表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
89/103

第88話/世の中、こんなはずじゃなかったのにって事、多いよね?

「・・・見なれた天井。」


相変わらず、ここの床は冷たい。


「やっぱり駄目だったか。さて、現状はどうなって・・・え?」


クリュティオスの攻撃を受けて、死んだ俺は前にも来た事ある建物の中に居た。


多分、聖堂協会の隣だと思うのだが・・・現在の問題はそこじゃない!


「何で俺・・・全裸なの?」


いや、正確にはインナーは一応来てるんだけど・・・あれ?俺の和装装備は何処に消えた?


慌ててアイテムストレージと装備画面を開いて見る。


<武器>

右手武器:無し

左手武器:無し


追加スロット数:0



<防具>

  頭:無し

 上着:無し

上半身:無し

  腰:無し

下半身:無し

  脚:無し

  腕:無し


追加スロット数:0


アイテムストレージ

玉藻の護石・武術指南書・鉄片・巨人の眼*95



あれ?黒霧の刀まで無い気がする・・・。


おいおい、ちょっと待てよ!これって、あれか?あれなのか?


死亡ペナルティの装備全損?うそ・・・マジで?


「これ、洒落にならないんだけど・・・。」


ついでにステータス画面も開いて見る。


<ステータス>

  LV:24

  HP:1250/1250

  MP:1250/1250

経験値:-95605/14400

 名前:KAIN

 職業:剣豪lv6

ギルド:無所属

コール:440000c

特殊項目

ペット:九尾狐


・・・マジか、俺もうすぐレベルアップだったはずなのに。


世の中、こんなはずじゃなかったのにってことばかりだと、誰かが言ってた気がするけど・・・その通りだな。


「というか、ここに居るのは俺だけなのか?」


ふむ。おっさんとシノはどうなったんだろうか?


念話でもしてみるか・・・とりあえず、巻き込まれてそうなシノから。


「シノ?大丈夫か?」


『殿!今何処?なの。』


意外とあっさり繋がった所を考えると、戦闘は終わったのだろうか?


「何処って・・・復活ポイントだけど?」


『・・・間にあわなかったなの。』


ふむ、どういう事なのだろうか?


シノの説明によると、攻撃を受ける瞬間に転送アイテムで離脱を試みた様だ。


実際成功し、シノとそれを見て後を追ったおっさんは、無事脱出した様だが、転送先に俺が居なかったので探していたらしい。


「というか、シノ・・・念話かければよかったんじゃね?」


『念話はかけたなの!でも、殿が出なかったなの!』


なるほど。俺が気絶している間に念話があったのか・・・あれ?ちょっと待てよ?


シノとおっさんは無事脱出したってことは・・・つまり、俺だけ無駄死に?


マジか・・・勘弁してくれ。


『それで、殿の状況はどんな状態なの?』


「あ~・・・うん。とりあえず、やばいかもしれない。」


だって、インナー来てるとは言え、ほとんど全裸だしね。


インナーの色が皮膚の色と一緒とか・・・これ、狙ってるだろ。


『すぐ行くなの!そこで待っていてなの!』


「あ、うん。」


何だか、シノの奴凄く慌ててた見たいだいけど・・・どうしたんだろう?


『お前さん、無事か?』


お!今度はおっさんからか。


「一応。あ!そうだ、おっさん。悪いんだけど、適当に装備買って来てくれないか?440000c以内で!できれば和装を!」


『それはかまわんが・・・もしかして、全装備破損か?』


お!流石、おっさん。


これだけで伝わるとは思わなかった。


「うん。今、インナー。ついでに言うと、ごめん。黒霧の刀も全損したっぽい。」


『お前さん・・・このタイミングで装備全破損とか、低確率にも程ある物を引き当てるか。』


いや、俺も引き当てたくて引き当てたんじゃないよ?


とりあえず、おっさんが装備を買って来てくれる様なので、今回は羞恥プレイは避けられそうだ。


それにしても、これからどうしたものか。


多少なら指南書で鍛えた、体術が使えるけど・・・お?


「殿!無事なの!・・・って、いや~!」


「ゲブッ!」


ちょ、シノさん?何で俺、いきなり全力で殴られたの?


思いっきり吹き飛んだよ?


ノーダメージゾーンじゃなければ、死んでもおかしくないよ?これ。


「殿の変態なの!何で全裸なの!?」


「いや、全裸じゃないし、一応インナーは着てるんだけど・・・行っちゃった。」


なんか、すご勢いで殴るだけ殴って出て行ったなシノの奴。


一体、何がしたかったのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ