表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/31

第六話 大戦前の日本

第六話です。

日露戦争終結後からスタート!

日露戦争終結後、日本国内では国民が歓喜に包まれていた。

数年前に大国であった清を破り、今回は白人の国であるロシアを破ったのである。今回は犠牲者も多かったが、社会福祉制度が戦時中に見直されたこともあり、福祉に関しては他国よりも優れていた。

また、多くの男性を動員し、国内でも動員された男性の穴埋めとして女性の大量雇用が行われた。現代では国家総動員と言われている。(法律ではなかった)

また明治天皇は、


「これほどまでに頑張ってくれた国民には何か与えないとなぁ。」


という一声で、これまで有権者が国民比率の約1.1%だったのが、普通選挙法が制定され、男女満20歳以上の国民に選挙権が与えられた。また、普通選挙法は議会を通さずに、明治天皇直々に国民に戦争協力の謝礼として制定された。当時では、普通選挙自体少なく、女性に選挙権を与えている国などなかったため、この点については世界の一歩先を行っていたといえる。


そして、戦争自体は終わったものの、実はいくつか問題が起きていた。

一つ目が朝鮮半島の利権問題だ。

前から、朝鮮半島は日本の保護国として、世界から日本の勢力圏として認められていたが、金が見つかれば話は違う。特にイギリスは南アフリカ戦争を起こした理由として金やダイヤモンド目的で戦争をしたぐらいなのだから、目の色が金色一色になっていた。そこで各国はどうにか朝鮮の鉱山の利権を手に入れようと、ありとあらゆる手段を尽くそうとする。これに対し、日本は1905年に、韓国と第二次日韓協約を結んだ。第一次日韓協約は、1904年に韓国政府に日本の財政や外交顧問を置いていたのだが、第二次日韓協約では、完全に日本が外交権を奪い、漢城に統監府を置いた。これにより、韓国は完全に日本の保護国となる。おかげで権益を手に入れた国は、同盟国のイギリスだけで済んだが、世界各国からは、大ブーイングが起きた。しかし、日本は権益を世界に与えるつもりはなかった。なんせアラスカ購入の代金のおよそ半分はこの権益から出ていたからである。そのため、イギリスに権益を一部あげたが、金鉱石の出る地区の権益は一切譲らなかった。また、1907年には第三次日韓協約により、日本は韓国の内政権まで手に入れ、ついでに韓国軍を解体した。これにより一時期義兵闘争が起きそうになるが、韓国国内の治安部隊として警察程度の装備で組織自体は残されることになり、義兵闘争は小規模で収まっている。しかし、1909年には義兵闘争の残党である安重根(あんじゅんぐん)が当時の統監府の統監であった、伊藤博文を暗殺しようとするが、ボディーガードによって阻止された。しかし、ボディーガード一名が負傷したため、日本はこれを名目に1910年、韓国併合条約を締結させ、韓国を併合した。

次に問題となっていたのは、アメリカとの関係悪化であった。

日清戦争終結後、列強各国は、中華圏の切り崩しを行った。しかし、アメリカは一歩出遅れてしまい、ほとんど権益を得ることができないという悲劇となった。(経済には進出していた)そのため、中華圏分割に誘わなかった日本に対して極度にイラついていたのである。また、日露戦争では、ロシア軍の装備を鹵獲した際、大量のアメリカ製兵器が見つかっており、明らかに利敵行為だとして、日本は輸出を規制するよう要求したが、アメリカは、


「えぇ?俺のとこは兵器なんか輸出していないぜ?」


と、しらばっくれていた。これにより、両国の関係は最低となり、ほぼほぼ国交が成り立たないという状況となっていった、、、(一応アラスカ購入の代金は毎年きちんと支払われて、1910年に支払いが終了)


話は変わって国内。日露戦争後、国内がひと段落ついたところで、明治天皇はあらゆる改革を行うこととなった。そのうちの一つが連邦化の再開である。

ハワイとは連邦国家として、連邦を組んでいたが、本州や植民地問題があったため、改めて改革が行われたのである。まず本州や植民地の州化が進められた。本州は各地方ごとに分けられ、北海道州、東北州、関東州、中部州、関西州、中国州、四国州、九州州、沖縄州となった。

そして次に植民地だが、太平洋諸島は南洋州、朝鮮は朝鮮州、樺太は樺太州、沿海州はそのまま沿海州として植民地から州に昇格した。また、清から手に入れた台湾島は台湾州、海南島は海南州となった。ついでにアラスカは阿拉斯加州に。(漢字)

ハワイ王国の要求の中にあった日本主導によるアジア連邦設立が現実となったのである。また、人口増加により、各地の近代化のために海底ケーブルが設置されていくようになる。他にも近代化に必要な読み書き(日本語)や数学などの教育も、各地で取り入れられていくこととなる。(ちなみに第一言語は日本語で、第二言語は各地固有の言語です)


そうした中、ヨーロッパのサラエボで銃声がなった。世界初の世界大戦の勃発である、、、

一部文章が改編、追加されました。

カラカウア国王の要求達成!

次回、世界大戦。


よろしければ評価とブックマークをよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  大変面白い発想です [気になる点]  文章内容が薄く、あらすじを読んでいる感じがします。  その為、第三者視点で眺めているだけに感じます。 もっと人物や出来事の掘り下げ、感情移入がし…
[一言] よく良むとアラスカがどうなったのか書いてない?多分州なんでしょうけど。
[一言] 陛下のノリが軽すぎて笑ってしまいました 伊藤さんも助かったんですね! 更新楽しみにしてます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ