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END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
99/103

第98話/え?何この急展開。

これは、罠なのだろうか?


「くそ!この後、マザーワンを確保せねばならないのに・・・ええい!邪魔をするな、キュベレー!」


「だ、駄目です、お父様!きゃ!」


何かよくわからないけど、助けを求めたキュベレーが、狐仮面に殴られて倒れてる。


≪神よ!その愚か者を戒める事をお許しください!≫


「ダメ!攻撃をしてはいけません!」


何て言うか、必至だな。


それで、助けるべきなのだろうか?


「これは・・・どうするべきでしょうか?」


「ん~、少なくとも凛はキュベレーを助けるべきだと思うよ。」


困惑したアシュレーの質問に、意味有り気にマリアは答えている。


一体、どういうことだろうか?


「・・・ねぇ、多分だけど。あの狐仮面って、眞田さんじゃないかな?」


「ん?どういうことだ、CB?」


あれ?何で、そこで呆れるの?


CBがそう思う理由として、まずはマリアの呼び方らしい。


マリアをマザーワンと呼ぶのは、CBが知る限り眞田だけらしい。


そういえば、眞田の奴そんな呼び方してたな。


次に、CBがDHMをやっていた時には、ブレイクスルーのスキルは有ったが、アドミニストレーター権


限は無かったという事。


「確かに、幸恵さんが居なくなった後を継いで、今主任をやってるのは眞田ね。」


「なるほど、主任クラスならアドミニストレーター権限を使ったアバターも使用できるな。」


まぁこれはあくまでCBの予想だが・・・それにしても、よくそんな予想を立てれるな。


俺には無理だ。


「それ、正解ね。私が凛が呼んだ理由もそれに関する事だもの。」


「え?それって、どういう?」


マリアが言うには、眞田の動向を探っていた幸恵が、ある情報を掴んだらしい。


それは狐仮面を使い、プログラム撃破による被害をあえて増やし、それを一連の事件の証拠として、内部


告発する事だと言う。


何でもKC社への多大なダメージを与える事で、ライバル社に重役として迎えられるようになっていると


か。


「事件は、ゲームに見せかけたKC社から、NA社への攻撃に見えるわけか。なるほど。」


「そんなことしたら、家の会社潰れちゃうじゃない!ふざけるんじゃないわよ、眞田!」


あ。そういえば、凛の親ってKC社の社長だったな。


「待て、レディー!くそ、私も行く!」


「私も手伝います!」


一目散に、狐仮面=眞田(仮)へと攻撃をしに行った凛に続き、アチャーとアシュレーが援護しに行く。


「眞田!死ね!」


「くっ!何故、ばれた。くそ。おい!キュベレー助けろ!」


おお!凄い勢いで、殴られてるな・・・あれ?アチャー、何故眞田を磔に?


「ふっ。これで貴様はログアウト出来まい。」


「ふっふっふっ!よくやったわ!さぁ、楽しいショーの始まりよ!」


なるほど、指を全て矢で押さえつける事で、メニュー画面が開けないのか・・・えげつないな。


「あああ!あの、やり過ぎでは・・・ひっ!」


おお!眞田を止める様に援護を求めたキュベレーすら、凛の睨みつけに引いてる。


それにしても、眞田よ・・・その格好辞めてくれないか。


俺が人間サンドバックにされてる様で・・・。


「一体、この状況は?なの。」


「お?着いたかシノ。ん~?凛が公開処刑してる感じ?」


こんなカオスな状態の中、チノに乗ったシノも合流したわけだが・・・。


どうするのこれ?


≪貴様!何を・・・。≫


「え?あ!ダメ!そのプログラムは!」


お?気がつけば、パナギアの後ろにマリアが回り込んでる・・・いつの間に。


「貰ったわ!」


≪スキル発動・ブレイクダウン≫


パナギアの背中、両羽の間まで飛びあがったマリアは、そこへ拳をめり込ませた。


≪ヤメ・・ロ・・・ソレハ・・キサ・・・マガ・・モ・・・ツベ・・キモノ・・・デ・・ハナ・・・≫


パナギアの体へと入りこんだ拳が光と共に、引っ張り出される。


そして、その手に持った何かを見ているマリアが・・・なんていうか、凄い悪い笑顔なんだけど。


「ははは!やったわ。これで私は!KAIN、今までありがとう。もう、あなたは用済みよ!」


「え?何それ?どういう事?詳しく!」


おっと余りの同様に、心の言葉が声に出ちまったぜ。


「知りたければ、私を追うといいわ。」


え?何それ・・・というか、何処行ったし・・・。


というか、この状況どうするのさ・・・マジで。

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