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ココロの怪物  作者: 道路に転がった空き缶
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第一話 学校

「品川お前のゴミの匂いがプンプンしてんだよ! 近寄るんじゃねェ!」

ドゴッと鈍い音を立てて俺は押し倒された。


はぁまたこのパターンかとおもいつつ俺は立ち上がって教室の机に座り、教室の机に顔を伏せて深い思考をする。

「うわ~泣いてる~きっしょ。」


(あー俺さ。 ほんとみじめじゃね? 中学の時か。俺は初めて友達、知り合い、そして仲間、親友。すべてを失った。)

「品川! あんた好きな人いるんだってぇ~?」過去の記憶をさかのぼり、俺はできるだけ思考する。今言ったコイツは確か鳥越 みき こいつはべらぼうというほど口が軽く、すぐに人の秘密を漏らしたり弱いものを見つけては上から踏み潰す最低の女だ。見た目はいいのにな。残念女だわ。


「ねぇ~教えてよ~だ・れ・な・の」そう俺はその時は口を開いてしまった。昔の俺は人と良く話したりしていた。女子から話しかけられたのは当時は初めてで俺はつい。言ってしまった。

「えっと・・白雪 みさとさん・・・です….頼むから本人に言わないでくれよ。」と念を押した。


「わかってるってぇ~」みきは次の日クラス、いや学校中に言いふらして俺は最悪な状況に陥った。


廊下を歩けば、「おいあいつ・・ぷっあんな顔なのによく みさとが好きなのか。絶対無理だな。」


「あの子が? くすくす。」


「本当に残念な奴だ。」


沢山の陰口を毎日叩きまくられて俺の親友や友達、仲間、かつて話し合った知り合いもみんなそっぽを向いて俺を見捨てやがった。

「え?品川? あんな奴友達じゃねえよ。 おっと本人に聞かれてたか。」と偶然聞いてしまったこともあったし、直接絶交だとか言われた。一方的に。先生たちはこれを黙認し、教育委員会の目をごまかして俺を放置した。


俺は自信をなくし、人格が一気に衰えて性格も明るい太陽から無口のいじめられっこに変わった。 そうだ・・俺は初めて―孤独という不思議な感情を味わった。


母親にマイナス思考はダメだと言われているが、こんな状況でどうしろというのだ。はぁとかなり深いため息をついて寝た。そして、今日の学校は終わった。


そう。俺のマイ天国はこれからだ。

15分ほど徒歩で家に帰った。

俺の家は車が二台止めれるスペースがあり、全体的に四角い家だ。高い位置にある大人1人が横になれるくらいの狭いベランダにその下には大きな窓がある。人が入れるくらいの出入り口はベランダの下の大きな窓とベランダの大きな窓 玄関ドア、裏口のみ。そうだ。俺の家は最近改装したばかりで、すべて俺がこうしてと母親に願ったのだ。ちなみに家の喚起窓は人の腕ぐらいしか入らないほどの小ささである。


俺は、なぜか人格が崩れた時気にしすぎる癖ができた。 家の鍵は閉じたか? 家の前にいる人の声がうるさいな―  飛行機の騒音なんとかしてくれよ。と自分勝手だ。そうなった。鍵で玄関の強固なドアを開ける。


「ただいま。」

シーンと静まりかえった玄関前。そう。俺の母親と父親は離婚して俺は1人暮らし。毎月送られてくるお金は5万円。


これで水道でもガスでもゲームでも何でも買えというのだ。最高である。俺はこの金で・・エロゲー・・すまん。エロゲーを買ったり、スパルタゾンビレッスンというゲームを買ったりしていた。


スパルタゾンビレッスン―米国で作られた最新のVRゲームでまだ発売されていない。隔離された町の中で食料や医療品、銃器をかき集めてゾンビと死闘する超リアルなゲームだ。病気もするし、最悪の場合は味方の流れ弾で死ぬ場合がある。超鬼畜設定のプロゲーマー向けのハイゾンビゲームなのだ。その上俺はβ―テスターに選ばれたのだ。国に1人しか選ばれない超難関の確率!!。たぶんこの運は神様が分けてくれたんだろうと当たった時がわかったときは一日中ベランダで太陽を拝んでいた。 ちなみに、俺は無崇拝者である。


ほぼ毎日俺は現実逃避のため、このゲームをしているか、このゲームを見習って日に日にため続けた木材やら空き缶、ビンや大量の水、そして何月もお金を貯め続けて買った超小型の発電機まである。あ、ちゃんときれいにしているよ。そういう精神病じゃないはず。


なぜ、ここまでやるのか。それは備えあれば憂いなしだ。意味が分からない?果たしてそうか? 災害がおきたときさ、食糧はどうする?避難所に行って分けてもらうか?並ばなければならないし、数も制限されている。それが何日も続いてみろ。ちなみにここは都市だ。エネルギーや水道、ガス、食糧などのパイプラインがすべて止まったらどうなる?

戦争が起きたらー 政府は果たして考えているのだろうか?まず、それ自体考えていないだろう。避難所は定員オーバーで混雑するだろうし、食糧の備蓄庫はその数に合わせてはもって2~3日だろう。それでは厳しいし、生き残れない。


そのうえ、食糧などのラインが切れたら、都市部では間違いなく殺し合いの食糧争奪戦が始まる。都市部だから飯が徐々になくなっていくわけだ。おもしろい。考えれば考えるほど!。まるで噛めば噛むほど味が出てくると同じ感じだ。


思考しながらvrゲームを全クリし、そっと目を閉じて仰向けになる。

「さて、今日はもう堪能したし寝るか。」

(俺は、あまりの孤独でなぜか自分と会話するようになった。気持ち悪いがどこか壊れているのかもしれないし、脳の機能がその寂しさという部分を自分を複製して補ってくれているのかもしれない。それは俺にもわからないし、神しかわからないとおもう。)


意識が落ちていく。


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