表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
53/103

第52話/状況を把握しよう!・・・リーダー、それはノリで決めるもの?

それにしても、まずは状況を把握しよう。


というか・・・取り巻きの数、減ってないか?


「あのアックス使いが、うまくやったのだろう。」


あ!アチャーな人!一体何処に居たんだ!


全く、危うく止めを刺されそうになっただろ!


抗議したらこのアチャー、俺は避けろと指示したと言いやがった。


ってことはあの声は幻聴じゃなかったのか。


ん?ところでアックス使いって?


「そんな奴居たか?」


「おいおい。お前さん、俺の事を忘れてないか?」


ああ!おっさん、そういえばバトルアックス使いだったな。


余りの眩しさで、すっかりおっさんの攻撃はハゲフラッシュに固定されてたよ。


「餓狼牙!KAIN!生きてる?って・・・大丈夫そうね。」


お?凛達も合流か!


よかった、シノも脱出できたみたいだな。


「あれ?二次元崇高会は?」


「・・・あいつら、あんたの指示だったの?全く、邪魔でしかなかったわよ!」


凛によると大量に敵を連れてきた上に、シノを見て絶望したと叫びながら自爆したそうだ。


自爆って・・・そんなスキルあるのか!?


まぁ結果的に自爆に巻き込んだ分、敵の数は減ったみたいだが・・・。


「でも、シノさんの武器が・・・。」


「え?シノ、武器がどうかしたのか?」


どうやらシノがアシュレーを爆発から護る際に、使用した小太刀の耐久値が0になってしまったようだ。


・・・二次元崇高会、マジ使えね。


あ!でも、小太刀なら・・・確かここに。


「シノ。これ、使えるか?」


「殿?いいの?なの・・・ありがとうなの。」


どうせ、今の俺は二刀流使えないしな!


それにせっかくのレア武器でも使わなければ、ただの飾りだ。


なら、使える奴が使った方が良いに決まってる。


【夜刀桜花・姫刀】をアイテムストレージからシノに渡すと、シノはすぐに装備した様だ。


・・・でも、一つ心配なんだよな。


何せこの装備、妖刀だからな、あれが・・・。


「おお!こ、これは・・・試し斬りしたくなるなの。」


やっぱりか!


「おい、シノ!戻ってこい!」


「・・・冗談、なの。」


・・・おい!マジで、心配した俺の焦りを返せ。


にしても、本当に取り巻きの数が少ないな。


というか、もうほとんど居ないじゃないか。


「当たり前に決まってるだろう!俺が、命がけでゲートを閉じてきたんだからな!」


「ゲート?何それ?」


おっさんの説明によると、取り巻きが出てきたゲートは、鎖を破壊する事で閉まるらしい。


それに、気がついたアチャーな人と共におっさんが閉めて来たそうだ。


なにそれ。おっさん、マジかっけー!・・・ハゲだけど。


というか、閉めないと無限湧きだった様だ・・・マジで?


「さて、こちらもトラップも仕掛け終わっている。取り巻きも粗方片付いた事だし・・・リーダーよ、そろそろ前線メンバーと合流して、反撃に出るとしよう。」


アチャーな人も何か仕掛けてた戻ってみたいだ。


ところで、一つ気になったんだが・・・。


「・・・リーダー?誰の事?」


「あんたよ、あんた!このPTのリーダーは、KAINでしょ!しっかりしてよ。」


マジで?いつ決まったよ、そんな事。


ウィンド開いて見たら、確かにリーダー名が俺になってる。


「・・・何故?どうしてこんな事に?」


凛の説明によると、PT申請を作った時にリーダー設定が面倒だから押し付けたとか・・・おい!俺、言われるまで知らなかったぞ!?


「それで?どうするのかね?リーダー。私は単独でも動けるのだが?」


はいはい。わかりましたよ!


リーダーなら、リーダーらしく行こうじゃないですか!


「よし!今から反撃開始だ!全員、前線メンバーに合流後、あの女装変態をぶっ飛ばすぞ!行くぜ!」


「ちょっと待ちなさいよ!まずは、現状確認と情報共有が先でしょうが!」


え?そうなの?マジで?


何だよ、凛。せっかくカッコよく決めようと思ったのに・・・そういう事は早く言えよ!


皆、何とも言えない顔で苦笑してるじゃないか、全く・・・。


「・・・というわけで、情報共有からで!」


「殿・・・どんまい、なの!」


うん・・・シノ、その中途半端な励ましは余計にきついよ。


・・・というか、凛がリーダーやればよかったんじゃないのか?これ。


どうなのよ・・・というか凛、何故顔をそむけるし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ