2つの自分
「先輩〜〜!!この書類どうやってまとめればいいんスかぁ〜…?」
「これは日時ごとにしてください。それが終わったら、この紐で結ってまとめてください。」
「ありがとうッス!
ところで、例の話って本当なんスか…?」
「ハインズ君、それ以上は何も言わないように。」
「あ…はいッス。すんません…!」
「この書類整理が終わったら槍の訓練に付き合ってあげますよ。机仕事のあとは体を動かしたいのでしょう?」
「えっなんでわかったんスか!?エスパーッスか!?」
「……いえ、君に似た人が前にそう言っていたので」
「へぇ…まあとことん付き合ってもらうッスよ!」
「僕は槍の扱いには慣れていないので手加減お願いします。」
「はいッス!」
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「ちょっといいですか?」
「ん?なんスか?」
「どうして槍の先のほうを掴んでいるんですか?確かに扱いやすさはあると思いますが…それでは槍特有のリーチの長さが活かせません。もしくはあえて中央あたりを掴んで棒の部分で叩くというのもありだと思いますが」
「あーなるほどぉ…なんか変な癖ついてたッス…頑張るッス!!!魔法についてもアドバイスいいスか?」
「そうですね…前に見せてもらったものに比べたら魔法は上達しましたね。ですが…氷を槍の先端にまとわせるのはお勧めしません。僕は炎なのでそれが生かせますが君は氷です。どちらかといえば足場の方を凍らせて相手を滑らせる…そういうのはどうでしょう?」
「先輩って天才ッスか…?」
「ふっ、これからも頑張ってください。」
「はいッス!!!俺先輩に追いついてみせるッス!!!!!」
「声が大きいです」
「えへっ……」
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深夜1時
『チッ…今日の書類整理が気になって今日の活動が遅くなった…今夜は出来て何人か…明日は飲み会があるらしいから早めに切り上げないとだな…』
ニグリスは考え事をしながら昨夜と同様に首を切り、燃やしの繰り返しで3人を殺した。そして寮に帰り服と体を綺麗にして昨夜と同様に数時間だけ眠った。
そしてまた6時に起きて身支度をしていた。
すると誰かがノックして来た。
扉を開けてみるとルナだった。
「あ…ごめんね急に!」
「どうしたんですか?何か緊急ですか?」
「いや…緊急とかじゃないんだけど……最近寝れてる…?」
「…どうしてですか?」
「最近、くまが酷い気がして…どうしても…気になっちゃって…だから昨日の夕方私団長にお願いしたの。今日、休みでいいって。」
「え…ですが」
「勝手にごめんね…!でも心配で…先輩の事もあったし、昨日からの殺人事件も…大変でしょ?」
「…わかりました、ありがとうございます。ですが今夜の飲み会は参加しますね。」
「…うん、ありがとう。ゆっくり休んでね!」
ルナが部屋から出て行き、ニグリスはこれを気に計画を考えることにした。
「…」
『これからどうしようか、騎士の人達にこの事がバレればまず大変なことになる。続きをやるのは…来週あたりの方が安全か。
神出鬼没の方が読まれにくい。
だが、これから夜の巡回が始まるかもしれな…可能性は十分あるな。そうなったら厄介…厄介?いや逆だ、俺は騎士だ。だから他の騎士の人の動きも簡単にわかる。ということは移動する時間、巡回する範囲などは難なく把握できる…!まず、夜の巡回が始まるまでは等間隔に行動し続けて、巡回が始まったら色々調整するとするか。ありがとうルナ、頭を冷やす機会をくれて。あとは…流石に疲労がたまってる。一旦寝るとするか…』
ニグリスは気絶するかのように深い眠りについた
目覚めると騎士の仕事が丁度終わる時間だった。
支度をしていつもの大きめな居酒屋に向かった。




