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エピローグ

 とりあえず、俺と『森の怪物』改め《エルテファ・ウルフ》がどうなったのかということを簡潔に述べよう。


 殺しはしなかった。


 それだけである。

 それと、どういうわけか《エルテファ・ウルフ》は姿を小さくしてしまい、俺に付いて行くとかなんとか。

 エルが言うには理由は、ここにいてもすることないしナギルに付いて行った方が楽しいのかもなぁー、ということだった。

 ちなみにだが、エルというのは《エルテファ・ウルフ》のことである。

 何故、エルという名前になってしまったのかと言うと、エルは小さくなれるスキルを持っていて、結果チワワみたいな大きさの狼になった。それでエルという名前にしたのかと言うと……単純に《エルテファ》のエルを取って付けただけ。

 まあ、エル自身は、気に入ってるみたいな感じだったのでそれで良かったのだろうな。


 それで次に、エルのいた森をどうするかになって、迷っていたら俺のスキルに新たなものが増えていた。

 なんというスキルかと言うと、【結界:Lv10】というものだった。

 この【結界:Lv10】というスキルは、その場所に大きな結界を作り結界の中にいるものを外に出さないというそのままのスキルだ。

 それとLv10になっていたのは、【女神のいじり】と【神力解放】の影響だった。

 あと、他のスキルに関してもLvがあるものはLv10になっていて、カンスト状態であった。


 それで最後に、エルを連れてシルルテ村に戻った後なのだが、 仕方なくエルのことを話した。

 最初は驚いていたのだが、エルが本来の《エルテファ・ウルフ》の姿に戻ったりチワワになって見せると、ちゃんと信じてもらえた。

 まあ、《エルテファ・ウルフ》になった時はみんな驚いたり、子どもたちは怯えたりしてたけど、エルになれば触りまくられていた。

 なので、大丈夫ということが分かれたので良かった。


 ついでに、シルルテ村に戻ってきた俺は、凄く死にかけているので、すぐに夢の中へ進んで行った。 

 一緒に、リーナとエルもいる。


 ◇


 「――――――」


 どこからか聞きなれている声が聞こえてくる。


 「――――――――――」


 俺に何かを呼び掛けているみたいだ。


 「――ナギル! 起きなさい!!」


 耳音でそんな声が聞こえてしまって、俺は飛び起きるかのようにして一気に目を開いた。

 隣を見てみると、シルテがいる。


 「シルテ、久しぶり」


 この前も会った気がするけど、なんというかエルと戦ってから久しぶりとしか思えない。

 すると、シルテはニッコリと笑ってきて、


 「久しぶりじゃないけど、久しぶり! ちゃんと帰って来てくれたのね、ナギル!」


 そう言いながら俺に抱きついて来た。

 んー、どうすればいいのか……普通こういう時は、俺も抱き返してあげないといけないのだが……。

 迷った末――。


 「――!」


 俺は抱き返すことにした。

 そういえば……テレビを見ていた時に抱き返している人がいたもんな。

 そこからしばらく抱き合うこと……さすがに恥ずかしくなってしまったので抱き合うのはやめてしまった。

 ちょっとだけ名残惜しいが、さすがに長い時間異性と抱き合っていると気がおかしくなってしまいそうだ。


 あ……胸が当たってる。けど……今は我慢しておこう。柔らかいし。


 「えーっと、ありがとうね……ナギル」


 どこか恥ずかしくなりながらもシルテはお礼の気持ちを伝えてくれた。


 「こちらこそどういたしまして……シルテ」


 いや、そんな反応されると俺も恥ずかしくなってしまうんだけど。

 そう思いながら、


 ……。

 …………。

 ………………。


 静かな空気が立ち込めてしまう。

 そんな空気を破るかのようにして、


 「コホン。ナギル、恥ずかしがるのはここくらいにして、大事な話があるの」


 そんなことを言ってきた。

 ん? 大事な話? 急にどうしたのだろうか。

 疑問に思っていると、シルテが再び口を開く。


 「勇者を召喚した国が本格的に勇者強化をし始めるみたいだよ。迷宮に数日間潜らせたり、色んなことをさせて魔人種との戦争に力を付けていくみたい。それと、魔人種との戦争もどんどん近づいて来てるからね」


 ……そうなのか。

 なんでシルテがこんなことを言ってくれたのかはわからないけれど、気を付けるようにということなのだろうな、たぶん。

 ……そういうことにしておこう……今のところは。


 それとシルテは、魔人種が戦争についてどう思っているのかも教えてくれた。

 どう思っているかと言うと、戦争などしている暇があったら世界がよくなる方法をかんがえろとのこと。

 要するに、魔人種は戦争をするなど時間の無駄と考えているのらしい。

 まあ、うん……俺もそう思う。戦争をしていても、世界は豊かになんて平和になんてなりもしないのだ。

 ま、そこをどうするのかは、俺が考えるのではなく異世界の偉い人たちの役割だな。


 それから色々シルテと話をしたのだが、今度エルを連れてきてとのことだった。

 たぶんだけど、狼なのにふんわりとしている肌触りを感じてみたいのだろうな。


 ◇


 シルテと話をしてから数日が経った。

 なんというか、これから大きくなるリーナがいて、ペット扱いになったエルがいて、異世界に来たばかりで色々な場所に行きたい俺がいて……そういうことで俺とリーナとエルは、新たなる場所に向けて歩き出すことになった。

 向かう場所に関しては、シルテと話をしてみた結果シルルテ村から離れているが近いとも言えるであろう、王都ギルバデンスに向かうことになった。

 ここには勇者はいなく、勇者のいる王国からも離れているので、知っている人に合う心配はないの。


 ということで、今日の昼頃にはシルルテ村を出発する予定である。

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