第46話/・・・何故その装備をチョイスした。
それにしても凛はシノを幼女と言うが、身長的にはあまり変わらないと思うのだが・・・ああ。確かに、これは幼女だ。
思わずシノの格好見て、納得しちまったよ。
だって、それは無いだろ。
ネコ耳&ネコ尻尾・・・まぁ王道だな。
肉球グローブ・・・も、有りと言えば有りか。
ここまでなら確かに似合っているし、可愛らしいとは思うのだが・・・何故、着ている服がスモック。
シノ、いったい何があった?
「今日の広場イベントはコスプレなの。むしろ、コスプレしてない殿がおかしいなの。」
ふむ。やっぱりイベントなのか。
だからって、そのチョイスはどうかと・・・まぁ可愛いとは思うけど。
あれだな。思わず頭を撫でたくなる可愛さだな・・・うん、俺はロリコンじゃないぞ、凛。
「・・・そういう事は、その子の頭を撫でてる手をどけてから言いなさい。」
いや、これは思わず撫でなきゃいけないと思うだろ・・・どうよ?
「「・・・ロリコン。」」
凛、CB共にダメですか、そうですか。
可愛いと思うけどな・・・あ、うん。俺が悪かった。
わかったから、頼むから二人揃ってのジト目は辞めて!
いろいろ俺の心が折れるから。
「全くですな。しかし、同士よ。紳士ならばその行動は頂けませんぞ?」
「うぉっ!」
びっくりした・・・何処から湧いたし。
というか、お前らさっきまで踊ってた二次元崇高会だっけ?の連中だよな?
「いかにも!我ら、二次元崇高会!合言葉は、YES!ロリータ!NO、タッチ!わかりますかな?同士。」
いや、わからないし!
というか、いつから同士になったのよ、俺。
さりげなく、お揃いのピンクの半被とバンダナとか差し出してるけど・・・いらないから、それ。
「な、なんですと!?そんなバカな!」
いや、むしろ同士だと思っていたお前らにびっくりだよ!?
そもそもさっきから、どうやって湧いてるんだよ!
全く感知できないぞ?
「ふふふ。同士、まだまだ甘いですな。我々は理想の女神を崇拝すべく、常日頃から日夜問わず、女神の影に控え、見守る者!言わば女神の護り手!」
いや、それ変態だから。
むしろ、ストーカーという犯罪だから・・・おまわりさん、こっちです!
「ああ。そういえば!ギルド戦で戦わないのに、隠密スキルに特化して、僕達を付け回す人達が居たような・・・もしかして、君達?」
「YES!いつもお世話になってます!」
うわぁ・・・いい笑顔でサムズアップとか要らないから。
もう、こいつら筋金入りの犯罪集団でいいんじゃね?・・・変態集団の間違いか?
あ、CBも凛も呆れて何も言えない状態になってるな・・・ん?シノどうした?
「と、殿。こいつら、キモイなの。」
いや、わかるけど、そんなストレートに・・・え?幼女の罵り!ご褒美ありがとうございます?
ダメだ、こいつら、早く何とかしないと・・・もう、手遅れで無理な気がするけど。
とりあえずこのまま変態集団に囲まれていて、こちらまで同類だと思われたくないし・・・何かいい手はないか?CB。
「ん~?あ!そういえば、そろそろイベントボスが出る時間だね。KAIN、行ってみる?」
「いいわね。私も一緒に参加するわ。」
イベントボス?何それ。
CBの説明によると、ギルド単位よりも多い集団でしか倒せない特殊なボスの事らしい。
つまり、イベント限定でその場で即席チームを組んで戦うものらしい。
まぁ中には、ギルドで固めてくるチームもいるらしいが・・・。
チーム戦か・・・ふむ、参加してみるのも面白そうだ!
そういうわけで、俺達は行くから・・・付いてくるなよ変態!
なんか、さっきシノに罵られてから、股押さえて地面に転がっているし・・・聞こえているのかな?この変態達。
まぁ何はともあれ、今がチャンス!
さっさと行きますか!いざ、戦場へ!




