アニムス・ゲーム・コロシアム
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★アドリブ等はストーリーを捻じ曲げない、
雰囲気を壊さない程度であればOKです
男女の入れ替えはおやめください
テオス♂♀
年齢性別ともに不明
顔に天狗のおめんを付け、
黒いフードを羽織る謎の人物
おちゃらけたり 怒ったり感情豊か
大人だったり子供みたいだったりするときがある。
ゲームマスター
⚠1人称が「僕」の場合は子供らしさをだし
「私」の場合は大人っぽさを出す形でお願いします。
セリフの前に★少年と★紳士と書くので次の切り替えがくるまでその通りにお願いします。
一部分だけ俺になります。
カースス♂♀
年齢性別共に不明
テオスの助手件世話係
何事も楽しみながら生きている
白いフードを羽織る謎の人物
顔にひょっとこのお面を付けている
川端優一♂18歳
心優しい少年
少し頼りない性格
ゲーム全般が好き
ゲーム全般バランスよくできる
得意なゲームは特になし
佐伯美甘子♀23歳
明るく活発
前向きな性格
得意ゲームは恋愛シミュレーション
畠山鉄弥♂30歳
常にクラスで一人はいるおちゃらけているようなタイプ
頭は良くない
人一倍仲間意識が強い
得意ゲームは格闘ゲーム
鬼片惇平♂25歳
冷静な少年
口数は多くはない
何を考えているかわからない
ぼーっとしている
割とゆっくり目に喋りがち
得意ゲームはクライムアクションゲーム
石山龍斗♂♀13歳
生意気、少し自慢話が多い
頭はいい方で、学校でもでもトップクラス
1番年下だが、冷静さももっている。
得意なゲームはクイズゲーム
M心の声
母(美甘子被り)
父(鉄弥被り)
?(美甘子被り)
★はト書きです。
⚠長編ですので台本チェックは必ずやっていただいた方が良いと思います。
とくにテオス役の方は一人称が上に書いてあるよう(変わるのでお願いします。
テオス:
カースス:
優一:
美甘子、母、?:
鉄弥、父、:
龍斗:
惇平:
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★少年
テオス「ふむふむ…なるほどなるほど!
ほっほ〜…世の中にはこんな人たちがいるんだな!
よし!この人達がいいだろう!
僕の遊び相手になってもらおう!」
間
優一「ん…うぅ…なんだここ…」
鉄弥「やっとお目覚めかよぉ!
ねぼすけなやつだぜ!ハハ!」
優一「えっと…誰?」
鉄弥「俺の名前は畠山鉄弥!
よろしくな!」
優一「よろしく…」
鉄弥「向こうの端に座ってる奴はわからねぇけどよ!
まぁ…そのうち喋るだろ!
それで名前は?
優一「えっ?」
鉄弥「名前だよ名前!」
優一「……川端優一……」
鉄弥「よろしくな!優一!」
優一「は…はぁ…」
美甘子「よろしく優一くん!
私は佐伯美甘子!」
優一「よろしく…」
龍斗「少しは空気読んでくださいよ!
二人とも僕より大人ですよね?
今の状況を考えたりしないんですか?」
鉄弥「考えたってわかんねえもんよ!
だったらまずは自己紹介…だろ?」
美甘子「そうそう!
それに…もしかしたら誰かのサプライズかもしれないし!
テレビのドッキリってことも!」
龍斗「どれだけポジティブな性格してるんですか?
見ず知らずの僕らを誰がサプライズするんですか?」
優一「あの…」
龍斗「なんですか?」
優一「ここはどこなの?」
龍斗「僕らが知りたいぐらいですよ」
優一「みんなはなんでここに?」
鉄弥「さぁな?俺達も眠らされてて1時間ぐらい前に起きたんだ!」
優一「1時間…ですか。
なんかすいません…」
美甘子「なんか気持ちよさそうに寝てたからさ!」
龍斗「また呑気な人が増えた…
まぁいいや!僕の名前は石山龍斗!13歳です!
父はゲーム会社の社長なんです!
僕は将来社長になるために、今は修行中の身です!」
鉄弥「その年で将来社長が決まってるとかめちゃくちゃ有望じゃねえか!」
龍斗「まぁ…それが当然ですからね!
それよりもさっきの話です!えっと…名前は…」
優一「優一…川端優一です。」
龍斗「失礼しました。
改めて優一さん!」
優一「は…はい!」
龍斗「僕達は恐らく…誘拐されたんです!」
優一「ゆ…誘拐!?」
龍斗「きっと僕の家の財産が目当てです!
僕としたことが…
きっとみなさんはまわりにいたとかで道連れに…」
優一「そうだったんだ…」
龍斗「でも、記憶がはっきりしないんですよね…」
鉄弥「実は俺もなんだよ…」
龍斗「みなさんの最後の記憶ってなんですか?」
鉄弥「部屋でゲーム…」
美甘子「あたしも…」
優一「僕も…」
龍斗「みなさんもですか!?」
美甘子「みなさんもってことは?」
龍斗「実は僕もなんですよ…」
優一「謎は深まるばかりですね…
ゲームのことは明確に覚えているのに…
それ以降がなにも思い出せない…」
惇平「うるさいな…」
鉄弥「おっ?やっと喋ったか!」
惇平「滑舌の練習をしていたのに…
あめんぼ赤いな歯を食いしばれ…
カラスとガラスは似てるよね…
悟りを開いたさとうりお…
さとうりおって誰だろ…
まあいいや…」
優一「あっ…えっと…」
鉄弥「なんか変わったやつだな!!」
美甘子「しかも独特な滑舌練習だね!」
龍斗「なんか変な人までいるし…」
惇平「なに?俺に何か用?ジロジロ見て…」
美甘子「ごめんね!別になにもないよ!
でも…気にならないの?」
惇平「なにが?」
美甘子「私たち誘拐されたかもしれないのに…」
惇平「別に…それより早く家に帰ってゲームがしたい…」
龍斗「もしかしてあなたもゲームをしてたのですか?」
惇平「それがなに?」
龍斗「みんなの共通点はゲームをしていたこと…ですか」
惇平「あとちょっとで1万人達成だったのに…家帰ったら再挑戦だ…」(怒りながらも小声で)
優一「でも…僕達はどうすればいいんだろう…」
鉄弥「さあな?何かが起こるわけでもあるまいし…」
テオス「あ…あ…」
美甘子「今何か声が…」
テオス「ピーンポンパンポーン!
お待ちの皆様!大変長らくお待たせいたしております!
今しばらく!そのまま!お待ちください!」
龍斗「なんですか、この声は…」
優一「もしかして…僕達をさらった犯人?」
龍斗「かもしれないですね…」
鉄弥「おーい!俺達を誘拐した犯人なのかぁ」
間
鉄弥「返事がねえな…
違うんじゃねえか?」
龍斗「バカなんですか?
そんなこと聞いて答える犯人がいますか?」
優一「一体なんだったんだろう…」
美甘子「わかんない!
恥ずかしがり屋なのかもね!」
龍斗「それにしてもさっきからうるさいですね…」
テオス「しばらくお待ちください!
しばらくお待ちください!
しばらくお待ちください!」(言い方は自由)
鉄弥「ずっと繰り返されてるなぁ…」
優一「一体全体何が目的なんだろう…」
美甘子「わかんないけど!
とにかく待ってれば動きがあるんじゃない?」
優一「そうですね…」
惇平「一万人…一万人…一万人…」
鉄弥「さっきから何をつぶやいてるんだあいつは…」
美甘子「さあ?わからないけど…
きっと疲れてるんじゃないかな?
こんなところに連れて来られたストレスで!」
鉄弥「なるほどなぁ!
もっと前向きに考えればいいのに!」
龍斗「みんながそんなことできたら苦労しませんよ!」
鉄弥「まぁそれもそっか!
なっはっは!」
テオス「パンパカパーン!」
優一「うわっ!?」
鉄弥「な…なんだ?」
惇平「本当にうるさいな…」
テオス「レディースアーンドジェントルマン!
紳士淑女の皆様!お待たせいたしました!!
アニムス・ゲーム・コロシアムにようこそ!
君たちは僕の遊び相手として選ばれた…ラッキーな人達だ!」
龍斗「あれが…誘拐犯?」
美甘子「ひょっとこと天狗?」
★紳士
テオス「大変長らくおまたせしました
アニムス・ゲーム・コロシアムのお時間です!」
龍斗「アニムス・ゲーム・コロシアムってなんですか?」
カースス「まずは自己紹介を聞いてもらってもいいですか?せっかちさんですね!」
龍斗「えっ…はい…」
カースス「おいらの名前はカースス!
この人のお世話係を担ってるんだ!
あっ!かわいいからって惚れるなよ?
よろしくねぇ!」
テオス「私の名前はテオス!
これから君たちと戦うプレイヤーだ!
よろしくお願いしますね!」
龍斗「プレイヤー?
プレイヤーって…」
鉄弥「まってまって!
もしかしてあんたが犯人?」
龍斗「だからそんなこと言うわけ…」
テオス「そうです犯人です!」
鉄弥「ほら!言ってくれたじゃん!」
龍斗「はぁ…普通は言わないんですけどね…」
カースス「テオス様は純粋なんです!」
龍斗「それはまぁ…いいですけど…
ところでプレイヤーってなんですか?」
テオス「そうだ!
説明が必要だね!
カースス!説明を!」
カースス「あいあいさ!
説明させていただきます!
これから皆様にはこちらのテオス様と色々なゲームで1対1の対決をしていただきます!
それに皆様が3勝できたら勝利報酬としてここから出ることができます!
しかも、賞金付きですよ?
でも…もし、勝てなかった場合は…二度と出ることはできず…こちらで一生を過ごしていただきます!
もちろん…死ぬまで…」
優一「一生…出れない?」
惇平「それは困る…ゲームができない…」
鉄弥「なんだよそりゃ!そんなのないだろ!」
美甘子「そうだよ!それはあんまりすぎるよ!」
龍斗「大丈夫ですよ!」
優一「えっ?」
鉄弥「なんでそんなことが言えるんだよ!」
龍斗「だって僕達が帰らなければ警察が動くはずです!
帰れないわけ無いですよ!」
美甘子「そうだよね!
警察がいるよ!だから大丈夫に決まってるよね!」
テオス「ふふ…ふふふふふ…はははははは!」
龍斗「何がおかしいんですか?」
テオス「言ってやれカースス…」
カースス「君たちの頭はお花畑なのかな?」
龍斗「どうゆう意味ですか?」
カースス「おいら達がそんなこと考えないわけないじゃないですか!
警察が動くことはないですよ?
なぜなら…警察は全て買収済みですから!」
龍斗「はっ?…お金で警察が動かないなんてことあるわけないじゃないですか!」
鉄弥「そうだぜ!警察は市民を守るのが仕事だろ?」
美甘子「いくらで買収したっていうの?
偉い人たちにいくら払ったってそんなの無理に決まってるじゃん!」
カースス「そんな小さい買収するわけないじゃないですか!
いいですか?映画やドラマのような刑事なんて現実には存在しません!
お金で大人は言うことを聞きますよ?
警察って言うのはただのゴミ溜めです!
ほんの一部…正義を掲げて警察になったとしても上の人間に利用されるか…情報すら与えてもらえず…動くことができないか…やめていきます。
そもそも、そんな人間が何人いるかすら…不明ですけど…
それと金額ですが…全国の警察全員!約100万人に…一人づつ一億渡しています!
動かないに決まってるじゃないですか!」
優一「1億…」
鉄弥「一人一億って…いくらだ?」
龍斗「はぁ…単純計算で100兆のお金が動いてるんですよ!
そんなお金を個人で動かせるわけ無い!ハッタリだ」
カースス「ここにおられるテオス様は…1年で一京を稼がれる天才なのです!」
龍斗「はっ?」
テオス「あっはっはっはっは!
褒めてくれても構わないよ!」
美甘子「一京?」
優一「一京っていくらなんだろう…」
龍斗「一京は…兆のさらに上の単位です…」
優一「それって…」
美甘子「ものすごくやばい額なんじゃ…」
龍斗「うちの会社だって年収100億ですよ?
うちの会社の何百倍も稼いでるんですよ…」
鉄弥「やべえな…」
テオス「あっ!何で稼いでるかは…秘密だよ?」
カースス「それと…君たちの家族もオイラたちが預かってるんだよ?くふふ…」
優一「母さんと父さんは…」
テオス「もちろん大丈夫!
君たちがゲームを受けなかった場合の保険だ!
受けるなら…終わり次第家族は解放しよう!
君たちも解放しよう!勝てればね?」
龍斗「信じていいんですか?」
テオス「もちろん!
私は紳士だ!
約束は守る!」
美甘子「ホントなんでしょうね?」
テオス「勘違いしないでいただきたいのだが…
私はゲームがしたいんだ!
ただそれだけさ!
だから安心してくれ!」
美甘子「わかったわ…」
カースス「それじゃあ!これで理解できたよね?
君たちが断ることはできないことを…」
龍斗「なるほど…
ただ…一つ気にになることがあるんですが…」
カースス「なにかな?」
龍斗「最初にテオスさんと喋ったときと今の喋り方…
なんだか違和感が…」
カースス「気付きました?」
優一「確かに言われてみれば…」
テオス「それは私から説明しよう!
私は子供の頃虐待を受けていてね…
その時から人格が2つに別れたらしいんだよ。
一つは子供のような人格…
そしてもう一つが今の私のような大人の人格…
それから数十年を共にしている。
そして私は今…莫大な財産を手に入れた。
そこで決めたんだ。
私は人の精神力を見てみたい。
もう一つの人格は遊びたい。
その2つの人格を満足させるために生まれたのがこの…アニムス・ゲーム・コロシアムなんだ!」
鉄弥「なんて勝手な奴らなんだ。」
美甘子「そのために私たちは呼ばれたんだね…」
カースス「まぁ…君たちはやるしかないってことは変わらないんだよ!」
龍斗「結局は…やるしかないんですか…」
カースス「もちろんです!」
惇平「ゲームなら負けない…」
美甘子「でもさ!勝てばいいんでしょ?
誰かが負けても3勝すればいいんだよ!」
鉄弥「そうだな!よっしゃ!やってやるよ!」
カースス「では!アニムス・ゲーム・コロシアムスタート!」
優一M「このときの僕達は…まだこの先で待っている地獄を…知らないでいた。」
間
カースス「では!ここからはオイラが進行をつとめさせていただきます!
まずルールを説明させていただきますね!
こちらが指定した方と、テオス様がゲームで対決します!
不利がないように、なおかつ…こちらのわがままを聞いてもらうわけですから!
皆様の得意なゲームもこちらで調べて…!
皆様それぞれの得意ゲームで対決していただきたいと思います!
先に3勝したほうが勝利と賞金100億円を持って帰っていただきます!
先に言っときますけど…パスはなしですよ!」
優一「ひゃ…100億円!?」
カースス「言ってなかったでしたっけ?」
鉄弥「言ってねえよ!」
カースス「まぁ細かいことは気にせず!
第1ゲームを始めていきましょう!
第1プレイヤーは…佐伯美甘子!前へどうぞ!」
美甘子「最初は私か!
よおし!勝つぞ!」
★少年
テオス「よろしくね美甘子ちゃん!」
美甘子「うん!よろしく!テオスさん!」
テオス「いいねぇ!こうゆうのいいよねぇ!
僕は興奮してくるよ!」
カースス「では行きましょう!
第1試合のゲームは、恋愛ゲームです!」
美甘子「恋愛ゲームで対決?」
カースス「その通りです!
ルールは至ってシンプル!
テオス様を落としていただきます!」
美甘子「テオスさんを落とす!?」
鉄弥「面白いこと考えるなぁ…」
龍斗「何を気楽なことを言ってるんですか…」
美甘子「いいよ!私がどれだけの男を落としてきたか見せてあげる!ゲームだけどね!」
テオス「すごい自信だね!
いいとも!楽しもうじゃないか!」
カースス「じゃあこちらの自社が開発した自信作…VRZをつけてもらっていい?」
美甘子「VRZ?」
カースス「このVRZは、すべてのリアルを追求してつくられた試作品です!
嗅覚、味覚、聴覚、視覚、触覚…すべてがリアル!
まだ世界の誰もプレイしたことはありません!
皆様が実質の世界初体験者となるのです!」
鉄弥「すげぇ…」
美甘子「なにそれ…びっくり…」
龍斗「僕の知らない間にそんなものが作られてるなんて…」
カースス「世の中には君の知らないことが山ほどあるんだ!
勉強になったね!にゃっはは!」
龍斗「くっ…」
カースス「でも…ゲームが大好きであろう皆様には…
とっておきのものだとおもいますよ!」
優一「それを使って僕達も…」
カースス「もちろんです!
オイラだってまだプレイしたことないんですよ?
羨ましいなぁ!にゃっはっは!
ちなみに…プレイヤーがプレイしてる映像はこちらのモニターで観戦することができますよ!」
優一M「ちょっと楽しみだ…」
テオス「じゃあ
…やろうか!」
美甘子「お願いします!」
カースス「ではでは!第一ゲーム!スタート!」
美甘子「うわっ…白い光…まぶし…」
間
★俺様キャラ
美甘子「えっ…?ここは…住宅街!?
本当にゲームなの?すごい…」
テオス「おい…何してんだ美甘子…」
美甘子「えっ…」
テオス「お前…何してんだ?」
美甘子M「そっか…もうゲームの中なんだ!
よおし!やってやる!」
テオス「何してんだって聞いてんだよ!
ここ…俺んちの前だぞ?学校行かなくていいのかよ。」
美甘子「えっと…迎えに来たんだ!
一人じゃ寂しいと思ってさ!」
テオス「はぁ?
お前気持ち悪いな…
暇なの?」
美甘子「えっ?」
テオス「聞こえなかったのか?
耳悪いのかよ…」
美甘子M「なるほど…これは手強いなぁ…
毒舌キャラ。最初は否定から入る。
そのパターンで来るのね!
でも、大体のゲームは意外としつこいのが正解!」
テオス「俺は学校行くから…
離れて歩いてくんない?」
美甘子「ま…待ってよテオスくん!
そんな冷たくしないで一緒に行こうよ!」
テオス「ちっ…勝手にしろ…」
美甘子「勝手にするもん!」
テオス「……うぜぇ……」
美甘子M「ほら!見たことか!
こうやって親密度を上げればいいんだ!」
間
鉄弥「なんかすげぇ毒舌だなぁ…
こんな奴は嫌だろ?」
優一「こうゆう毒舌なキャラって意外と人気らしいよ?
所謂ツンデレってやつだね!」
鉄弥「へ〜…女の子はわかんねえな…」
龍斗「男性なのに詳しいんですね?」
優一「まぁ、大体のゲームには手出してきたからね。」
鉄弥「恋愛ゲームまでやり尽くしてるのはすげえな!」
優一「そこまででは、ないけどね。」
カースス「皆さんいいんですか?
見てなくて!」
鉄弥「アイツの得意ゲームなんだろ?
じゃあ余裕だろ!」
カースス「それはどうですかね…
くふふ…」
龍斗「何が言いたいんですか?」
カースス「べっつに!
オイラはどうなるのかはわからないけど…
ゲームにも人生にも、トラブルって付き物ですからねぇ!にゃっはは!」
惇平「恋愛ゲームのなにがいいんだか……」(小声)
鉄弥「ん?何か言ったか?」
惇平「なんでもないよ…ふふ…」
優一M「どうゆう意味なんだろう…
美甘子さんの得意なゲーム…見てる限り攻略法もわかってる感じがした。
負ける要素が見当たらない…」
間
美甘子「やっほー!
お昼一緒に食べよっ!」
テオス「屋上まで来たのかよ…
友達いないのか?」
美甘子「友達は…いるよ!
だけど、テオスくんと食べたいんだ!」
テオス「はぁ、気持ちわりい…
そんなんだから浮気されて捨てられるんだろ?」
美甘子「えっ…」
テオス「そんな恋愛ばっかしてっから…
後輩の女に取られるんだろ?
本当に聞こえてないのかよお前…」
美甘子「な…何言ってるの?」
テオス「お前は3年前…会社の後輩に彼氏を寝取られた。
それが原因で会社を辞めて…引きこもりになり恋愛ゲームへと逃げた。」
美甘子「なんでそれを…なんで知ってるの!?
私は誰にも…話したことないのに…」
テオス「俺はお前の全てを知ってるよ。
寝取られた女なんかが、俺に話しかけられると迷惑なんだよ…」
間
鉄弥「はっ?なんだよこれ!
テオスの野郎何言ってんだよ!」
優一「これは…恋愛ゲームの世界なんだよね?
じゃあ、設定なんじゃ…」
龍斗「それにしては、焦り方が尋常じゃないような…
それに学生なのに会社って言うのもおかしいし…」
カースス「にゃは!……気付いた?」
優一「まさか…」
カースス「そう!これは全て事実!
美甘子さんのリアルなんですよ!」
鉄弥「はっ?そんなの美甘子が可哀想じゃねえか!」
カースス「可哀想?くっふふ…
あっははははははは!!!
本当にお花畑な脳内なんですね?
オイラたちは色々と調べました!
言ったでしょ?
ゲームにも人生にも、トラブルは付き物だって!
それに…ここを簡単に出られるわけがないでしょ?」
鉄弥「てめぇ…」
カースス「おっと!暴力はだめですよ?
もしそんなことしたら…ゲームする前に…落ちていただきますよ?
奈落の底にね?くっふふ…」
鉄弥「ちっ…」
カースス「わかっていただきました?
オイラたちが絶対なんです!」
惇平「ははっ…くくくく…」
鉄弥「なにがおかしい!」
惇平「楽しくなってきたよね…」
龍斗「い…イカれてますね…」
惇平「ありがとう…
でも、どうせ出れないんだ。
楽しめばいいじゃないか…ふふふ…」
カースス「そのとおりですよ皆さん!
さあ続きを見ましょう!」
間
美甘子M「まさかあんなこと知ってるなんて…
でも、私は負けないんだから!」
テオス「まだいたのかよ…」
美甘子「もちろん!学校も終わったし一緒に帰ろう!」
テオス「しつこいな…」
美甘子「私はしつこいよ?」
テオス「お前さ…裏ビデオにも出てるんだろ?」
美甘子「裏ビデオ…それも知ってるの?」
テオス「もちろん知ってるさ!確か後輩と…」
美甘子「それは…やめて…」
テオス「後輩と元カレに騙されて出たんだろ?
全てはお金のために…
それで、彼氏に裏切られて…
お前は引きこもりになり、誰とも話すことをやめた。
今だってここにいるのはきついはずだ…」
美甘子「やめてよ!」
テオス「お前の顔から笑顔がなくなったな。
これは禁句だったか?」
美甘子「何が目的なの?」
テオス「目的?そんなのはないよ…
俺様はお前が苦しむ姿が見たいんだよ…」
美甘子「なんでそんな…」
テオス「これはゲームだ!
ゲームとは楽しむものだろ?」
美甘子「ひどい…」
美甘子M「こんなことまで知ってるなんて…
どうしよう…勝たなきゃ…落とさなきゃ…
落とす…落とす…落とす……」
テオス「何黙ってんだよ…反応ぐらいしやがれ…」
美甘子「そうだ!落とせばいいんだ。」
間
優一「こんなの…あんまりだ…」
鉄弥「狂ってるなんてもんじゃねえぞ…」
カースス「これはゲームだよ?
楽しまなくてどうするんだよ!…くくく…」
龍斗「一体何がしたいんですか?」
カースス「何がしたい?
理由なんてないよ!
しいて言うなら…暇だから…かな?」
優一「そんな理由で…」
カースス「ゲームをする理由をみんな忘れてない?
ゲームなんていうのは、暇だから、楽しいから、
友達とワイワイできるから…大抵はそんなもんじゃないのかい?」
鉄弥「確かに…そうかもしれないけど…
これはあまりにもやりすぎてるじゃねえか!」
カースス「ゲームにやっちゃだめなルールが存在するとは初耳だなぁ!あっははは!
まぁ…オリジナルのゲームだし…ルールはこちら側にあるんだけどね?」
優一「あなたは大事なことを忘れてる!」
カースス「大事なこと?」
優一「ゲームは笑顔をつくるもんだ!
笑顔無きゲームなんて…意味はない…」
カースス「くっふふ…嫌だねぇ…
優等生くんは…」
優一「ゲームは…子供を笑顔にするもんだ…
それだけは変わっちゃいけないんだ。」
カースス「まぁ…そんなことはどうでもいいんですけどね!くっふふ…
さぁ!続きを見ましょう!」
間
美甘子M「そうだ…
落とせばいいんだ。明日あいつを…落としてやる。
たしかここに…あった。
これで落とせる。」
間
テオス「またいるのかお前…」
美甘子「うん!もちろん!
寂しいと思ってさ!」
テオス「昨日と同じセリフじゃねえか!
他にねえのかよ…」
美甘子「ないよ!」
テオス「お前さ…裏ビデオも会社に広げられて行けなくなったんだろう?
しかも親友も1枚噛んでいた…
親友は脅されたと言っていたが…
親友にも裏切られ…離れ離れ…
可哀想なやつだな」
美甘子「やっぱそれも知ってるんだね…」
テオス「あれ?今日は怒らないんだな?」
美甘子「怒らないよ!
だって私は…テオスくんを落とすことが…目的だもん!!」
★テオスの腹部を刺す
テオス「ぐっ…なに…を…ごほっ」
美甘子「あの秘密を知っている人がいたら…
生きていくのに困る…」
テオス「がはっ…」
美甘子「落とすって言っても…色々あるじゃん?」
テオス「命を…落とさせるね…ごほっ…傑作だな…」
美甘子「落とした!落とさせた!落ちたんだ!
あっはははははは!!
これでわたしの勝ちだよね!だって恋に落とせとは言われてないもん!
あっは…あっははははは!!!」
間
鉄弥「嘘だろ…刺しやがった…」
龍斗「ナイフなんてどこから…」
カースス「きっと台所にあったものを取ってきたんでしょう!」
優一「テオスさんは…死んじゃったの?」
カースス「さぁ?それはどうでしょうか?
それよりも…戻ってきますよ!」
美甘子「ん…んん…ここは…」
鉄弥「美甘子!無事か?
お前…大丈夫なのか!?」
美甘子「…そうだ…
ここにいる人も落とさなきゃ…」
龍斗「何を言って…」
美甘子「全員秘密を知ったんだ!
死んで償え!」
優一「うわっ!?…えっ…なんでナイフを持ってるの!?」
カースス「あれ?ゲーム世界から移動してきたんですかね?」
鉄弥「そんなわけねえだろ!」
美甘子「死ね!」
鉄弥「うわっ!落ち着け美甘子!
お前の秘密なんて誰にも言わねえよ!」
美甘子「そんなの信じられるか!」
★ナイフを振り回す
鉄弥「あっぶね…」
龍斗「落ち着いてください美甘子さん!」
美甘子「まずはあんたから死ね…」
惇平「うるせえな…」
鉄弥「お前っ…逃げろ!」
惇平「逃げる?なんで?」
美甘子「死ねぇ!」
惇平「よっと…ふん!」
★腹を殴る
美甘子「カハッ…」
龍斗「美甘子さん!?」
惇平「はぁ…」
鉄弥「てめぇ何してんだ!」
惇平「何って…こうでもしなきゃ俺が刺されてたろ?」
鉄弥「そうだけど…」
惇平「気絶してるだけだから安心しろよ…」
龍斗「ほんとだ…気絶してるだけみたいですね…
息もしてる…
優一さん!端の方に運ぶのを手伝ってください!」
優一「うん!わかった!」
龍斗「鉄弥さんも!」
鉄弥「ちっ…わかってる!」
惇平「なぁ…カースス…だっけ?」
カースス「なんですかぁ?オイラをお呼びですかあ?」
惇平「今の殴ったのは…ノーカンにしてくれよ?
そうじゃなきゃ俺が殺されてたからな…」
カースス「まぁ…今のは仕方ないですね。
いいでしょう!あんなことで人が減ってもつまらないですからね!」
惇平「俺の…」
カースス「はい?」
惇平「俺のゲームは期待していいんだろうな?」
カースス「はい!それはもちろんです!」
惇平「ヒヒッ…じゃあ…期待して待ってるよ。」
鉄弥「カースス!」
カースス「今度はなんですか?」
鉄弥「テオスは死んだんだよな?じゃあ…勝負はもうできないはずだよな?」
カースス「さっき言ったこともう忘れたの?
これはね…」
★紳士
テオス「ゲームなんですよ!」
鉄弥「うわっ!?」
優一「テオス…生きてたのか?」
テオス「リアルすぎて忘れてませんか?
あれはあくまでゲーム世界でのお話…
本当に私が刺されたわけではありませんから…」
龍斗「まぁ…それはそうですね。
確かに違いが難しいぐらいリアルだった。」
テオス「私の最高傑作ですからね!」
カースス「ではでは!
まずは美甘子さんの試合の結果です!
勝者は…佐伯美甘子さんです!」
優一「勝った…」
鉄弥「よっしゃ!勝ったぞ!」
テオス「私もまさかあんな勝ち方をされるなんて…
予想外だったよ!
落とすは落とすでも…恋じゃなくて命を落とさせるなんて…そんな意味で捉えて挑んでくるなんて…
奇想天外な発想と面白さに免じて勝ちにしてあげたよ!
その勇気に敬意を表する意味でね!」
優一「テオスさん!」
テオス「ん?なにかな?」
優一「あの秘密をどうする気ですか?」
テオス「安心してくれていいよ!
君達が勝ったら秘密ごとデータを消すことにするから!」
優一「絶対ですよ?」
テオス「言ったろ?私は紳士だと…」
優一「今は信じます…」
カースス「話もまとまったところで次の試合に行きましょう!
次のプレイヤーは畠山鉄弥さん!前へ!」
鉄弥「俺か…」
龍斗「どんな戦いになるかわかりません…
気をつけてくださいね!」
鉄弥「あぁ!わかってるよ!」
カースス「次のゲームは…格闘です!」
鉄弥「格闘?格ゲーか!
カースス「まさにそれです!」
鉄弥「俺の十八番じゃねえか!」
龍斗「油断禁物です!」
鉄弥「お…おう!わかってるぜ!」
カースス「そのとおり!油断禁物なのです!
では…VRZを装着してください!」
鉄弥「おうよ!頼むぜテオス!」
★少年
テオス「はい!よろしくね」
間
鉄弥「すげぇ…本当に街の中の裏道みたいだ…」
テオス「じゃあ…やろうか?」
鉄弥「おう!」
テオス「先手必勝!」
★鉄弥に蹴りを入れるが避けられる
鉄弥「うおっ!…いいねぇ!
体に動きが吸収されてるみたいに動けるぜ…」
テオス「君はあくまでゲームのキャラクターの一人だからね!」
鉄弥「隙あり!」
★テオスの腹を殴る
テオス「ぐっ…やるね…」
鉄弥「まだまだ!うおりゃ!」
★顔面を殴るが間一髪で避けられる
テオス「おっと…」
鉄弥「ちっ!惜しい!」
テオス「今度は僕の番だ!そいやっ!」
★テオスの裏拳をかわす
鉄弥「あっぶねぇ…」
間
優一「いい勝負…みたいですね…」
龍斗「このまま勝ってくれればいいですけど…」
カースス「それがそうも行かないのがゲームのいいところですよね!」
龍斗「またあなたですか…」
カースス「オイラをそんなバイキンみたいな扱いしないでよねぇ!プンプン!」
優一「なんですか?」
カースス「あれれぇ?見てよ!なんかおかしいぞぉ?
あれれぇ?」
龍斗「なんですか…そのわざとらしいのは…」
優一「見ろってなにを…えっ…あれは!?」
龍斗「なんですか?えっ?VRZをつけてるテオスの口元から血…」
カースス「ご名答!このゲームは格闘ゲーム!
少し変えさせていただきました!
現実と少しリンクしています!
なので、殴られると現実にも影響します!」
龍斗「なっ!?まさかそんなことができるなんて…
それに…さっきルール説明でなにも言ってなかったじゃないか!」
カースス「あれ?してなかったでしたっけ?
今度から気をつけますよ!にゃっはは!」
龍斗「こいつ…」
優一「まさか…格ゲーはKOがある…
KOになったらどうなるんだ?」
カースス「大丈夫!死にはしません!
そんなのオイラたちが望むことじゃありませんから!」
優一「それならよかったけど…」
龍斗「でも…無事じゃすみませんよね…」
カースス「よほど運が悪くない限りは大丈夫!
あたりどころが悪いと…
死にますけど!にゃっはは!」
優一「そんな…!?
お願いだから…勝ってください鉄弥さん!」
惇平「へぇ…いいじゃん…面白くなってきた…」
間
鉄弥「よっしゃ!このまま連打だ!
うおおおおおお!!!!せいや!」
★鉄弥が顔を中心に連打で叩く
テオス「ぐっ…ふぅ…いい拳だよ。」
鉄弥「これでおわりだ!」
★鉄弥が蹴りを入れようとしたが避けられる
テオス「甘いね…でいや!」
★顎にアッパー
鉄弥「ぐはっ…」
テオス「どうだい?」
鉄弥「はぁ…はぁ…本当に痛いじゃねえかよ…」
テオス「なんせリアルを追求したものだからね!」
鉄弥「それで?俺の秘密も握ってるんじゃねえのか?」
テオス「ほぉ?自ら言い出すなんて…もしかしてドM?」
鉄弥「へっ!そうじゃねえよ!別に知られて困る秘密なんてねえからな…」
テオス「そうかいそうかい!
まぁ…確かに君には秘密がなかった…
残念なことにね…」
鉄弥「そうだろ?だから実力でねじ伏せてくれないと困るぜ?」
テオス「へぇ?僕に勝つ気かい?」
鉄弥「当然!」
テオス「じゃあ…本気でやろうか?」
鉄弥「格ゲーなら…負けねえよ…」
間
龍斗「鉄弥さんは大丈夫でしょうか?」
優一「鉄弥さんを信じるしかないよ…」
龍斗「あれ?もしかして…」
優一「ん?どうしたの?」
龍斗「鉄弥さんが笑ってるんです!」
優一「まぁ…そんな場合じゃないけど…楽しくなっちゃったのかな…」
龍斗「もしかして…自分の体が傷付いてることを知らないんじゃ…」
優一「そうなの!?」
龍斗「だとしたら…まずいですよ…」
優一「まずい?」
カースス「ふふ…気付いた?君はその年なのに頭がいいみたいだね。」
優一「どうゆうことだ?」
カースス「君は鈍感だねぇ…
ゲームだと思って戦っていたのに…戻った瞬間…全身を襲う激痛…激痛を伴う痛みでさえ辛いのに…戻った瞬間…だからね。くっふふ…」
優一「龍斗くん?」
龍斗「下手したら…その激痛に耐えられなくなるか…
あるいは精神からくるものにより…
ショック死もあり得る…」
優一「ショック死!?」
龍斗「それをわかった上で…教えてないんだ。」
優一「そんな…
くっ…鉄弥さん!鉄弥さん!あなたの生身の体は傷だらけです!降参してください!」
カースス「あっはは!無駄無駄!見ることができても…こっちからは聞こえないよ!」
優一「くそ…どうすれば…」
龍斗「鉄弥さんが耐えてくれることを…願うしかない…」
間
鉄弥「でいやぁ!…はぁ…はぁ…はぁ…」
テオス「あれ?もう息切れ?まだ早いよぉ!」
鉄弥「はぁ…はぁ……なんでだよ…なんでお前は息切れしてないのに…俺はしてるんだよ…」
テオス「なんでだろうねぇ!
これはただのゲームなのに!」
鉄弥「ゲーム…?てめぇ…チートか?」
テオス「どうだろうねぇ…まぁ…仮にチートを使ってるとしても、息切れしないってことぐらいじゃないかな?」
鉄弥「自分で答え言ってるようなもんじゃねえか!」
テオス「あら…僕としたことが!
ついつい本音を言ってしまったよ!
僕の悪い癖だねぇ!
年なんだから勘弁してよっ!」
鉄弥「てめぇ…」
テオス「おっ?必殺技メーターが集まったみたいだね!」
鉄弥「必殺技メーター?」
テオス「格ゲーが好きなら知ってるでしょ?」
鉄弥「上空に2本のメーター?
体力メーターと必殺技メーターか!」
テオス「ご名答!」
鉄弥「テオスの体力は半分…
俺も半分…
五分五分ってところか…
ちゃんと体力は減ってるんだな…」
テオス「もちろん!そんなの当たり前じゃないか!
チートじゃあるまいし!
アッハッハッハ!!」
鉄弥「ちっ…減らず口を…」
テオス「さぁ…やろうかぁ!」
★正面から殴りかかるが鉄弥はガード
鉄弥「ちっ!?」
テオス「君も来なよ!
僕と楽しもう!」
鉄弥「頭の中に…言葉が勝手に出てくる…
よっしゃ!その減らず口…
黙らせてやるよ!
唸れ!俺の拳!鬼殺業龍拳!!!」
★赤黒い巨大な拳がテオスを襲う
テオス「いいねぇ!
天使の刃は魂をも貫く…ランサ・インベル!!!」
★大量の槍が空から降ってくる
鉄弥「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
テオス「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
間
龍斗「どうなったんですか?」
優一「わからない…
技がぶつかったあと…画面は真っ白になったまま…」
龍斗「本当にこれが現実なんですか?」
優一「そう思うしかないよ…
こんなのを見せられたら…」
カースス「さぁ!どっちが勝ったのでしょうか!
気になるねぇ!気になるよねぇ!オイラも気になるよ!」
龍斗「うるさいなあ…」
カースス「おっと!冷静な龍斗くんも少し苛ついちゃった?」
龍斗「あなたの態度には苛つくものがありますよ…」
カースス「褒め言葉としてとっておくよ!にゃっはは!」
優一「少し落ち着こう…」
龍斗「ありがとうございます…大丈夫です。」
テオス「あ〜ごほっ…ごほっ…」
カースス「あっ!帰ってきましたねテオスさん!」
テオス「あぁ…さすがにボロボロだけど…」
鉄弥「う…」
龍斗「鉄弥!?」
鉄弥「がっは…ごほっ…ごほ…ぶはっ…
はぁ…はぁ…」
優一「血が…!?」
鉄弥「くっそ…痛え…」
優一「大丈夫ですか!?」
鉄弥「あぁ…さすがに痛えな…肋骨いってるだろこれ…」
優一「大丈夫ですか!?こっちに!肩を貸します!」
鉄弥「あぁ…悪いな…」
優一「ゆっくりですよ…」
鉄弥「いててて…あぁ…痛えなぁ…」
龍斗「大丈夫ですか?」
鉄弥「なんとか生きてるよ…」
テオス「ちょっとゲームどころじゃないね!」
カースス「そうですね!じゃあ少し休憩しましょうか!」
優一「休憩?」
カースス「こちらのテオス様もお疲れです!
鉄弥さんもお疲れです!
両成敗ってところで…いかがでしょうか?」
龍斗「両成敗ってことは…」
カースス「ご名答!
引き分けです!
あっ!これ!痛み止めです!サービスですので気になさらず!
では!休憩の後…再開しましょう!」
優一「えっ…消えた?」
龍斗「なんなんだ…あいつらは…」
鉄弥「わかんねぇ…はぁ…わかんねぇけど…」
龍斗「無理して喋らないでください!」
鉄弥「少しなら大丈夫だよ。
…わかんねぇけど…あいつは心の底から楽しんでやがった…
痛めつけるとかじゃなく…ただまっすぐに…子供のように…」
優一「子供のように…ですか。」
龍斗「これ…水も人数分置いていってくれましたので…」
鉄弥「おう…悪いな…んぐ…んぐ…んぐ…はぁ…」
美甘子「ん…うぁ…」
龍斗「美甘子さん!?」
優一「大丈夫ですか!?」
美甘子「優一くん?私…そっか…
私ひどいことを…えっと…」
惇平「あん?鬼片惇平…
惇平でいいよ。」
美甘子「そっか!ごめんね惇平くん!
私ひどいことを…」
惇平「気にするな…
降りかかる火の粉を払っただけだ。」
鉄弥「意外と…素直なんだな…」
惇平「お前の肋骨さらに砕いてやろうか?」
鉄弥「殺す気かよ…」
惇平「まぁ…そうなったらゲームを中断されるか…
俺が追い出されちまうから…やらないけど。」
優一「あなたも…ゲームを楽しんでるんですか?」
惇平「まぁ…世の中楽しんだモン勝ちだろ…
こんなスリルのあるゲーム…楽しまないほうがどうかしてる…ククっ…」
龍斗「あなたも…やっぱりだいぶイカレてますね…」
惇平「褒め言葉として取っておくよ…」
美甘子「私…どうしたら…」
鉄弥「大丈夫だよ。」
美甘子「鉄弥…」
優一「うん。大丈夫!
みんなで笑って…痛みを共にして…少しの間だけど…
仲間に慣れた気がするんだ。
この中に、そんなことする人たちはいないと思えたよ!」
鉄弥「先に言いやがって…
まぁ…そのとおりだよ…
この先何があっても…言わねえよ…」
龍斗「もちろんです!」
惇平「自分以外に興味はないよ。」
美甘子「ありがとう。みんな…」
カースス「さあ!続きをしましょう!」
鉄弥「それに…そんなことを気にしてる余裕はないしな…」
カースス「さぁ!次は…石山龍斗くん!」
龍斗「僕か!」
優一「気をつけてね!」
龍斗「まぁ…できる限り気をつけますよ。」
惇平「ちっ…まだか。」
カースス「もうちょいまっててね!」
惇平「はいはい。ここまで来たら待つよ。」
カースス「次の対決はクイズです!
ルールは簡単!全10問中…先に問取多く問題をとったほうが勝利です!」
龍斗「クイズ…僕の得意ゲームだ…」
カースス「さぁ!装着してください!」
鉄弥「頼んだぜ…龍斗…」
龍斗「がんばります。」
カースス「ではでは!イッツ…クイズショー!!」
間
龍斗「これは…テレビとかでよく見るクイズの…」
カースス「さぁ!やってきましたテオス式クイズショーの時間です!
わかったら口頭で先に答えた方に1ポイントです!」
龍斗「なんでお前が…」
カースス「クイズを出す人がいなきゃクイズはできませんよ!」
龍斗「君が出してくれるの?」
カースス「もちろんだよ!オイラに任せて!」
★少年
テオス「じゃあ…やろうか龍斗くん!」
龍斗「…よろしくお願いします…」
テオス「そんな警戒しないでよ!」
龍斗「今までのを見せられたら…
警戒だってしますよ。」
テオス「まぁそれもそうだね!」
カースス「ではでは!第一問です
日本で一番高い山は!」
龍斗「富士山!」
カースス「正解です!」
龍斗「こんな簡単な問題ですか…」
龍斗M「1問目だから?でも…最初がこのレベルなら…勝てる…」
テオス「あらぁ!僕が一歩遅れちゃったなぁ!」
カースス「早いですねぇ!
では第二問!
世界三大珍味は?」
テオス「キャビア、フォアグラ、トリュフ!」
カースス「正解です!」
テオス「今度は僕が勝ったね!」
龍斗M「警戒のしすぎですか…
でも…警戒するに越したことはないはず…」
カースス「これで、1対1ですね!」
間
美甘子「これなら勝てるよ!」
鉄弥「…楽勝だな…」
優一「鉄弥さんは大丈夫ですか?」
鉄弥「なんとかな…
痛みも引いてきた…
動くときついが…」
惇平「痛み止め飲んでるんだろ?」
鉄弥「まぁな…」
惇平「肋骨イカれたぐらいじゃ…死なないだろ」
鉄弥「多分な…」
惇平「ふっ…もしも死んだら…俺が面倒みてやろうか?」
鉄弥「へっ…大きなお世話だよ。」
美甘子「惇平くんって…普通に笑ったりもできるんだね!」
惇平「俺だって人間だからな…
俺はいま機嫌が良いんだよ…」
鉄弥「こんな状況でか?」
惇平「カーススは言ってたんだよ。
俺のゲームには期待していいって…
今から楽しみなんだよ。」
美甘子「本当にゲームを…楽しんでるの?」
惇平「あぁ…そうだよ?」
鉄弥「やっぱお前とは…友達には…なれねぇや。」
惇平「お互い様だよ。」
間
カースス「続いて第三問!
アメリカの首都は?」
龍斗「ワシントンD・C!」
カースス「正解!」
テオス「やるねぇ!僕も負けないぞ!」
龍斗M「僕が中学生だから舐めてるのか?
だとしたら……僕にはラッキーなことだけど…
なぜか腑に落ちない。」
カースス「では第四問目です!
謝謝の意味を答えなさい!」
龍斗「あり…」
テオス「ありがとう!」
カースス「正解です!」
テオス「1歩遅かったねぇ!
どんまいどんまい!」
龍斗M「確かに遅かったけど…
いまどきの中学生なら大半はわかりそうな問題を…
何だこの違和感は…
でも…もし舐めてるんだとしたら…この勝負勝てる!」
カースス「ではでは第五問目!
…石山龍斗の父親の旧姓は?」
龍斗「えっ…父さんの…旧姓?」
カースス「そうです!
君の父親はお見合いで結構して…
君の母親の性に入ったはずだよ?
そして頑張りが認められ…
異例の社長にまでなったはずだ…」
龍斗「そんなことまで知ってるんですか?」
カースス「もちろん!
みんなのことはある程度調べてるんだよ?」
テオス「ちょっと!ずるいよカースス!!
龍斗くんにサービスしすぎじゃない?」
カースス「いやいや!これぐらいはサービスしないと!
オイラって龍斗くんのこと好きかも!にゃっはは!」
龍斗「こいつ…適当なことを…」
カースス「それで?答えは?」
龍斗「……美山一斗…」
カースス「正解です!これで3対2…1歩リードですね!」
間
美甘子「やった!勝ってる!」
優一「このまま行けば勝てるぞ…」
惇平「美山…一斗?いや、まさかな…」
鉄弥「どうした惇平?」
惇平「なんでもない…」
鉄弥「なんでもないって顔じゃねえだろ?」
惇平「なんでもないって言ってる…」
鉄弥「そうか…」
間
カースス「では第六問目!
龍斗さんの父親の前の職業は?」
龍斗「父さんの…前の職業?」
テオス「またなのぉ?
まぁいいけどさぁ!」
龍斗「なんなんだ一体…父さんの職業は…元々は外科医の医者でした。」
カースス「正解です!
あなたの父親は特殊な過去をお持ちですね!
お母様と結婚なさるために…医者をやめて社長という大変な職に着かれるなんて、素晴らしいお父様ですね!
にゃっはは!オイラも憧れますよ!」
龍斗「適当なことを…」
カースス「いえいえ!本当の事ですよ!」
龍斗「確かに僕はお父さんを尊敬しています。」
カースス「ですよねですよね!
それでは、第七問目です!
あなたの母親の祖父は…他人の会社を奪って会社を大きくしていきました。」
龍斗「はっ?何言ってんだ!?」
カースス「その際…手伝いをしたのは…誰でしょうか?」
龍斗「わかるわけないだろそんなの!
それに…爺様が会社を奪ったなんて…
そんなわけ…」
テオス「あれ?僕の勘違いかな?
言葉遣いはもっと丁寧だったと思うけどなぁ!」
龍斗「うるさい!
これが本当の僕で何が悪い!
……僕はしっかりしてなきゃ……いけないんだ!
……将来会社を継ぐために…」
カースス「知らないわけないじゃないか!
言ったでしょ?オイラ達はちゃんと調べてあるんだよ!
さぁ!君が負けたらあとがないよ?」
龍斗「そんなこと言われても……あっ…」
カースス「ん?どうしたんですか?」
龍斗「あ…あ…あぁ……
思い出した。
まだ幼かったことと…それを知ったことショックで記憶から消してしまってたんだ…」
カースス「さぁ!答えをどうぞ!」
間
優一「一体なんなんだよこれ!
龍斗くんの過去がクイズになってる…
それにこんな過去…」
鉄弥「どうなってんだよ…」
間
カースス「ではでは、答えをどうぞ!」
龍斗「答えは…僕の母親だ…」
カースス「正解正解!やりますねぇ!
オイラもびっくりですよ!」
龍斗「ふ…ふざけやがって…」
テオス「僕も頑張らないと負けちゃうなぁ!」
カースス「それでは第8問目です!
…その奪った会社名はなんでしょうか?」
龍斗「会社名…?」
カースス「そうです!もちろんわかりますよね?
わからないわけないですよね?」
龍斗「ちっ…僕は負けるわけには行かないんだ…
もし…あの人にあとでなにかされたとしても…
答えは…鬼片制作工場…」
カースス「正解です!やっぱり気付いちゃいますよね!」
龍斗「当然だろ…」
間
惇平「やっぱりそうか…
クク…クッハハハハ……」
鉄弥「惇平…?」
惇平「まさか…こんなところで会っちまうとはな…」
優一「どうしたの惇平くん…」
惇平「あいつが言ってる会社を奪ったジジイは…
俺の親父の会社を奪った。」
美甘子「嘘…」
惇平「そして、あいつの親父は俺の母親を殺した…
俺の母親は…あの龍斗ってガキが生まれた日…
事故にあった。
死にかけの俺の母親を放っておいて…
難産だった自分のガキを助けたんだとさ…」
鉄弥「そんなことって…あるのかよ。」
惇平「実際あるんだよ…
クッハハ…」
美甘子「でも、なんでそのことを知ってるの?」
惇平「親父は会社を奪われ…
母親を無くし…
全てが嫌になり自殺した。
そのときの遺書に全て書いてあった。
俺は親戚をたらい回しにあって…
16歳で家を出た。」
優一「そんなことがあったのに…
なんで笑ってるの?」
惇平「そりゃそうだろ?
俺の家族を奪った二人が結婚して…
そのガキが目の前にいる。
こんな嬉しいことはないだろ!」
鉄弥「復讐なんてやめとけ…」
惇平「綺麗事だな…」
鉄弥「綺麗事でも構わない。
誰かに復讐したって死んだ人間は帰ってこない。
ましてや…龍斗はただそいつらの子供に生まれたってだけだ。
何も悪くない…」
惇平「確かになぁ…
もし…あのガキの親をこの手で殺せるなら…
ガキに用はねえよ。」
鉄弥「止めても聞かねえか…」
惇平「お前の言うことを聞く義理はねえよ…」
鉄弥「全くだな…」
間
テオス「ずるいぞカースス!
僕負けちゃうよ!」
カースス「やっぱりオイラは龍斗くんが好きみたいですね!
にゃっはっは!!
では…テオス様も頑張ってくださいね!」
テオス「よおし!頑張るぞ!」
龍斗「次だ!次の問題に行ってくれ!」
カースス「せっかちですね!
でもオイラは嫌いじゃないですよ!」
龍斗「いいから早くしろ…」
カースス「にゃっはは…ではでは第九問目…
あなたは…今でも母親と父親…基…
お爺様を愛しているでしょうか?」
龍斗「愛しているか?だって?」
カースス「そう!これはクイズ!
そして答えは君の中にしかない問題だ!」
龍斗「これが…問題?」
テオス「ずるいなぁ!
僕もカーススのお気に入りになりたいよ!」
カースス「オイラはテオス様のお世話係なのでお気に入りとかはありませんよ!」
龍斗「僕が…家族を愛しているか…」
カースス「さぁ!答えをどうぞ!」
龍斗「そんなの…わかるわけない…」
カースス「オイラ達にはわからないですよ!
オイラ達は魔法使いじゃありませんからね!」
龍斗「それは…わかりません…」
カースス「わからないわけないんですよ!
あなたの心ですよ?あなたの心でしか答えることはできないんですよ?オイラでもない!テオス様でもない!
あなたにしかわからないのですよ?」
龍斗「こんな問題を何個も出されたあとに…
わかるわけないじゃないか!」
カースス「あなたの本心をぶちまければいいんですよ?
ただそれだけです!違いますか?
石山龍斗さん!!」
龍斗「もう…やめてくれ…」(涙を我慢しながら)
カースス「なんですか?」
龍斗「もうやめてくれ!!!」
カースス「どうしたんですか?
わからないなんてことがありますか?」
龍斗「降参する…」(小声)
カースス「もう一度お願いします。」
龍斗「降参する!!」
カースス「あらら…降参ですか…」
テオス「えぇ!?降参するの?
僕はもっと楽しみたかったのになぁ!」
カースス「仕方ないですよ!
こうなっては先に進みようがありませんから!」
間
美甘子「なにこれ…」
鉄弥「わかんねぇけど…とにかく終わったみたいだな。」
美甘子「こんなのひどすぎる…」
龍斗「んん…」
優一「龍斗くん!」
美甘子「大丈夫?」
龍斗「はい…」
鉄弥「良かった…」
龍斗「すいません…」
優一「ん?なにが?」
龍斗「僕は…負けてしまいました…」
優一「そんなこと気にしないで?次勝てば勝ち越しなんだから!」
龍斗「そうですが…」
美甘子「今はそれよりも…」
鉄弥「あぁ…そうだな。」
龍斗「鬼片惇平さん…」
惇平「あん?なんだよ…」
龍斗「今更こんなこと言っても許してもらえないことは百も承知です。だけど…自己満かもしれないけど…
言わせてください。
僕の家族があなたにしたことは最低の行為です。
それを許してほしいとは言わないです。
僕が一生十字架を背負って生きていきます。
何ができるかは…今はまだわかりませんが…
僕の家族が…本当に申し訳ありませんでした!」
優一「この子はあなたに謝ることしかできないかもしれません。
けど…今だけは許してあげてほしいんです!」
惇平「ちっ…おい!」
★首を掴んで浮かす
龍斗「ぐっ!?」
鉄弥「おい!?…何する気だ?」
美甘子「やめてあげて!」
惇平「ガキがなにイキってんだ?
おれのこと舐めてんの?」
龍斗「ぐっ…くるし…」
優一「首から手を離してあげてください!」
惇平「俺はてめえに何かするつもりはねえよ?
俺がするとしたら…てめえの家族にだよ…
もし、その機会が訪れたとして…それを止めようとするなら容赦はしねぇ…わかったかガキ!」
★首から手を離す
龍斗「っは…がはっ…ごほっ!ごほっ!」
美甘子「大丈夫?」
龍斗「はぁ…はぁ…大丈夫です。
首を少し締められただけですから…」
カースス「さぁ!皆様!
次は…おまたせしました!鬼片惇平くん!
君の出番です!」
惇平「やっと来たか…」
カースス「ちなみに…一戦目が美甘子さんが勝ち…
2戦目の鉄弥くんが引き分け。
そして3戦目の龍斗くんが降参をして負け…
要するにこの勝負での惇平くんの勝敗がすべての鍵です!」
鉄弥「マジか!」
美甘子「勝てば…帰れる。」
テオス「ちなみに…次のゲームでは僕は解説側に回るよ!」
カースス「次のゲームは…クライムアクションゲームです。
要は銃で撃ったり撃たれたりするようなゲームですね!
しかも!今回はリアルな対決になります!」
鉄弥「リアルな対決ってどうゆうことだ?」
カースス「最後に命をかけていただきます!
重症なダメージを受けると…死にます!にゃっはは!」
美甘子「死ぬって…」
カースス「これぐらいしないとやはり楽しくないですよね!
ちなみに最後のゲームのルールを決めたのはオイラだよ?
テオス様にテレビゲームで勝って決める権利もらったんだぁ!」
テオス「少しは手加減してくれてもいいのに!
僕は血みどろとかあまり好きじゃないのだけどねぇ…」
カースス「絶対テオス様もハマりますって!」
優一「そんなもので人の生死を決めるなんて…
それに…惇平くんが死ぬかもしれないなんて…
そんな話聞いてないぞ!」
カースス「そりゃそうですよ!
今言いましたからね!」
龍斗「そんなゲーム…あんまりだ…」
テオス「でもみてごらん?惇平くんを…」
美甘子「えっ?」
惇平「くく…くくくく…
まじかよ…」
鉄弥「笑ってる…」
テオス「では…惇平くん?
参加するかい?それともやめるかい?」
惇平「もちろん参加するぜ!」
優一「なっ!?」
惇平「なに驚いてやがる?
俺が負けると思ってるのか?」
優一「そうゆう問題じゃないよ!
命がかかってるって!」
惇平「やられなきゃいい…」
優一「でも…」
カースス「ルールを説明します!」
優一「まだ話が終わってない!」
カースス「本人がやると言ってるんです!
それだけで十分でしょ!」
優一「それでも…」
惇平「黙れ!
俺がやるって言ってるんだ!
邪魔をするな!」
優一「くっ…」
惇平「静かになった…ルールを聞こう。」
カースス「ありがとうございます!
では改めてルールを説明します!
一万人VS…鬼片惇平さんの対決です。相手はリアルな人間!でもご安心ください!
この一万人は全世界から集めた囚人です。
殺しても問題のない死刑囚です!
この一万人がナイフや撲殺できるような近距離武器を持った状態で向かって来ます!
もちろん鬼片惇平さんには人数のハンデとして好きな銃器!
または、武器を使用して戦っていただきます!
ちなみに今回はこちらの声が聞こえるようになっています!
最後ですので応援も必要でだからね!にゃっはは!」
鉄弥「数が凄すぎる…」
美甘子「本当に勝てるの?」
惇平「家で達成できなかった一万人がここでできる…
しかもリアルになんて…くくっ…
たまんねぇ」
★紳士
テオス「心配なら応援したりしてもいいんだよ?
そのための声だからね!
あと…もう一つ伝えておくとここで殺しをしても君が捕まるようなことはないから安心してね!
では…あなたが選ぶ銃器はなんですか?
なんでも用意できますよ?」
鉄弥「もう…やるって言うなら勝ってもらうしかねぇ!
ロケットランチャーとか使えば一発だろ!」
惇平「バカか?動きが悪くなる…」
龍斗「じゃあどうするんですか?」
惇平「オートマグ44と切れ味のいいナイフをくれ…
一つじゃなくてもいいんだろ?」
カースス「もちろんです!」
テオス「またシブい銃を選ぶんだね!」
惇平「好きなんだよ…」
テオス「オートマグ44…
1970年からオートマグ・コーポレーションによって一般発売された世界初のマグナム弾を使用する自動拳銃…
装弾数は確か…7発だったかな?
オートマグ44は…」
カースス「テオス様ストップです!
また語りだすと長いんですから!」
テオス「ごめんごめん!
では早速はじめよう!
準備はいいかい?」
惇平「VRZは着けた。
いつでも準備はいいぜ。」
★少年
テオス「では…バトルフィールドへLet's Go!」
間
惇平「ここが…バトルフィールドか…
いいじゃん!なんか世紀末って感じに廃ビルだらけだ!くくっ…」
カースス「ちなみに弾は無限に出てきます!
人数がいるから当然ですよね!
では、はじめていきましょう!
スタート!」
テオス「おお…たくさんの囚人が惇平君に向かっていくね!」
惇平「さぁ!来いよ!俺を楽しませろ!
ほっ!遅え!遅え遅え遅え遅え遅え遅え!!!
囚人って言ってもただの人間じゃねえか!
あっはははははは!!
もっと!もっと来いよてめえら!」
鉄弥 「すげえ…
あいつ一人でバタバタ倒していきやがる…」
龍斗「弾の入れ替えがないって言っても…
人間の動きを超越してる…」
美甘子「凄いとしか言えない…」
優一「頑張ってください惇平さん!」
鉄弥「そうだ!負けんじゃねえぞ!」
惇平「おらっ!どうしたどうした!
そんなもんかよ!アッハハハハ!!
たいしたことねえな!
人間って言うのはな…首切られたら一発なんだよ!
もっと赤い雨降らせろよ!」
テオス「惇平君の耳には入ってないようだね。」
カースス「でも、楽しんでくれて結構です!
オイラは嬉しいよ!」
美甘子「体中が返り血で…
まるで…悪魔…」
鉄弥「あぁ…悪魔って言うのは間違いないな…
けど…俺には目の奥が泣いてるようにみえるんだ…
なんでだろうな…」
龍斗「きっと…僕の家族のことを知ってしまった。
その憂さ晴らしをしているようですね…」
優一「惇平さん…どこか行っちゃいそうですね。」
鉄弥「どこか行くって…なんだそりゃ…」
優一「わかりませんけど…そんな気がするんです。」
鉄弥「優一のカンってやつか…」
優一「まぁそうですね。」
龍斗「それにしても…惇平さんはなんであんなに銃やナイフの扱いがうまいんでしょうか?」
美甘子「確かに…
普通はじめてもったのならあんな動きできるわけないよね…」
カースス「それはオイラから説明しよう!
惇平くんはね…外国で戦争に参加した…
元自衛官…唯一の日本人なんだよ!」
優一「惇平さんにそんな過去が…」
カースス「だから銃器を扱うのは慣れてるんだ!
ちなみにやめた理由は…元々ゲームが好きで家でのんびりゲームをやりたいからって言う…変わり者なんだよ!にゃっはははは!!本当に変わってるよね!
けど…戦場ではジャパニーズデビルなんて名前で呼ばれてたからね!
こんな状態にしたらリミッターが外れるか知りたかったんだよ!」
美甘子「ひどい…」
龍斗「なんて外道なことを…」
カースス「お褒めの言葉ありがとうございます!」
惇平「もっともっともっともっと来いよ!
最高に楽しい時間だ!
簡単に終わらないでくれよ!
脳天に一発かまして…
首元をスパッと切りつける…
これが俺の求めてきた…
リアルってやつだよ!
カースス!こんなんじゃ足んねえぞ!」
カースス「しょうがないですね!
今は50人一気に向かわせていますが…
大サービスで200人向かわせちゃいます!
にゃっはっは!」
テオス「本当に楽しそうに人を殺しますね!
確かにカーススの言うとおり楽しくなってきたよ!」
カースス「そうでしょそうでしょ?
オイラのいったとおりでしょ?
この人はまさに…人を殺すために生まれてきたと言っても過言ではないでしょう!」
鉄弥「あいつを侮辱するな!」
カースス「侮辱したつもりは一切ないんだけどなぁ…
むしろ褒めてるんですよ?」
鉄弥「お前にあいつのなにがわかるんだ?」
★紳士
テオス「そんな君はわかってるのかい?」
鉄弥「確かにわからないことだらけかもしれねぇ!
けど…少なからず…お前らよりかはあいつを理解したいと思ってるし、しようとしてる。」
テオス「危険なゲームを一緒に戦った仲間だと思ってるのかい?
吊橋効果みたいなことが…男同士の友情にもあるんだね。」
鉄弥「ほざいてろ…
おまえらじゃ一生わからねえよ!」
テオス「ふふ…わかりたくもないけどね…」
惇平「ぐっ…いってぇ…」
カースス「おっと!ナイフで肩をやられたようですね!」
優一「惇平さん!?」
惇平「いってぇなぁ!!
どしたぁ!こんなもんかよ!
死刑囚って言うのもつまんねえなあ!」
美甘子「相手の喉仏を一突き…
うぅ…ちょっと気持ち悪くなってきた…」
龍斗「少し休んでてください。」
美甘子「ごめんね…
でも…みんなは大丈夫なの?」
鉄弥「俺は平気だよ!最近のゲームはリアルにできてるからな…
そう思えば耐えられるさ…」
龍斗「僕は…昔は父が医者にさせたがってましたから。
小さいときにそうゆう、映像とか本を見せられて
血とかには、慣れてます。」
優一「僕も…画面越しだからまだ耐えられる…
それだけだよ。」
美甘子「男の人ってすごいね。」
鉄弥「みんながみんなじゃないだろ!
まぁ!少し休んどけ!
俺達が応援すっから!」
美甘子「うん!ありがとう!
でも映像がダメなだけで声は聞いてるよ!
声もできるだけ出して応援する!」
鉄弥「無理はすんなよ?」
美甘子「大丈夫!」
龍斗「鉄弥さんは強いですね。」
鉄弥「そんなことねえよ。
確かに怪我もしたし…
しんどいけど…
お前らと比べたらマシな方だ。
お前らみたいに過去をほじくり返されることがねえからな…」
優一「僕なんて…ゲームにも参加してないですから…
みんなよりなにもしてないし…」
美甘子「そんなの気にしてないよ!」
龍斗「そうですよ!だって僕達は…」
鉄弥「仲間…だからな!だろ?」
優一M「そんなことを言ってくれる人たちと…
同じプレイヤーでよかったと心から安堵した。
そして、それから5時間…疲れを見せることなく…残り2人まできた。」
惇平「おい!終わりか?
あと2人いるはずだろ?」
★少年
テオス「凄いね!そんなこと考えながら大勢に殺したの?」
惇平「ゲームでもいつも数えてた…
俺の中での最高ゲーム記録が8000人…
一万は世界最高記録だ…」
カースス「このゲームは過去に類を見ない激むずゲームとして売り出され…一般の人間でも1000人行くのがやっとなのに…オイラびっくりしちゃったよ!」
惇平「当たり前だ…
それで?残りは?」
カースス「それではラスト二人はスペシャルゲスト!
最後は武器ももってない一般人!
殺すかどうかは君の自由だ!」
惇平「はっ?きいてねえぞそんなこと…」
カースス「だって言ってないもん!にゃっはっは!
では!こちらが最後のお二人です!」
母「どこなのここ…」
父「一体なんだ…」
龍斗「なっ!?父さん!?母さん!?」
母「龍斗なの!?」
父「どこにいるんだ龍斗!?」
龍斗「そこはゲーム世界ですよ!
なんで二人が…」
母「わからない…急につれて来られて…」
父「私達が何をしたんだ!?」
カースス「ここからはオイラが説明します!
お母様のお爺様のこと…
お父様が奪った会社…
名を…鬼片制作工場…
目の前にそこのご子息がいらっしゃいます!
あなた達は今から死ぬか否かを…そのご子息が決めます!」
優一M「それを聞いた龍斗くんの母親と父親は…
顔を青ざめ、叫び、逃げようとした、、
だが…後ろから数人出てきて二人の口と手と足…
その自由を奪った。」
テオス「さぁ!どうする惇平くん!
殺すか否か…決めるのは君だよ?」
惇平「決めるのは…俺か…」
龍斗「惇平さん…」
惇平「仲間か…」(小声)
テオス「ん?どうしたのかな?
もしかして悩んでる?
いいよ?いくらでも待つよ!」
惇平「ちっ…石山龍斗!!」
龍斗「えっ?はい…」
惇平「お前が決めろ…」
龍斗「ぼ…僕が?」
テオス「ほう…」
惇平「俺のゲーム記録がかかってる…
本当なら譲ることもしたくねえんだが…
俺の記憶はまた家帰ったら目指すさ…
俺は十分楽しんだ…
あとはお前が決めろ…」
龍斗「……僕が………決める……」
鉄弥「龍斗……」
美甘子「龍斗くん……」
龍斗「僕は……」
惇平「龍斗ぉ!!」
龍斗「……してください………」(小声)
惇平「もっとでかい声で言え!」
龍斗「殺してください!!
僕の母さんと父さんを……殺してください!!
その二人は…」
惇平「後悔するなよ?」
優一M「その言葉のあと…2発の銃声が鳴り響いた。
龍斗くんの父親と母親はその銃撃で頭を貫かれ…
死亡した。
惇平さんも装置を外し…ゲーム世界から帰ってきた。
全員が久々に揃い…またあの二人が姿を現した。」
カースス「皆様お疲れ様です!
ついに決まりましたね!
勝者は…鬼片惇平!
プレイヤーチームの勝利です!!」
鉄弥「勝った…」
美甘子「勝ったよ!やったぁ!」
龍斗「僕達が…勝った…」
優一「やった!勝ちましたよ!
皆さんおめでとうございます!」
鉄弥「お前もだろ?」
優一「いやいや…僕は何もしてませんよ。」
龍斗「あの…惇平さん…」
惇平「あん?」
龍斗「ありがとうございます!」
惇平「ふっ…決めたのはお前だ…」
龍斗「はい!」
★紳士
テオス「皆さんお疲れ様!私は凄く楽しめた!
ありがとう…と言っておこう。」
美甘子「ありがとうって言葉を簡単に使わないで!」
テオス「ふむ…難しいなぁ…」
鉄弥「確かにアンタには好き放題された!
けど…いい出会いもあった!
これだけは感謝してやるよ!」
テオス「いやいや…それは偶然か必然か…
神のみぞ知る…だね。」
龍斗「減らず口を…」
惇平「楽しかったぜテオス…」
テオス「私もあなたには感謝します!
新しい世界が見えた!」
カースス「では皆様お別れの言葉は済みましたか?
ここはまもなく爆破されます!
もしも…オイラたちを調べたり…探したりすることがあったら…家族含めて…全員地獄にいくことになるよ?」
鉄弥「わかってる…」
美甘子「こんなこともうコリゴリだもん!」
優一「だね…」
カースス「にゃっはは!!では!扉も開くようにしておきました!
このお金の入った特別キャッシュカードを持って出てください!
おろし終えたら…破棄も忘れずに!
ここを出たらそれぞれに船が準備してあります!
船の、人間に何かを聞くことはもちろんだめですよ?
家に帰るまでがゲームです!にゃっはは!
なんちゃって!」
優一M「その言葉の終わりを背中に聞きながら…
僕たちは建物の外にでた。
そこは…真ん中に大きいドームがそびえ立つ…孤島だった。」
鉄弥「まさかこんなところだとはな…」
美甘子「大きい孤島にドーム…
こんなもの作っちゃうなんて…」
惇平「じゃあな…」
鉄弥「ちょっとまて惇平!」
惇平「あん?なに?」
鉄弥「一緒に暮らさねえか?」
惇平「はっ?何言ってやがる…」
鉄弥「なんつうか…ほっとけねえんだお前…」
惇平「ちっ…考えといてやる…
お前が俺を探し出せたらな…」
鉄弥「絶対探し出してやるよ!」
惇平「ふん!勝手にしろ…」
美甘子「行っちゃったね…」
鉄弥「あぁ…」
美甘子「最後の最後まで…
わからない人だったな…」
鉄弥「まぁ…俺は少しはわかるぜ…」
龍斗「じゃあ…僕も行きますね。」
鉄弥「あぁ…またいつかな…」
龍斗「はい!それでは…」
優一「それでは…僕も行きますね。」
?「あっ…ちょっとまって!」
優一「えっ?」
間
優一M「僕の記憶は…崖から落ちた瞬間で終わった。
一瞬影が見えたが…誰かまではわからなかった。
それから僕は3日後…水死体となって発見された。
そして1ヶ月後。」
間
鉄弥「よう!」
惇平「本当に探し出すとはな…」
鉄弥「あのお金使って探偵雇って探し出した!
いやぁ…苦労したぜ!」
惇平「暇人かよ…」
鉄弥「約束は守るよ…」
惇平「ところで…なんでガキがいるんだ?」
鉄弥「へへっ…引き取った!
色々苦労したけどな…」
龍斗「僕も一緒に住むことにしたんです!
家に帰ることも嫌で…
そしたら鉄弥さんが連絡くれて…」
美甘子「私もいるよ?」
惇平「はっ?なんでそいつも…」
鉄弥「俺と美甘子は付き合ってんだ!」
美甘子「一緒に住むのはまだ先だけどね!」
惇平「はぁ?ふざけてんのかてめぇ…」
鉄弥「約束は…守るんだろ?」
惇平「ちっ!…勝手にしろ…」
優一M 「それから…2年後…」
間
★少年
カースス「クっフフ…」
テオス「なんか機嫌いいね!」
カースス「それはもちろんですよ!
だってオイラの念願がついに叶うんですから!」
テオス「念願って言うのは…」
カースス「こうゆう…ことです…よ!!」
★ナイフで一突き
テオス「ぐっ…あ…急になにを…」
カースス「あなたはもういらなくなりました!
あなたのゲームにはリアルが足りない…
汚さが足りない…
あなたに隠れて準備していたので時間はかかった…」
★紳士
テオス「まて…まってくれ…」
カースス「さよなら…」
★首もナイフで切り裂く…
テオス「がっ…はっ…あっ…」
カースス「オイラが見たいのはこの綺麗な赤なんだよ…
それにしても優一があんなことになるとは…
やっぱり人間って汚くて…綺麗だなぁ…
これで…オイラが見たかったゲームが見れる…
SSGの開幕だぁ!
クフフフフ…ニャっハハハハハハハハハ!!」
完
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あとがき
演じてくださり、または最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しネタバレが入ります。
一体優一はなぜ命を落とすことになったのか。
一つ言えることは人間とは嫉妬深く、小さなことで人を憎んでしまうということです。
そして、SSGとは、自分の台本の中にこの話のあとに
カーススがしたかったゲームがあります。
もし、今後機会があったらぜひ演じて見てください。
この度はありがとうございました。