いた話で、プレゼントのことを教えてくれたのはユンちゃんらしい。


 そういうことで今日は、ヒヨコ亭で部屋を借りている冒険者の人から聞いた良い屋台に行くことになった。


 あ、フィナさんも一緒だ。なので、俺とリーナとエルとフィナさんとユンちゃんの四人と一匹で屋台にやって来ているところである。


 どんなふうにテーブルに座っているのかと言うと、俺とリーナとエルが同じ側に座っていて、フィナさんとエルちゃんがその反対側に座っている。


 「食べたいものを頼んでいいですよ」


 正直異世界に来たばかりでお金を稼ぎ始めたのはつい最近の話なのだが、思っていたよりもお金は溜まっている。


 えーっと、どのくらい溜まっているのかと言えば……10000オル以上は確実に溜まっている。


 数えるの大変だったが、今まで受けたクエストでの成功報酬を軽く計算してみた結果、10000オル以上は確実に溜まっているというおとが分かった。


 「え、いいんですか!?」


 「さ、さすがにそこまでしてもらうのは」


 俺のそんな言葉を耳にしたユンちゃんとフィナさんは、もの凄く驚いた表情をしながらそう言ってきた。


 「いえいえ、全然気にしなくて大丈夫ですよ」


 「ナギルくんがそう言うんでしたら、分かりました。ナギルくんの言う通りにしますね」


 「やったー! ありがとうございます!」


 そう言って、テーブルに置いてあった料理が書かれているであろうメニュー本を手に取って、どんな料理を頼もうかとフィナさんとユンちゃんは家族仲良く決めていく。


 「リーナ、食べたいものを食べていいよ」


 「うん!」


 そう言いながら、俺はメニュー本を手に取ってリーナに渡した。


 「これ食べたい!」


 しばらく黙り込んで料理を選んでいたリーナは食べたい料理を決めると、そう元気よく言ってきた。


 「分かった。えーっと、俺はー、これにしようかな」


 リーナの持っていたメニュー本を受け取ると、俺は開いていたページに載っていた美味しそうな名前の料理を頼むことにした。


 俺はそのままフィナさんとユンちゃんが料理を決めたのかと聞いた。


 二人の口から返ってきた言葉は、決まったよという言葉だった。


 「すみませんー……」


 全員食べたい料理も決まったので、俺はここの屋台で仕事をしている店員さんにそう声を掛ける。


 ちょうど店員さんが近くにいたので、俺はそのまま料理を頼んでいったのだった。


 それからいっときしてから、頼んだ料理全てが同時に俺達が座っているテーブルに届けられた。


 「「「「いただきます」」」」


 手を合わせた俺たちは料理に向かって息を合わせてそう口にする。


 ん? 結局俺が頼んだのは何なのかって?


 えー、メニュー本には『カリー』って書かれていたけど、俺の視線の先に見えている料理はどう考えてもアレしか思い浮かばないんだよね。


 うん、誰もが知ってる、カレーだよ。


 まあ、見た目がカレーだとしても味がカレーじゃないということもあり得るかもしれない。


 ただ、見た目がカレーで味がカレーじゃない違う味だった時は、二度とこの世界のカレーことカリーは食べないことだろうな。


 パクっと一口食べてみると、口の中に広がった味は……カレーだった。


 見た目がカレーで味がカレーじゃない違うものじゃなかったのである!


 うんうん、このカレーじゃなくて――カリー美味しいぞ。


 そこからというもの俺はパクパクとカリーを食べ進めていったのだ。


 そんな時、背中越しから声が聞こえてくる。


 「なあ、勇者召喚したらしいぞ」


 「は? あれって本当の話だったのか!」


 「そうみたいだな」


 んー? 勇者、どこかで聞いた単語だな。


 しばらく記憶の中にあるものを辿っていると、シルテと初めて神界で出会った時にはした勇者の事を思い出すことが出来た。


 ってか、この世界に勇者もいたんだったな。


 勇者かぁー、あいつは元気にしてるんだろうか。


 カリーを食べながら俺は知らない間に、あいつの事を思い出してしまっていた。


 いや、元気にやってるだろうな。


 すぐにそう思った俺は首を横に振ってあいつの事を頭の中からなくして、カリーを食べることだけを考える。


 その後、俺はすぐにカリーを食べてしまった。四人の中では一番に食べることが出来たと思っている。


 あ、それとなのだが、エルの料理は、ヒツジの肉を頼んでおいた。


 さすがに仲間を食べさせるのはどうしようかと迷ってしまっていたし、エルも生では食べたくないと言っていたのでヒツジの肉はしっかりと焼いてもらった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 〇単語説明(正式名称がわからないので作者がどうにか伝えようとした結果生まれた単語の説明)


 ・メニュー本…料理のメニューが書いてあるもの。ご飯を食べるところにはよく見かけるはずです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ