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第三十一話 ベトコンがこんなのを持ってるのは反則でしょ!?

だいぶ投稿をサボっていました!

すみません、、、

第三十一話です。

何やらインドシナで焦げ臭い匂いが、、、

1960年代、インドシナ半島では両国が睨み合っていた。インドシナ連邦とベトナム民主共和国である。


1946年に勃発したインドシナ戦争において、ベトナム、カンボジア、ラオスの連邦国家であったインドシナ連邦は、社会主義勢力により北部を奪われた。結果的には日本などの同盟各国の助けによりなんとか国体は守ることができたが、北部と南部で国は分断されることとなったのである。


その後、南ベトナム国内ではベトナム民主共和国(以後、ベトナムに略称)に支援されたゲリラであるベトナム解放民族戦線、通称ベトコンが活動。インドシナ連邦(以後、インドシナに略称)の軍や警察などと、しばし争いが起こっていた。

またこの頃、ベトナムのバックについていたソ連が崩壊したため、新たにアメリカがバックに付くようになっていた。そのためインドシナ近海では、アメリカと日本などのETO各国の艦隊がお互いに睨み合っていたのである。



1964年8月2日、事件は起こる。

ベトナム近海にて偵察中だった日本海軍の駆逐艦「朝霜」が、ベトナム海軍の魚雷艇に襲撃されたのである。


1964年以降、日本とインドシナは共同で、空挺降下や小型舟艇を使用したコマンド部隊によるベトナムへの越境襲撃作戦を実行していた。(なお、アメリカやベトナムも同様の行為を行なっていた。)


そして、これとは別に1964年7月31日から、日本海軍はベトナム近海での哨戒行動を開始した。

任務の公式目的は、ベトナムの沿岸部の軍事基地に関する情報を得ることにあり、同様の任務は中華帝国などのアメリカが関係している国家の近海でも行われていた。

そして偵察中に、3隻の北ベトナム魚雷艇が南ベトナム艦艇と間違え、「朝霧」に対し魚雷と機関銃による攻撃を行ったのである。このため「朝霧」は直ちに反撃を行い、付近を航行中だった駆逐艦「浜波」が合流し、戦闘に参加している。

また、同じく近海にいたアメリカ海軍の駆逐艦「マドックス」が突如魚雷による攻撃を受け、「朝霧」と「浜波」に対して攻撃を行っている。ちなみにこの魚雷は、ベトナム側が間違えて誤射したものであり、戦後にようやく判明している。

そうとも知らずアメリカ側は、さらに近くにいた空母「タイコンデロガ」の艦載機の支援も行い、一隻撃沈、もう一隻を撃破する損害を与えたとしているが、実際には航空機による損害は皆無であり、誤報であったとされている。

ちなみに「朝霧」は機関銃弾丸により軽微な損傷を受けただけであったが、駆逐艦「浜波」のほうはアメリカ駆逐艦の砲撃が当たり、死傷者が出た。


一応アメリカと日本は互いに誤射だったとし、全面戦争には至らなかったのだが、それでも日本側はアメリカの他にベトナムにも攻撃を受けたとして、日本はインドシナ連邦へ大規模な軍事支援を開始。

実質インドシナとベトナムの戦争に介入した。

日本側は軍事支援を行っただけと言っているが、内容は武器弾薬の援助(レンドリース)だけで無く、大規模な義勇軍などによる爆撃やベトナム本土への侵攻であった。

いわゆる第二次インドシナ戦争である、、、



この戦争では多くの兵士が投入され、介入当初の1964年には18万人以上の兵士が投入され、戦争終結までに最大で31万人が投入された。


日本介入後、インドシナ連邦側には民主主義陣営であったイギリスやフランス、ロシアなどの国々の介入により、ほぼほぼ国連軍がベトナム(途中で参戦したラオスも)をボコボコにするような展開となっていた。

もちろんこれにはアメリカも黙ってはおらず、ベトナムやラオスにレンドリースや少数だが部隊まで送っていた。

レンドリースの中身は、M14というセミオートライフルやバズーカなどの小火器などはもちろんのこと、パットンシリーズ系の戦車などまで送られた。

当時のベトナム軍およびラオス軍は主に小銃ではAKやボルトアクション式のライフル、戦車はT34、その他鹵獲品など、第二次世界大戦レベルの装備が多かったため、このレンドリースはかなり有り難かった。


しかし、実戦ではジャングルではM14は扱いづらく、パットン戦車は重くて扱いづらいなど苦情が多く寄せられた一方で、AKや旧式のT34はジャングルや市街戦では扱いやすいという意見が多く寄せられた。

この話はベトナム軍だけで無く、アメリカの派遣軍も同様であり、特にジャングルでの遭遇戦ではほぼ一方的にやられ、壊滅する部隊が出るといった失態を演じている。そのため、その後アメリカはM16というアサルトライフルに装備を変更するようになる。

ちなみに資本主義側は戦中や戦後にドイツが開発していたStG44に着目しており、戦後すぐにアサルトライフルを開発。L1A1や54式小銃(実際の64式小銃)などのアサルトライフルを配備していた。

なお、レンドリースされたアメリカ製兵器の全てが不評だったという訳ではない。バズーカについては、インドシナや日本軍などのヘリコプターや装甲車などに大きな被害を与えていたため、重火器をあまり扱えないベトナム軍からはとても人気があったことで知られている。

これによりバズーカの価値は上がり、現在でもテロ組織などで使用されている武器のイメージがAKとバズーカなのはこれが原因である。



また、戦闘は主に陸上戦だったのだが、上空でも行われた。


ベトナム軍は主に旧ソ連のMiG-15やMiG-17などの旧世代機に加え、アメリカの義勇軍は新型機であるセンチュリーシリーズやF4などを投入していた。

一方でインドシナや日本側などは、旧ソ連が開発中であったMiG-21をベースにした機体である烈風などを投入していた。

ちなみにMiG-21はソ連崩壊後に進駐してきたロシアと日本の多国籍軍によって開発ベースが持ち出されたという逸話が残っている。なお、開発された烈風は安価で使いやすい機体だったため日本だけで無く、その他多くの国で運用された。

ちなみにインドシナや日本以外では、フランスがミラージュⅢなどを持ち込んで、実際に戦闘に参加している。


結果的に空戦を評価すると、はっきり言ってアメリカ製機体はバタバタと落とされまくっていた。むしろ旧式の機体であるはずのMiG-15やMiG-17のほうがまだ烈風といい勝負をしたのである。

理由は単純であり、アメリカはミサイル万能論に乗っ取り、ミサイルを重視していたからである。

とは言っても当時の空対空ミサイルは信頼性に問題があり、空戦はほとんどが格闘戦となったからである。

そのためアメリカ製機体には機銃が搭載されておらず、格闘戦にほとんど敗北し、多くの機体を失う結果となってしまった。そのためアメリカ義勇軍、もといアメリカ軍はベトナム戦争終盤にはようやく機銃をつけるようになる。



こうして上空でも陸上でもベトナム軍(それとラオス軍とアメリカ義勇軍)は、徐々に押し込まれて行き、インドシナや日本などの民主主義陣営の軍は、最終的にはベトナムの首都であるハノイ前面にまで押し込むことに成功。

その後、ハノイにおいて市街戦が展開されたのだが、この市街戦、戦争自体は最悪の結果で幕を閉じることとなった。


ベトナム政府は最後に全てを巻き込むことにしたのである。



日本の戦争介入から約10年となった1975年の3月、ハノイ市街地を中心に巨大なキノコ雲が発生した。

市街地に置かれていた政府庁舎の地下に設置されていたおそらく旧ソ連製の核爆弾が爆発した。


これにより市街戦を行なっていた資本主義陣営軍とベトナム軍やアメリカ義勇軍、そしてまだ市内に残っていた市民やベトナム政府が消し飛んだのである。

詳しい人数はわかっていないものの、軽く20万人以上の犠牲者が出たとされている。


ベトナム政府の崩壊を受け、ベトナム軍残存勢力のほとんどは降伏。その後にラオスも降伏したため、多くの犠牲者が出た戦争は幕を閉じた、、、

謎にトンキン湾事件だけ詳しく書いた件について、、、

ちなみに日本側で登場した駆逐艦は夕雲型です。

旧式でも鞭打って現役で使われていたのですね。退役は許されていなかったようです。

なお余談ですが、ベトナム側の魚雷艇はアメリカ製のPTボートです。古くなってもまだまだ使用されていた模様、、、

実際に核使って自爆する国家なんてあるのでしょうか?もしかするとありそうですがね、、、


あと読者の皆様には申し訳ございませんが、おそらく次回で最終回になります。

理由は史実のネタ不足やら次回作の準備などのせいです。

一応書ききれなかった話は番外編として、たまに投稿する予定です。


次回、未来へ


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[良い点] 日本が強くてイイ [気になる点] 投稿頻度
[一言] 巻き直しに期待
[一言] 別世界の話ですがエースコンバットの世界でのベルカは【ベルカ式国防戦術】という自国領土に戦術核を投下して敵の軍を機能不全に貶めると同時に自国領土に侵攻を頓挫させる方法やって講和しましたから例え…
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