40 彼女とツーリング①
よろしくお願いします。
11月30日
秋と言うか初冬と言うかこの時期にバイクはちと寒い。
ツーリング前日には二人で暖かいと話題のインナーとフェイクレザーのジャケットを買い、バイク用品の店で彼女用のヘルメットとグローブを買いに行った。
ヘルメットはフルフェイスでSGマークの付いてる物を選び、グローブはバイク用だとゴテゴテした物ばかりで結局近くのファッションセンターで買った。
因みにヘルメットにはインカムを付けて貰ったので走行中でも会話しながら走れる。
そして家に帰るとバイクファッションショーが開催された。
因みにバイクは2か月ほど前に行った美容院のマスターが貸してくれると言っていたので3日前に話を通してきた。
マスターは快く快諾してくれた。
「じゃあこれで良いか?」
今回借りるのは往年の名車の廉価版と言ったら失礼か、それでも限定解除してない俺には有難いサイズ感のバイクだ。
SUZUKI GSX400S 刀。
「ハイ、有難うございます。」
「この時期はもう寒いからな、グリップヒーターが付いてるやつが良いだろ?」
「そうですねぇ、ホント有難いです」
真冬だったらこれが無ければロングランはまず不可能。(個人の意見です)
「それとこれいるか?タンクバッグ、小さめだけど」
「あぁ、それも欲しいです」
「欲しいってあげないぞ、貸すだけだ」
「御もっとも、リュックとか背負えないんでお願いします」
「背負えないって?誰かタンデムするのか?」
察しの良いマスターだ。
「えぇ、まぁ、彼女とね」
「おぉ、そうかぁ、彼女居たんだなぁお前さん」
「まぁ、何とか…」
「で、どこ行くんだ?」
「一応、富士山をぐるっと周ろうかと思ってます」
そう今回は富士登山では無く、富士周遊だ。
「まぁ定番だな、ルートも決まってるのか?」
「まぁ一応は決まってるけど、行き当たりばったりで変更も有るかもしれません」
「まぁバイクの良さは小回りが利く事だしな、色んな意味で」
そう、間違えたら即Uターン出来るしね、ただ、Uターン苦手なんだよなぁ。
「で、今回のレンタル料は3500円ですよね」
「前に話した時はそうだったな」
「じゃあこれで、今日と明日で2日貸して下さい、あっと当日は帰りが遅いかもしれないので3日貸して下さい」
と言って財布から10,500円を差し出す。
「そんな事言うなよ、今日から返却までで3500円だ、それで決定だ、良いな?」
軽くお辞儀をして3500円を手渡した。
「有難うございます、まずは今日乗って昔の感を取り戻さないと」
「お前さん、車は速かったらしいがバイクはどうなんだ?」
「バイクは正直からっきしで、バンクさせるのが怖いんですよ」
「俺も何度もコケてるからなぁ、って事はお前さんは転倒未経験か?」
「はい、一度も」
「それじゃぁ速くはなれんなぁ、とは言え速くなる必要はないけどな、ブハハハ」
そんなバイク談義を1時間もしたところでお客さんが来たので、俺はバイクを借り練習走行する事にした。
地元の周辺には広めの農道が有り一般車も通行可能なワインディングになっていて割と空いているのでそこを軽く流した。
そこは車でもバイクでも新品タイヤにしたり、何かパーツを付けたりすると真っ先にここに来て試走する場所だった。
バイクをよく見ると、あちらこちらに新品と思わしきパーツが見えた。
メーター横にはUSBの差し込み口とスマホホルダーまで付いている。
タイヤもバリ山で恐らく買ったばかりの新品タイヤ、しかも皮むき済の様だった。
難を言えば、このバイク、結構な前傾姿勢なので疲れるんだよなぁ、スクーターの直立姿勢に乗り慣れた体ではちと辛い…
何だかんだで3時間ほど走り回り、感も戻った所でガソリンスタンドに寄り給油してから帰宅する。
不定期投稿ですが基本的に土曜日の20時を定期更新として1週間に1話以上を考えてます。




