第48話/通りすがりの魔法使い・・・GET!
「よーし!そろそろPT組めたと思うので、説明を続けたいと思います!」
ちょっ!おい、俺達はまだ4人しかPT組めてないぞ!?
くそ、こうなるならCBを残しておけばよかった・・・誰か、誰かいないのか?ん?
前方にとんがり帽子をかぶった魔女っ子、発見!
どうやら一人みたいだし・・・これはチャンス!
そこの魔女っ子、PT入らないか!?
「ひっ!・・・え~っと、私ですか?」
そうそう、君!・・・って何故、引かれたし。
「ちょっと、KAIN。女の子、脅かしてるんじゃないわよ。ごめんね、大丈夫?」
「あ、はい。平気です。」
いや、凛さん・・・何故、俺が怒られるんでしょうか?
そもそも、脅かしたつもりは無いのだが・・・。
まぁいいや、それよりもPT入らないか?
「あ、はい!私でよければ、お願いします。あの私、ウィザードでアシュレーと言います。」
よし!5人目GET!
ついでに、フレンド登録を・・・っと、これでよし!さて、ステータスを見せて貰おう!
<ステータス>
LV:28
HP:1000/1000
MP:5000/5000
経験値:15800/16800
名前:アシュレー
職業:ウィザードlv25
ギルド:なし
コール:3000c
一言・・・HP少なっ!そして、MP多っ!あ、二言だった。
それにしてもウィザードってこんなに装甲、紙なのか。
これじゃ接近戦したら終わるな・・・ウィザードって、遠距離キャラなのだろうか?
でも、最近TVで見たとある所の魔法使いは、バリバリ肉弾戦してたけどな。
どうでもいいけどあの魔法使い、ベルトに手を当てて魔法使うからと言って、他人の手を掴んでベルトに持っていくとか・・・どう見てもセクハラだと思うのだが?
おっと、考えが逸れた。
そいうえば、ちゃんとした魔法使いとPT組むの初めてだな、俺。
魔法使いって、どんな事できるの?・・・教えて、エロい人!違った、偉い人!
やべ・・・凛がすげー睨んでる、ごめんなさい、調子に乗りました。
「・・・まぁ聞かなかった事にしておいてあげる。」
アシュレーの説明によると、どうやら広域攻撃が得意らしい。
やっぱり遠距離キャラか。
というか、無差別範囲攻撃で一網打尽って・・・可愛い格好の割に、意外と恐ろしい。
そういえば魔女っ子って勝手に言ってるけど、女の子であってるよね?
念の為、確認しないと・・・ほら、勘違いしてたら嫌だろ?いろいろと。
身長は凛くらいだし、帽子の隙間から見えるツインテールのブロンド髪も似合ってる。
まさか、これで男なんて事は・・・と否定できない実例も、俺の身近には居るんだよな。
「はい、私の性別は女ですけど・・・私、男の子に見えますか?」
「・・・殿、流石にそれは失礼だと思うなの。」
ですよね~、すみません。
いや、見えないんだけどさ。ほら、俺の周りにはCBという・・・そういえばシノはCBの招待、知らないんだっけ。
とりあえずCBという実例の説明を・・・え?嘘だって?いや、マジだって!信じて。
ちょっ!どういう事?何で、どんどんジト目になるのさ!
凛、ちょっと助けて!助けてくれなきゃ泣くぞ?俺。
「どんな脅しよ、それ。・・・はぁ。まぁ、あんたの言いたい事もわかるから、助けて上げましょう!」
流石、凛さん!
事情を説明してくれただけで、皆納得してくれたみたいだな。
というか、俺が説明しても納得されないってどういう事?
俺って、そんなに信用ない?・・・マジで、泣いてもいいよね、俺。