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第十八話 東欧の運命とフランス分裂

第十八話です。

ついに始まってしまいました世界大戦。

一体どうなっていくのやら、、、

第二次世界大戦。それは世界のほとんどの国家を巻き込んだ、巨大な戦争であった。

そして、その始まりこそ、ドイツとソ連によるポーランドとウクライナへの侵攻である、、、


1939年9月1日、ドイツとソ連はポーランドとウクライナに宣戦布告。宣戦布告後、ドイツとソ連軍はすぐに両国に侵攻。モロトフ・リッベントロップ協定がドイツとソ連の間で結ばれた時にはポーランドとウクライナは必ず攻めてくるだろうと、国境線に軍を配備していたのだが、独立して間も無く、なおかつ世界恐慌の影響からまだ経済が立ち直っていなかったため、十分な軍備を整えられず、結果的に両国ともわずか一か月程で両国に占領された。

その後、ポーランドとウクライナ両国はドイツとソ連によって分割され、ソ連は旧領のウクライナとポーランド東部、ドイツはポーランド西部を手に入れた。

この侵攻後すぐに両国に独立保障をしていたイギリスとフランスはドイツ並びにソ連に宣戦布告したのだが、まさか本当にポーランドとウクライナに両国が侵攻するとは思っていなかったこともあり、中華民国戦のために、一部部隊をアジアに派遣している途中であった。そのため国境部はスカスカだったのだが、ドイツとソ連も、まさかイギリスとフランスが介入してくるとは思いもよらなかったため、ドイツとフランスの国境部では、戦闘が発生せず、束の間の休息がもたらされた。現代ではフォウニー・ウォー(まやかしの戦争)と呼ばれている。


そんな感じで戦争が発生したのだが、イギリスとフランス、そして日本は陣営「連合国」を創設。これにポーランドとウクライナ、さらには中華戦争参加国のポルトガルやチベット、エチオピア、新疆や奉天(この2カ国は軍閥)その他各国の植民地やイギリス連邦加盟国のほとんどなどが参加した。


一方でドイツは対抗して「枢軸国」を創設。同じように、国連から脱退したイタリアとその同君連合であるアルバニア、中華民国などが加盟した。(ドイツは再軍備、イタリアはエチオピア戦争、中華民国は上海事変によって、国連を脱退した。)

その後、戦局が変わるにつれて、東欧のハンガリーやルーマニア、さらにはブルガリアやクロアチアが同盟に加入することとなる、、、


ちなみにソ連はというと、ほぼ傀儡であるモンゴルやトゥヴァなどと第三インターナショナルを形成していた。


こうして連合国VS枢軸国+第三インターナショナルという構図で世界大戦が勃発した。

ちなみに枢軸国と第三インターナショナルとの関係は一応良好だったものの、中華民国と敵対する中国共産党に支援を多数送っていたため、なんとも言えない状態であった。


その話は一旦置いておいて、ポーランドとウクライナ両国を占領、分割したドイツとソ連は、ドイツはフランスとの西部戦線に軍を向け、フランス攻略に乗り出すこととなる。また、ソ連は連合国の日本とシベリアの大地で戦うのだが、並行してフィンランド侵攻、さらにはバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の連合国加盟により、多正面作戦を行うこととなり、一時的に劣勢となった。


1940年4月、突如としてドイツはデンマークとノルウェーに宣戦布告。デンマークはわずか四時間、ノルウェーも二か月後にはほとんどの領土を占領されることとなる。


そして同年5月、ドイツ軍はフランス攻略に乗り出す。

ベネルクス三国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)は瞬く間に蹂躙され、ドイツ軍はそのままフランス北部に侵攻、イギリスと日本の遠征軍とフランス軍はこの動きについていくことが出来ず、ダンケルクにて包囲される事態となった。しかし、奇跡的に包囲された連合国軍は日本やイギリス、さらには同盟国の客船や軍艦などの多種多様な船舶を投入したことにより、包囲されていた55万人もの連合国軍部隊がイギリス本島に撤退することに成功した。


しかし、その結果フランス首都のパリは無防備となり、フランス政府は亡命。パリは無防備都市宣言をして放棄され、同日に漁夫の利を狙うイタリアが連合国に宣戦布告した。

その後、ドイツ軍がパリに無血入城。休戦派のフィリップ・ペタンが首相となり、フランス政府はドイツに休戦を申し込んだ。ドイツとフランスの休戦協議は第一次世界大戦におけるドイツの休戦協定が締結されたコンピエーニュの森で同じく調印作業に使われた食堂車の中で行われ、ドイツ代表とフランス代表が独仏休戦協定に調印した。

こうしてフランス北部はドイツが占領し、南部にはヴィシーを首都とするヴィシー政府が誕生した。実質ドイツの傀儡政権である。


これにより、フランスは連合国から離脱するかと思われたが、国防次官のシャルル・ド・ゴール少将がイギリスへ亡命しており、自由フランス国民委員会(自由フランス)の樹立を宣言し、フランス国民に抗戦を呼びかけた。アフリカなどのほとんどの植民地やフランス艦隊がこれに呼応し、後に自由フランス軍が創設されることとなる。また、フランス国内ではレジスタンスがドイツ軍や政府に対する抵抗運動を行うようになった。

ちなみにフランス植民地と艦隊が自由フランス側に付いたのだが、実際は多くがヴィシー政府に付くと考えられていた。なぜ自由フランスに付いたのかは未だにわかっていないものの、一部では明治帝が仕組んだのではないかと言われているが、噂に過ぎない、、、


こうしてヨーロッパでは枢軸国有利な展開で進んでいるが、アジアの中華戦線では、日本軍の活躍もあり、順調に進撃。臨時首都重慶目前まで迫っていた。

また、ソ連とのシベリア戦線では、ソ連の準備不足や多正面戦線の影響もあり、チタにまで進撃することに成功していた。


そんな感じでアジア戦線は進行していたのだが、新大陸の方では、何やら怪しい動きが、、、

フランス君が本土を失ってしまいました、、、

あと最近帝が出てきていなかったので、久方ぶりの登場です。

また今度も出てくるかも!

次はどんな暗躍をするのでしょうか?


次回、北欧で密かに抵抗する国々と空を駆ける日の丸。


誤字脱字の報告ありがとうございます!

めちゃくちゃ助かっています。ありがとう〜!


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感想もまっておりますのでよろしくお願いします!(返事は必ずお返ししております)

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― 新着の感想 ―
[気になる点] アメリカはここぞとばかりに武器売って儲けてるのかな?
[良い点] 同士スターリン頑張れ 面白いです
[気になる点] >一部では明治帝が仕組んだのではないかと言われているが、 死せる明治帝、生けるフランスを奔らすですか?
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