ゆるっとプロローグ
大和守 大地。高校2年生の17歳です。好きな物は適度な睡眠で嫌いな物は過度な運動。好きな場所は雑談部屋もとい文芸部の部室。
「なんだいその変なモノローグは」
「ほら、よくラノベの主人公とか初登場時にモノローグで自分語りしたりするじゃないですか。それですよそれ」
「大和くん、君のはモノローグではなくただの独り言だからね。声に出てたよ?あとここは雑談部屋じゃないからね」
彼女は先輩こと天野 美羽先輩。雑談部もとい文芸部の部長である。ちなみに巨乳でスタイル抜群の黒髪ロングなのに、どっか抜けてて残念なのはご愛嬌。
「君は私をそういう風に見てたのね…ちょっと引く…。あと雑談部言うな」
豊満な胸を両腕で隠そうとすると逆に強調されて気になってしまうのだが、そこは言わないであげよう。僕優しい。
「ところで先輩、先輩から見て僕ってどんな感じですか?」
「うん?んー…大和くんはあれだよ。なんか出来の悪い弟みたいな?もしくは出来の悪い息子?」
なんで必ず出来の悪いって前置きが付くんでしょうね、僕でも傷つくんですよ。
「じゃあ私からも聞きたいんだけど、大和くんから見て私ってどんな感じ?」
「先輩は巨乳でスタイル抜群で頭も良くて気が利いて、面倒見が良くて笑顔が素敵で母性溢れてて、どっか抜けてるところも可愛らしい僕の自慢の大好きな先輩ですよ。8割くらい嘘ですけど」
「へ、へぇ〜そっか大好きな…って嘘ぉ!?」
すごいですねまるでお笑い芸人ばりのノリツッコミですね、と言ったらきっと殴られるんだろうなぁ。だから言わない。
「なんだか大和くんと話してると疲れるよ…」
「歳ですね」
「まだ18歳だよ!」