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END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
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第4話/まずは落ちつけ・・・俺!

はて、それにしてもここは何処なのだろうか?


俺が寝ていた場所を除いて、木々が囲んでいる。


奥の方が暗く見えない事から、この森は相当深い様だ。


「それにしても、最近のゲームは町から始まらないのか・・・これは意外だったな。」


今まで多少はMMORPGをやった事がある俺だが、こんな始まり方は初めてだ。


流石VRMMO、今までとは企画が全く違うと見せつけて、ユーザーを・・・いや、俺を混乱させる狙いか!


ともかく、今は状況把握が最優先だ。


どうせ、ボケても1人では突っ込み無いし、痛い人なだけだ。


俺は右手の指を小刻みに左右に振り、ウィンドウを開いてみる。


ウインドウの開き方だけ、事前に来夢から知らされておいてよかった。


さて、まずは基本ステータスだ!


メニューからカーソルを操作し、ステータス画面を出してみる。



<ステータス>

LV:1

HP:100/100

MP:100/100

経験値:0/300

名前:KAIN

職業:無職

ギルド:無所属

コール:2000c



始めたばかりだから仕方ないが・・・無職って、この表記だとダメな人みたいで・・・。


ところで、コールって何だ?お金だろうか?


続いて装備ウィンドウを開いてみる。



<武器>

右手武器:無し

左手武器:無し


追加スロット数:0



<防具>

頭:無し

上着:無し

上半身:冒険者のシャツ

腰:冒険者のベルト

下半身:冒険者のズボン

脚:冒険者の靴

腕:無し


追加スロット数:0




どうやら、武器は無いらしい。


もしかしたらとアイテムストレージも開いてみたが、何も無かった。


そして、追加スロットって何?


拡張できるのかこれ?


「・・・ふむ。それにしても、これで敵に襲われたら終わるな。」


流石にそんな正規サービス開始から、ユーザーを鬼畜に追い込むゲームの類じゃないと思いたい。


最後の希望であるスキルウィンドウを確認する。


これで何もなかったら、絶望的だ。



<ジョブスキルカードスロット>

カードスロット1:無し

カードスロット2:無し

カードスロット3:無し

カードスロット4:無し


追加スロット数:0



<固有スキル/発動可能スキル>

固有スキル:無し


発動可能スキル:


・ブレイクダウン




・・・・絶望的だった。


唯一あった発動可能スキルすら、発動方法や効果説明が空白だった。


これで、俺にどうしろと・・・。


というか、空白って・・・おい、運営!このゲーム壊れてるぞ!


≪メールが届きました。≫


絶望的状況で途方に暮れていた俺の頭に、システムボイスが響いた。


このVR体感装置、LINKSにはインストールして置いたアプリケーションを起動する事ができるらしい。


説明書によれば一部のゲームではゲーム内でも起動できるらしい。


どうやら、EOWではその外部アプリをゲーム内から起動できる様だ。


開いていたメニューバーの一番下にあった外部アプリ起動の項目が点灯している。


俺は点灯している項目を順に選択し、メールソフトの立ち上げに成功した。


メールの差出人は来夢だった。


『誡。キャラメイクもう終わった?僕は始まりの町【リムタウン】の噴水前で、待っているよ。』


開いたメールを見る限り、どうやら合流場所を決めていなかった事に今さら気が付いたらしい。


というか・・・キャラメイク中ってこのメニュー画面、開けたのだろうか?


『キャラメイクは終わったが、今は謎の森の中にいる助けて。キャラ名は【KAIN】だから迎えに来てくれると嬉しいのだが・・・。』


よし、返信完了。


これで、後は来夢がどうにかして来てくれれば、何とかなるだろう。


伊達にオープンβをやっていないと信じたい!


まぁ何はともあれ、先程5メートル先に突如出現した、点滅している球根らしきものが何事も無ければだが・・・。

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