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END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
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第89話/宿題・・・それは最大の天敵。え?俺だけ?

「・・・お前さん。シノの穣ちゃんに一体何をしたんだ?」


「いや、何もしてないけど?」


しばらくして来たおっさんが、装備を受け渡しながらそんな事を聞いてきた。


何、その目?なんか俺、凄く疑われてない?


それにしても、この装備・・・もっと良いのは無かったのだろうか?


<防具>

  頭:スポーツサングラス【ブラックバイザー仕様】

 上着:ミリタリージャケット白【オフィサー仕様】

上半身:フィジカルシャツ【警備兵仕様】

  腰:布製ホワイトベルト【警備兵仕様】

下半身:カーゴパンツ【警備兵仕様】

  脚:ミリタリーブーツ黒【警備兵仕様】

  腕:高級革のグローブ白【指抜き仕様】


追加スロット数:0


正直、何処の軍人だよ!


むしろ、こんな装備が売っていた事に驚きだよ!


「おっさん、この装備を選んだ理由を聞いてもいいか?」


「なんだ、ダメだったか?福袋として安く出ていたので、買ってみたのだが。ああ、40000cな!」


なんていう冒険・・・というか、人の金で冒険するなよ。


しかし、ここで断っては羞恥プレイになるもの事実だし・・・仕方がない、払うか。


確かに、和装よりも防御力は上がるけど、正直言うなら・・・。


「おっさん・・・安くないだろ?これ。」


「確かに受けっとたぞ。・・・そうか?その装備効果なら安い方だと思うが?」


はて?装備効果?


和装一式みたいに組み合わせ発動の固有スキルでもあるのだろうか?


<固有スキル/発動可能スキル>

固有スキル:


・刀術強化


・ヒートバトル


・指南書【無刀骨法】・【抜刀術】・【心眼】


発動可能スキル:


・ブレイクダウン


・一刀流【五月雨】・【虎牙】・【無想】


ヒートバトル?熱い戦い?何それ?


効果説明によれば、HPの自動回復をしてくれるようだ。


しかも、ダメージを受ければ受けるほど、一度の回復量が増えるという優れ物。


何これ、凄く強い。


「まぁ、お前さんの場合、あまり気にとめない方がいいがな。」


「何それ、どういうことだ?」


おっさんが言うには、この回復量は、一度に回復する量は増えるが、絶対に全開回復になる事はないらしい。


それと、一撃死の様に回復が発動する前に死んでも意味が無いとの事。


あれ?それって・・・意外と使えないんじゃないか?


だって、ダメージ受けないと、増えないんでしょ回復量。


「・・・おっさん。これ、福袋の中身を知る為に買っただろ?」


「はて、何のことだ?それより、シノの穣ちゃんはあのままでいいのか?」


あ!忘れてた。


「・・・殿?もう全裸じゃない?なの。」


「いや、だからあれは全裸だったわけではないんだけど・・・とりあえず、大丈夫。」


おっさんが言うには、ずっと壁の向こうに居た様だ。


俺が着替えが終わったのを確認すると、近づいてくるがなんか顔が赤い様な?


もしかしてシノ、うぶなのだろうか?


今時、ネットを漁れば裸体何てその辺にいくらでもあると思うのだが・・・。


「そんなの見ないなの!殿はやっぱり変態なの!」


試しに聞いてみたら見事に変態扱いされた・・・何故?


まぁ一応、今回は装備全損って事で納得はしてくれたようだが・・・シノ。何故、距離を取る?


「納得して・・・くれたんだよな?」


「それとこれは、別!なの。」


一体何が別なのだろうか?


乙女心はわからん。


「それで、お前さん。この後どうするんだ?」


「ああ、そうだな・・・とりあえず、マイナスを元に戻したいけど。」


経験値マイナスって、やっぱりこのゲームおかしいよ!


普通に考えたら鬼畜ゲーだろ、これ。


まさか、アップデートでも治らなかったなんて。


苦情とか来なかったのだろうか?


「あ!殿、ごめんなの。そろそろお昼御飯だから落ちるなの。」


「お?もうそんな時間か。俺も一旦落ちるか・・・お前さんはどうするんだ?」


ふむ。確かに丁度いい時間か。


そういえば、最近またかなり長い時間ダイブしてるしな・・・ここらで栄養補給しないと倒れるか。


「俺も落ちるよ。その後はどう?」


「何とも言えんが、まぁ入ったら連絡する。」


お?珍しい、おっさんが即答できないとは。


それで、シノはっと・・・これは無理かな?


なんか、必死な顔してるけど。


「ごめん、殿。早くても5時間後になるかもなの・・・宿題、そろそろやらないと間に合わないなの。」


「あ~、うん。わかった。無理しないでいいから。」


やっぱり学生だったようだ。


というか、宿題貯め込むなよ・・・まぁ俺も人の事言えないが。


レポートは、残り2週間切ったらやろう、うん。


別に、貯め込んでるわけじゃないよ?


ちゃんと提出できる考えは有るよ?


ただ、残り二週間切らないとそれができないだけで。


え?出来ない理由?だって、CBのレポートがそのくらいにならないと仕上がらないから・・・。


ま、まぁそんなこんなで、俺達は一度リアルに戻るのだった。


しかし、この時俺はまだ知らなかった。


この後、あんな事になるなんて・・・。

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