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悩む少女と孤独な少年

いろいろな説明が終わり、本格的な授業は明日とのことだった。


放課後ゆえに帰宅する学生で溢れた帰宅路。

アスファルトできれいに舗装された道を、三人の少年少女は歩いていた。


「綺凛ちゃん!なんでついてくるのさ!帰り道は私と礼ちゃんがラブラブするとこなんだよ!」


「いや断じて違うから」


「グギャ!」


間髪入れず強チョップをおみまいしてやった。

なんかそこら辺のモブが上げそうな声を出し、後頭部を路上に強打してたが気にしない。


「すまんな こんなやつなんだ」


「おっ おう……」


二人の間では普段通りの応対に最近仲良くなった綺凛は少し、びっくりしたような面持ちだった。

まあでもいずれなれるだろうと思う礼であった。


「ところでよ なんで結は目の色がちがうんだ?

もともと違う色だったのか?だとしたらうなずけるんだがどうも違うきがしてよ」


確かに元からオッドアイにしては、明らかに色がおかしいのだ。

片方は、漆黒とも形容できるような黒 もう片方は、雪白とも言えるような白だ。礼がどれだけ聞いても結は、


「わかんない!突然こうなってたんだ!」


としか言わない。そして今も同じことを言った。

礼自身は、もうこれしか言わないからと聞かないことにしているが、初めて見る人は疑問に思うのだ。綺凛自身も、疑問には思っているようだが本人がそういうのであればと詮索はしなかった。


「じゃあ俺こっちだから! じゃあな!礼!結!」


そういって綺凛は走っていった。


俺と結は家が近いのでほぼ最後まで一緒に歩いた。いつも通る商店街は賑わい、そこで結とあーだこーだ言って結局最後は、結の選んだ商品を買う。普段辛辣に扱っているが、なんだかんだ言って俺は結にはかなり弱いのだと思う。まあ決してそんな自覚はないのだが………


そして買い物も終わり、いつも通る閑静な住宅街。夕日に照らし出されており、まるで一つの絵のようだ。

心なしか結の様子がおかしい。普段の元気の良さは鳴りを潜め、どこかかなしげな雰囲気がにじみ出ている。


「どうしたんだ 結?具合が悪いなら家まで送っていくが……」


心配で声をかけると、ハッと気付いたようで、


「ううん 大丈夫だよ!全然平気!ほらいつもどおり!はーはっはー!」


「そうかならよかった」


結がいつも通りを取り戻してくれたのはいいが、空元気のようにも見える。

何故かいつもと違う結な気がすると思っていると、結はこういった。


「礼ちゃんはさ……私の目の秘密しりたい?」


小声で何を言っているか分からなかった礼は、


「なに?頭のネジ外れてるみたい?前からだと思うが今更気づいた『死ねえ!』『グペ!』」


「まさか俺が床チューするハメになるとは……」


そんな会話があったからか、結はいつもどおりのニコニコ笑顔に戻っていた。


「まあそれでこそ礼ちゃんだよね…礼ちゃんのバーカ!アーホ!マヌケ!チンパン!」


「こいつめ…言わせておけば…」


夕日が照る中、追いかけっ子をする幼馴染二人。


こんな日常が長く続けばいいのにとふと思う礼であった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ただいま」

帰ってこないおかえり。

ピチャンと蛇口から出る水がやけに響く。

慣れているからもう平気だ。


両親は神光災害のときに亡くなった。二人とも消滅した大陸の方にいたらしい。職業は今時では珍しい冒険家だった。

父さんは、かなり真面目な人で漢という文字がかなり似合う人で、母さんは聖母という文字がよく似合う。巷ではラブラブ夫婦で有名だったらしい。


俺はパパっと冷蔵庫にある食材でスパゲティを作る。生前母がよく作ってくれたもので俺が一番好きな料理だ。

ササッと口のなかにかきこみ、少し勉強をしてから布団に寝転がる。


一応今日もらった端末をチェックしてみる。

端末はアイ〇ッドのような形状のものを想像していただきたい。

端末には、必要な教科書の類 授業予定等これから必要になるものが全て入っていた。一応明日の授業を確認し、今日はすぐ寝る。

明日は初めての具現化の授業があるからだ。


礼は部屋の明かりを消し、ゆっくりと意識を手放していった。



























えーとですね…流石に物語の展開おそすぎじゃね?とか思っている方がいると思います。絶対に……ですが!次からはついに具現化についての説明諸々いたします!そしてとある方から情景描写をきちんと使ったほうがいいのではないかという意見をいただきまして、自分なりに少し意識して使ってみました。まだまだ文が短いですが、よろしくお願いします!

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