表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/71

31 初デート②

よろしくお願いします。




 清水寺から駐車場まで戻り、そして昼食の話題になった。

「昼どうする?」

 となったのでスマホで色々調べ有名ラーメンチェーンの総本店が有るのを見つけて二人とも目が輝いた。


 清水寺から総本店までの道程には祇園や平安神宮、銀閣寺など有名どころが有るのだが全てスルーして向かう。


 総本店は結構混んでいたが、10分程で順番が来て入店。

 2人共、味玉の乗ったラーメンを注文し急かされる様な雰囲気の中でスープまで完食し大満足だった。


 車に戻り次の目的地を金閣寺に設定し、ナビではなくググール先生に案内してもらう。



 西方に向かい国道を走る。

 ググール先生に従い国道をカーブする所で右折レーンに入り、その先で停車して対向車が居なくなるのを待っていると、目の前の山に【大】の字に気が付いた。

「あ!あれって有名な大文字焼きじゃない?」

「あぁそうみたいだな」

「思ったより近くに有るのね」

「箱根のは結構離れてるからな」

 右折を終えしばらく行くと駐車場だ。

 ここで車を降り金閣寺の参道を奥へ歩く。


 近年の外人さんの多さは話には聞いていたが想像以上だった。

 自分の半径10m以内の日本人の割合は3割位だろうか


 突き当たった所で参拝料を払い何やらお札を貰うがこれがチケット代わりの様だ。

 順路に沿って行くといきなり池の上に金閣寺が現れた。

「「おおぉ」」

 ふたりして唸り声を上げた。


「あれ?俺はここ初めてだけどお前は2回目だよな?」

「う~ん、そうなんだけどね中学生の時の修学旅行だったから、見るよりもお喋り中心であまり覚えて無いのよ」

 そういうもんなのか…


 ここで持ってきたカメラが活躍する。

 池の柵の前は観光客でいっぱいなのでその隙間から望遠で激写、激写、激写。

 広角で撮ろうとすると人がワサワサ入ってくるのでタイミングを取るのが大変だ。

 なので彼女はスマホ片手にあっちへウロウロ、こっちへウロウロしながらベストポジションを探している。

 当然の如く自撮りもするので柵に寄りかかり、のけ反る様にして撮っていた。


「良いの取れたか?」

「なんとかね」

「じゃあ、そろそろ行こうか」

「うん」


 ルートに沿って金閣寺の裏の方へ行ってから後はお帰りコースだ。

 お茶屋が有ったりお土産が売ってたりするが、もう金閣寺だけが目的なので興味は無くスルー。

 駐車場まで戻り車の中で小休憩。


「綺麗だったねぇ、キンキラキンで」

「あぁ、あれは見ておくべきだな、来て正解だ」

「でも何でココ初めてなの?中学生の修学旅行で来なかった?」

「俺、体調不良で休んだからな」

 そうなのだ、同学年で俺一人だけだったらしい。


「あぁ居たなぁウチの学校にも不運なヤツ」

「てか嘘だけどね、ハハハ」

「え?休んだのが?」

「体調不良が!」

 まぁ本当はサボったんだけどね。

 

「じゃあ何?」

「親との約束で修学旅行に行くの止めたら返金されたお金を貰えるって話になってたんだよ」

「なにそれ?ずる休み?」

 まぁそうとも言う。


「そのお金は何に使ったの?」

「中古のギターを買った」

「ギターの為に休んだの?」

「そう言う事だね」

「勿体ないなぁ」

 貧乏人のガキの知恵である。

 それにどうしても欲しかったのだ、ギターが。


「でもさ考えてみて、中学生の時に神社仏閣なんてどうでも良かっただろ?」

「まぁそうだけどね」

「やっぱり興味持ってから見た方が断然いいと思うんだよね」

「そうだね、あたしも今回感動したもんね」

「だろ?」

「だね!」


 金閣寺の余韻に浸りながら次の目的地まで再びググール先生にお願いする。



 金閣寺から更に西方に向かい嵐山の渡月橋に着いた。

 ここも恐ろしい程に観光客が溢れていた。

 おかしいな、今日は平日でしかも10月なのにこの混み様って何なんだ、恐らく半分は外国人。


 駐車場に車を止めて通りに出ると目の前は桂川だ、直ぐ上流に渡月橋が見えている。

 結構古めかしい橋なので当然カメラを構え激写するが、しかしよく見ると古めかしい作りでは有るがコンクリート橋だったりする。

 これは錦帯橋などの本当の意味での古めかしさは無いって事か。


 取りあえず橋の中腹まで行って折り返してくる。

「なんかさぁ、あまり感動ないよね?」

 言ってはいけない事を彼女は言った。

 ただ同意する俺も居た。


「他に行った方が良かったかもな」

「取りあえずさ、美味しいものは有りそうだから何か食べようよ」

 彼女の意見に賛成しあちこち覗いてみる。


 桂川沿いを歩いて行くと和風のカフェを見つけたので入口からそっと覗くように入ってみると、たまたま空きだした時間だったのかそのまますんなり入れた。

 席はテラス席を案内されたので川を眺めながらお茶を頂くとしよう。


 メニューを見ると一瞬焦る。

「結構高いな」

「安いのも有るけどどうする?」

「俺はケーキセットでいいや」

「じゃ、あたしも」

 2人でケーキセットを注文し川を眺めながら堪能した。


 カフェを出ると2人で顔を見合わせて「「どうする?」」


 何だかんだで結構歩いてるので一旦ホテルに行く事にする。

 ホテルは二条城の近くなのでチェックインの後に二条城見ても良いかなと。


 ホテルへの道中にいきなり電車の姿を発見、俺の地元では見られない路面電車だ。

 電車と一緒に走るのは緊張するが皆平気で走ってるので俺もビビりながら走り二条城近くのホテルへ到着。


 荷物を適当に置きベッドに体を仰向けにして身を投げ出した。

 すると彼女がそこに覆いかぶさって来た。

「あたしもヅガレダァ」

「おもーい、重いぞぉ」

 脇腹を軽くつんつんツツく。

「きゃはは、そんなに重くないよぉ」


 疲れたはずなのにイチャイチャ始まった。

 まぁこれも暗黙の了解と言うか、今晩するぞ!と確認し合った感じだ。


 休んだ後、結局二条城へ行くのは止める事にした。

 と言うのも結構歩いたのと病気の所為か疲れが激しかったのだ。

 彼女にもちゃんと話して夜食まで寝る事にした。




不定期投稿ですが基本的に土曜日の20時を定期更新として1週間に1話以上を考えてます。

京都の描写はコロナ以前をベースにしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ