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END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
96/103

第95話/呉服屋・・・恐るべし。

おっさんから新しい相棒を受け取ってから、3日が経った。


俺は今、【桃源の里】にある【呉服屋:月影】に、アシュレーと共に来ている。


俺がここに来る目的は一つだけ、そう!和服装備の購入が目的だ。


せっかく、おっさんが新しい相棒の生産に成功したんだし、やっぱり形は大事だと思うんだ、うん。


ちなみに生産の成功はしたが、やはり元通りにはならなかった。


まぁ最初から使ってた武器ということも有って、残念と言えば残念だが仕方ない。


それに、今の相棒もここ数日でかなり気にいってるしな。


【夜刀月下・白鞘】


これが、今の相棒だ。


黒霧の刀にあった毒属性は無いが、それ以上に厄介な効果がこの刀にはある。


斬った相手に流血効果を与えるのだ。


流血効果というのは、斬られた対象が激しく行動すればする程、ダメージが増えると言う物だ。


しかも、自然治癒では治らない効果らしい。


この効果がある武器は基本的に、対人戦でよく使用されるらしいが・・・全く、厄介極まりないな。


俺としては、効果以前に斬る度に返り血を受けるのを何とかして欲しい。


ついでに言えば、黒霧の刀もクリティカル時にはこの効果があった様だ。


なるほど、通りで時たま返り血を受けるわけだ。


「ん~。まぁこんなものか?アシュレー、どう?」


店の店員から受け取った装備一式を試着した俺は、襖を開けて聞いてみた。


「うん。似合ってると思いますよ!」


「ええ。お客様、大変お似合いでございますよ。」


襖の向こうで待機していた、アシュレーと共に店員も褒めてくる。


まぁ店員の場合は商売上の理由だろうが・・・まぁいいか。これにしよう。


「んじゃ、これ下さい。後、これらの装備とアイテムは売却で!」


「毎度ありがとうございます。」


さて、刀に合わせて新装した和装だが、着ていて悪い気がしない。


まぁそれもそうか、何せ今回は前よりも金があったからな。


かなり良い装備になっているはずだ。


まぁその分、財産の大半は消えたんだけどな。


今の俺のステータス&装備はこんな感じだ。


KAINの現状↓

<ステータス>

  LV:26

  HP:1400/1400

  MP:1400/1400

経験値:125/15600

 名前:KAIN

 職業:剣豪lv8

ギルド:無所属

コール:3600c

特殊項目

ペット:九尾狐


<武器>

右手武器:夜刀月下・白鞘

左手武器:無し


追加スロット数:0


<防具>

  頭:天狐の額当

 上着:天女の羽織

上半身:夜雀の着物

  腰:月兎の帯

下半身:鬼の褌

  脚:鎌居達の草履

  腕:天縫いの籠手


追加スロット数:0


<ジョブスキルカードスロット>

カードスロット1:体術lv8

カードスロット2:剣技lv30

カードスロット3:ステップlv7

カードスロット4:なし


追加スロット数:0


<固有スキル/発動可能スキル>

固有スキル:


・刀術強化


・剣双乱舞


・妖気装乱


・指南書【無刀骨法】・【抜刀術】・【心眼】


発動可能スキル:


・一刀流【五月雨】・【虎牙】・【無想】

 

アイテムストレージ

玉藻の護石・武術指南書・


和装一式のスキル【剣双乱舞】の他にも、今回は【妖気争乱】も付いた。


このスキル、店員の説明によると妖怪の名を持った装備を、3個以上装備してると出るらしい。


効果は、装備者への攻撃を一定確率で、完全に防いでくれるみたいだ。


それにしても店売りの和装装備って、何で良くなればなるほど、妖怪の名前とかが付くのだろうか?


これも開発者の趣味か?


ちなみに装備の色は、羽織と着物は藍色で、帯は白。


褌は赤となっている。


そして、前と完全に違うのは、着物が足首辺りまで長いって事だな。


まぁそのおかげで、袴の代わりに褌したんだけど・・・。


これ着てから気がついたが、裾が翻ったら褌丸見えじゃね?


まぁ何はともあれ、これで俺も完全復活だ!


「KAINお兄さん!えへへ、どうです?似合ってますか?」


お?アシュレーも何か買ったのか・・・そ、それは!まさか!


「き、狐耳・・・だ・・と!?」


振り返った先に居るアシュレーを見て、思わず俺は動きを止めてしまった。


だってアシュレーの頭には、いつものとんがり帽子ではなく、狐耳の付いたフードがあるんだぜ?


しかも、それがまた似合っているから余計に。


「・・・やっぱり、私じゃ似合いませんか?」


「そんなことは無い!むしろ、よく似合っている!」


アシュレーの不安そうな声で、思わぬ天使を見て停止していた俺の頭がすぐさま起動する。


まぁ起動したのはいいけど、思わず力説してしまった。


・・・あ。アシュレーが若干引いてる。


結局、アシュレーも狐耳フードを購入する事にした様だ。


それにしても、この呉服屋・・・何でそんなモノを置いてたんだろう?


恐るべし、呉服屋。

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