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32 初デート③

よろしくお願いします。




 19時をまわった頃、目が覚めた。


 彼女も隣のベッドで寝ていたが、俺が起きたのに気付き直ぐに起きた。

「晩御飯どうする?」

「前の通りを歩いていって適当に探そう」

「うん」


 本当に適当に何でも良い感じで歩いて居るが、これが入り難い店の多い事、店の名前は有るがメニューや金額が一切わからない店が多いのだ。

 以前伊豆へドライブした時に昼食を食べようと店に入ってからメニューを見ると最安のメニューで3500円だったのを思い出した。


「メニューの無い店は怖いな」

「割烹料理とかかな?」

「時価とか言われたらかなりヤバそうだしな」

「他行こうよ」

 そう言われて辿り着いたのはまたまたラーメン屋だった。


 交差点の丁度角に有って入りやすかったのでつい引き寄せられる様に入ってしまった。

 とんこつ醤油のラーメンを2人で注文した。


「京都来てラーメンばっかり食べてるな俺たち」

「まったくね、もっと京都らしいもの有るんだろうけどね」

 と言われて京都らしい食べ物って八つ橋しか連想出来ない俺って情けない…



 ホテルへ戻り一休みしてから、それぞれシャワーを浴びた。

 普段、家でも無音は嫌なのでTVを点けっぱなしにしてるので、ここでもそれは変わらずTVを点け普段見ない関西系の局のエンタメ番組を映していた。


 浴衣に着替え隣のベッドに座っていた彼女が俺のベッドの方に来て言った。

「する?今日」

 もちろん「するよ、今」と答える。

 彼女はまたも覆い被さる様に抱き付いて来た。

「体は大丈夫?」

「まぁ大丈夫だろう」

 彼女の方からキスをしてきた。

 それに合わせる様に唇を這わせる。


「そう言えば女性経験1人だけって本当?」

「本当だよ、夏川だけ」

「そう、良かった」

「お前は?」

「あたしも一人だけ」

「居たんだ?彼氏」

「そりゃぁね、良い年の女だもん一人くらい居るでしょ普通」

 まぁ、その辺は個人差激しいから何ともね…


「じゃあ一緒か」

「一緒だね、フフフ」

 お互い上と下を交互に変えながら抱き合い、お互いが今付き合って居る事を体で実感した。





 翌朝、二人は一つのベッドの上に寝ていた。

「おはよ、美成」

「もう朝なの?」

「7時過ぎだよ」

「じゃあ起きようか」

「そうだな、よいしょ」

 と言って美成の胸の上に手をつき揉んでやった。

「きゃ~やったなぁ~」

 朝からまたイチャイチャ始まる。



 ホテルは素泊まりで朝食は無い。

 なので近くに有るコンビニでサンドイッチと飲み物を買う事にした。

 荷物やお土産はホテルから自宅へ送る様に手配して預けた。


「え~っと、今日は伏見稲荷見るだけだけど、他に行きたい所とかある?」

 美成の予定ではこれで観光終了の様だが、色々検索しまくった筈なのに全く思いつかない。

「良いよ、伏見稲荷で終わろうか」

「うん」

 俺の運転で伏見稲荷に向かう。



 伏見稲荷の前に来て少し焦る。

 専用駐車場への入り口で急に交通ルールが変わるのか?と。

 と言うのは駐車場入り口の誘導路はセンターにコーンが置かれ右側通行になって居るのだ。

「ココはアメリカか?」

 等と言っていたが、まぁそう言う場所も有るんだろうな、私有地だろうし。


 車を降りてデカい鳥居の下を潜り参道を進むともう一つの鳥居とその向こうに何やら赤くてゴツイ門が現れる。

 ココは旅番組などでしょっちゅう見る楼門だ。

 朱色が鮮やかで豪華な造りの門は迫力が有った。

 しかしココで満足はしていられない、もう一つの代表的な場所、千本鳥居を目指す。

 正直言って細かいあれやこれやを見て居ると恐らく一日掛かりだ。


 千本鳥居の前まで来て写真を撮るのだが、如何せん観光客が多すぎて鳥居の奥の方が写せない。

 タイミングを待っても次から次へと色んな人がやってきて同じ様に写真を撮るものだから、一向にベストなタイミングが無い。

 なので諦めた…


 千本鳥居を歩き始め小さめの鳥居に変わりルートが2つになる。

 これは上下線で別れるのか?

 良くわからんが右のルートを進み、その先で少し広い場所に出た。

 どうやらお守りやおみくじ、絵馬などが買える様だ。


 ここでふと思った。

「こっち行くとまだ鳥居続いてるけどどこまで行く?」

「え~とねぇ、ずっと行くとなんか山の上の方まで行くみたい」

「マジか!? 俺無理だわそれ」

「あたしも何かお腹いっぱいって感じ」

 これだけ多くの鳥居見るだけで十分でしょ。


「やっぱり信仰心無いからこの辺が限界みたいだな」

「そうねぇ、戻ろうか」

「あぁ」

 そう行って来た道を戻る事にした。



 時刻は11時をまわった所だ。

 車に戻りググール先生に地元までの道程を教えてもらいつつ帰路に着く。

 今の時間なら明るいうちに帰れるかもしれない。

 運転は名古屋辺りまでは俺が運転し、東名に入ってから美成の運転で走った。

 何だかんだ言っても走りっぱなしならエンストもしないから安全だろう。


 そして帰りは新東名では無く古い方の東名で帰る事にした、これは静岡で有名な由比の海岸線を走りたかったからだ。

 正面に富士山がドーンと出る所を見たいと思って決めたのだ。


 走り続けてようやく静岡市に入り由比PAに立ち寄る。

 時刻は16時過ぎ、何とか明るいうちに富士山は見れた。

 そしてココで美成が言った。

「ちょっとオープンで走ろうよ」

 10月の半ば過ぎたのでそれなりに気温は低くなっているけどどうなんだろ?

 オープンカーは未経験なので興味はあるが寒くないかな?


「良いかもな、走ってみようかオープンで」

「ウンウン」

「でも次のPAまでね」

「了解です」

 掌を裏返して敬礼する。


 早速オープンにするのだがどうやら手動らしい。

 説明書を見て数か所のロックを解除し手で屋根を後ろに追いやるとオープンカー完成。

「割と簡単だったな」

「これいいねぇ、買っちゃおうかな」

「やめとけって、ATの軽の方が楽だぞ」

「でもねぇ、もう愛着湧いちゃったからなぁ」

 俺も嫌いじゃないが大丈夫なのかなぁ?


「取りあえず次のPAまで行ってみようか」

「じゃあ、行きますよぉ」

 美成はブォーンと派手にアクセル開けながらクラッチを繋ぎ走り出す。

 やはり幌が無い分、音は結構デカいが風はそれ程邪魔にはならない。


 本線に合流し富士山を正面に捉えて走る。

 とは言え富士山は手前の山に殆ど隠れて頭しか見えないのだが…

 何だかんだと言いながらもオープンは気持ちよかった。

 その後、富士川SAで今度は屋根を戻し神奈川へと向かう。



 地元へ着いたのは結局18時過ぎだ、もう日が暮れて暗くなっている。


 夜食は作るの面倒だと意見が一致したので回転寿司で済ませ、自宅へ帰ると美成が車を明日まで置かせてくれと言う、彼女の自宅には車を置くスペースが無いのだそうだ。

 そしてこの日は美成も一緒に置く事になった。


 翌朝、彼女は借りたオープンカーを返しに行くと言ってアクセルを派手に煽ってから走り去っていった。



不定期投稿ですが基本的に土曜日の20時を定期更新として1週間に1話以上を考えてます。

京都の描写はコロナ以前をベースにしています。

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