南極大陸の転売ヤーは和菓子の夢を見るか?
僕はメタ・クエスト3を大量仕入れたコウテイペンギンだ。しかし、予想通りバズらなかった。
ある夜、雪山のふもとで、三日月の薄明かりと共に、僕が売れなかったクエスト3を割愛しようと南極大陸の外と連絡したら、変な返事が来た。
「豆大福と物々交換できる?」
「人類のゴミはお断りだ」
「ふっくらやわらかく、中身が甘い食べ物だ」
どこへ行っても、それをしなければならない。生き物として食事をすることだ。僕の商人的本能と知的好奇心がこの件を同意した。
数日後に、ダウンジャケットを着て、赤い帽子をかぶった少女がバケツを持って、僕から一台のクエスト3を持ち帰った。
僕は「豆大福」という丸い石のようなものを、ひとつ食べて、すぐにもうひとつ手に詰める。
周りのペンギンがぜんぜん買ってくれないから大損した。 でも、とても気持ちよかった。
いくら解像度のヘッドモニターであっても、甘さをシミュレーションできないから。
しばらくしたら、またクエスト3の相場がまた下がった。赤字補てんのため、もっと在庫の抱えるクエスト3を処理しないと…
「暖炉と物々交換できる?」
また変な取引メッセージだ。