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END OF THE WORLD ONLINE  作者: 岸村改
33/103

第32話/刀よ、しばしのお別れだ。・・・足が痛いです。

「それで、私を呼んだわけ?全く。あんた・・・自分の状況くらい考えてから行動しなさいよ。」


はい、反省してます。


正直、助かりました。


助かりましたが・・・凛さん、路上での正座は正直、足がつらいです。


西洋風な町づくりの為、床のタイルが足に食い込んで、食い込んで!


何で、こんな事になっているかというと、全ては金が無いのが原因だ。


簡単に説明しよう。


刀の状況にオープンカフェで傷心中。



玉藻から修理の提案を出されて、希望を掴む。



CBから情報の元、パステージュ山脈に行く事が決定、玉藻が拒否って逃げる。



仕方がないから一人で行こうとして、金が足りないのでオープンカフェから出られない。



凛を呼んで、立て替えて貰い、脱出するもお説教を受ける。・・・今ここ。


「それで?まさかとは思うけど、その格好でパスティージュ山脈行くつもりじゃないわよね?」


え?何か問題あるか?


その辺に転がってる鉱石を掴んで戻ってくるだけの、簡単なお仕事じゃ・・・。


「・・・はぁ。あんたに常識を求めた私が馬鹿だったわ。」


むっ?それは俺が常識ないみたいじゃないか。


確かに今までの皆から受けたリアクション的に、完全否定はできないが・・・。


さて肝心のパスティージュ山脈だが、凛の説明によると火山地帯らしい。


俺が想像していた日本の山々とは違い、すぐ近くを溶岩が流れている様な地形だそうだ。


何それ、めちゃくちゃ暑そう・・・これは、全裸で行くべきなのだろうか?


「めちゃくちゃ暑いからって全裸で行ったら、火傷で死ぬわよ?」


ふむ、全裸はダメか・・・では、どうすればいいのだろうか?


「【アイスロック】がいるわね。後、鉱石集めるなら【つるはし】も・・・仕方ないから私が立替ついでに、ついて行ってあげるわ。」


おお!そいつは有りがたい。


アイテム購入するにしても、金がないからな、俺。


ちなみに【アイスロック】とは、使うと一定時間体を冷やしてくれる魔法石だそうだ。


「金が無いって・・・そういえばあんた、山賊を倒したんでしょ?何か手に入れてないの?」


ん?PKでもアイテムが手に入るのか?


言われるままにアイテムストレージを開いてみる。


血染めのシャツ・折れた曲剣・レザージャケット黒・綿のタンクトップ黒・布のベルト紺・デニムのズボン黒・アーミーブーツ黒・玉藻の護石


うわ・・・ガラクタしかない。


それでも多少でも金になるならと、血染めのシャツと折れた曲剣を俺は店売りする事にした。


二つ合わせて100cって・・・。


ちなみに玉藻の護石だが、どうやら取引不可能アイテムらしい。


これを使えば、玉藻を何処に居ても呼び出せるらしい・・・まぁ今度試してみるとしよう。



「そういえばあんた、何でパスティージュ山脈に鉱石取りに行くのよ?」


ああ。凛には言ってなかったな。


俺は、移動しながらボロボロになった2刀の刃を見せ、こいつを修理するためだと伝える。


「ふ~ん。そうなると、その武器は使わない方がいいわね。外してアイテムストレージに入れておきなさいよ。」


納得してくれたのか、凛は積極的に他にもアドバイスをくれるのだが・・・。


<ステータス>

  LV:16

  HP:1000/1000

  MP:1000/1000

経験値:300/4500

 名前:KAIN

 職業:侍lv2

ギルド:無所属

コール:600c

特殊項目

ペット:九尾狐


<武器>

右手武器:無し

左手武器:無し


追加スロット数:0



<防具>

  頭:無し

 上着:レザージャケット黒

上半身:綿のタンクトップ黒

  腰:布のベルト紺

下半身:デニムのズボン黒

  脚:アーミーブーツ黒

  腕:革の指開きグローブ黒


追加スロット数:0


<ジョブスキルカードスロット>

カードスロット1:パンチlv5

カードスロット2:剣技lv15

カードスロット3:ステップlv2

カードスロット4:キックlv1


追加スロット数:0


<固有スキル/発動可能スキル>

固有スキル:


・剣術強化


・闘志


発動可能スキル:


・ブレイクダウン


・一刀流【五月雨】・【虎牙】


アイテムストレージ

羽織・着物・帯・袴・草履・玉藻の護石・黒霧の刀・夜刀桜花



何故、レザー装備に戻したし・・・。


「だって刀を装備していないのに、和装しても暑いだけよ?幸い闘志があるからオートヒーリングは使えるし。はい、あとこれ。」


そういえばオートヒーリングあったな・・・あれ?今まで発動してたっけ?


まぁ死ななかったという事は、きっと発動してたんだな、うん。


そして凛からの取引画面で、渡された物を見てみる。


【アイアンナックル】・【ブレードシンガード】・・・武器?


アイアンナックルは、鉄の拳ってことだよな・・・つまり手に着けると。


ブレードシンガード?・・・シンガードって脛当ての事じゃ。


ともかく、渡された武器を装備してみる。


おお!意外としっくりくる。


特にブレードシンガードの脛当て正面に小さな刃が付いている感じが実にいい!


このまま蹴りを撃ちだしたら、斬撃が飛んだりしないのだろうか?


・・・出るなら是非撃ってみたい。


「武器が無いじゃ厳しいでしょ?職業補正は無いけど、当分それを貸すから何とかしてみなさい。」


ふむ。丁度いいので、ついでに放置してたパンチとキックのスキルカードを鍛えるとしよう。


さて、丁度聖王神殿に着いた事だし、それでは今度こそ!


いざ、パスティージュ山脈へ!


凛の後に続いて、俺も聖王神殿から転送される為、紋章に飛び込んだ。


<武器>

右手武器:アイアンナックル

左手武器:ブレードシンガード


転送されながらふと思ったが、何で足装備なのに左手武器に装備されるのだろうか?


開発者の手抜きか?


そういえば、凛・・・お前もパスティージュ山脈まで行くんだね。


てっきり、買い物だけに付き合うものだと思ってたよ、俺は。

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