青い光の影
数日後本格的に夜の巡回が始まった。
その日ニグリスは担当を外れていたため危険ながらも噂で名付けられた【青の死神】として活動をしていた。
その日は月明かりが無く、雲で空が濁っていた。
シャルはそんな空を見つめていた。すると視界の端に青い光が写った。
「あれは…まさか!?」
シャルは大急ぎで青い光の方に向かった。
駆けつけるとそこにはフードを深くかぶり、口元まで隠れるローブを着ていた。目元は暗いためよく見えなかった。
「…あなたね、青の死神っていうのは。たった今、死神さんは魂を奪った、そうでしょう?」
「…」
ローブの男は背中を向けたまま黙っていた。
そしてローブの男はその場を素早く去っていった
「…チッ、早いわね……!私の足じゃ追いつけない…でもようやく尻尾を掴めたわ。
絶対に捕まえるから、その時まで待っていてね、死神さん。」
しかしそれ以降ローブの男は見つからず、気づけば1週間経っていた。
「あぁ………疲れたッス………」
「そうだね。ローブを着ているってこと以外結局何も掴めてないもんね。」
「あぁ!もう腹が立ってきたわ!今度会ったら覚えてなさい……」
「皆さん昨夜はお疲れ様です。
よかったら温かいお茶飲みますか?」
「もらうッス!!!!」
ハインズは元気よく
「ありがたくいただくわ!ありがとう!」
シャルは苛立ちながら
「ありがとう、ニグリス。」
ルナは疲れた声だったものの微笑んで感謝を述べた
昼の街の巡回中
「なんか最近昼は平和ッスよねー」
「悪人が減ったからだと思いますよ。」
「んー…悪人が減ったのはいい事なんスけど…
んーー言語化むずいッス!」
「まあ、街が平和なのが一番ってことですよね。」
「そうッスそうッス!
とりあえず、青の死神だけは…アイツだけ捕まえれば一段落ッスよね!」
「…まあ、そうだといいですけどね。」
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夜、ニグリスの部屋
「……」
『街にいるチンピラとか捕まってない悪人は大方消せた。
本当に街は平和だった。街の皆、すごく…眩しい笑顔だったな。
…でもまだ完全に悪は消えてない。
ローベルはもう傷はほとんど癒えているらしいし、もういつ目が覚めてもおかしくない。
あと少しの期間…あと、消すべき存在は、
悪人の集う場所、南南東にある刑務所が最後の狙い目だな…
ローベル、待ってろ。俺が必ず悪を消して、
お前が二度と傷を負わないようにしてやるから
決行は、明日の夜だ。
最近街が平和で俺が殺す数もだんだんと減ってきている。巡回する奴らも気を抜き始めてる頃だ。今を逃したらもう終わりだ。
……明日俺が刑務所を襲撃すれば、恐らく死神の正体がバレて何らかの罰を受けるんだろうな…
まあ、別にいいか。ローベルが、皆が、傷を負わない未来のためだ。
もう、どうでもいいか。そんなことは。』
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ルナの部屋
「…なんか、眠れない。
疲れてるはずなんだけどな…」
『最近は、青の死神以外は平和なのに、なんか落ち着かない。胸がざわついてる…先輩、まだ目が覚めないのかな、あの先輩がいないとニグリスもなんとなく元気がなさそうだから、早く目が覚めてほしいな…あのまま、目が覚めなかったら私はもちろん悲しいけど………ニグリスがいよいよどうなるのか想像できないな。』
「……ニグリス。眠れてるかな。」




