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プロローグ
霧島礼は言った。
「あなたは誰?」
すると
「私は○○○」
よく聞こえなかった。声は女性のような男性のようなどちらとも取れないような声だ。
姿はノイズのようなものがかかっていてよくわからない。
でもこれだけは何故かわかったのだ。
『きっと僕にとってかけがえのない存在だと』
「なんか変な夢だったな…まあいいか 入学式遅れたらぼっち確定ルートまっしぐらだし…」
いつもどおりの朝食を済ませ、いつもどおり歯を磨き、いつもどおりシャワーを浴びた。
今日が入学式と言っても、いつも通りなのは変わらないのだ。
「やっぱりいつもどおりが一番いいな!」
そう言って家を出る。