始まり
初投稿です。よろしくお願いします。
私の名前は、水原明子。平凡な女子高生だ。平凡な、ね。
辺りを見渡す。真っ白な空間。どこまでも続いているように果てが見えない。
ある程度見渡し、今いるここが摩訶不思議な空間であると理解し、前に向き直る。と、そこには先程までなかった大きな玉座があった。そしてその大きな玉座に座る、一人の少女と目が合う。
「ふむ。主が水原明子か。容姿端麗であるな。」
「…んんん?」
変な声が出た。それはなぜかって?だって、目の前にこの世界に存在する何よりも美しいと言っても過言ではない少女がいるんだもの。テンションが上がる!それもなぜかって?それは私がロリコンだからさ。
目の前には、大きな玉座に座る少女が居た。少女はまるで雪の様に白い髪と、エメラルドグリーンの目を持ち、それはそれは美しい容姿である。
私は早足で駆け寄りしゃがむ。
「こんにちは。」
しゃがみ、目を合わせ言う。エメラルドグリーンの目は、透き通って吸い込まれそうだ。
「…こんにちは。」
やっぱり声もかわいい!
「えっと、お嬢ちゃんはどこから来たの?ここがどこだかわかる?」
「…ふむ。ここか?ここはな、わしが作った空間だ。」
「へ?」
「わしはな、神だ。」
「えぇ?」
…唐突なカミングアウト。言われてみれば、玉座に座りまるで神様のような雰囲気があるような。神様?一つだけ気になる事が…ある。
とりあえず土下座し、頭を上げる。
「か、神様でしたか!これはこれは!失礼しましまたぁ!」
「まぁまぁ、そう畏まるな。」
「有難きお言葉。…神様、一つお聞きしたい事がありまして。」
「主は堅いな。敬語はよせ。」
「なんと!…じゃあ聞きたいことは、ズバリ年齢です。神様の。」
「女性に年齢を聞くとは。まあ…年齢か。もう数えてなどいないな。わしが誕生してから…何年立ったろうか?わしも忘れたが、主が思う数億倍の年齢であるぞ。」
「おぉぉ。なるほど…なるほど…ありがとう!!」
「突然どうした?」
「お気になさらず。」
この美少女ロリっ娘が、まさかの合法ロリときた!最高かって!
「…主はここが何処か気にならんのか?わしの年齢ではなく、なぜここにいるか、なぜ主だけなのかとか。」
「あ…。そうだね。…何でここにいるんだろう。確か…私は…横断歩道…信号待ちしてて…。」
確か信号待ちした横断歩道の先に、友人がいて…。後ろからトラックが来て…気づいたら私は…走ってた。
あぁ…そうか…。私は、死んだのか。
「私の友達は無事ですか?」
「主の友達は…主が身を呈して守り抜いたぞ。主の側に近寄り泣いておった。」
「そっか。助かったのか…。良かった。」
「…わしはな、神としてあらゆる世界を創った。主が住む近代的な世界。主の世界で言うファンタジーな世界。たくさんの世界を創り傍観していたのだ。」
「私は何故ここに呼ばれたの?」
「それはわしの気まぐれであり、主の世界で一番慈悲深い人間を選びここに呼んだのだ。」
「慈悲深い?私が?」
「あぁ。主は主の世界では一番慈悲深い人間だ。主の相手に注ぐ愛情は本物で、命より重い物になっている。」
「…。私は死んだの?」
「あぁ。主は死んだ。それも友人の為にな。」
友人を助けて死ぬって…私…かっこよすぎない?…。
「…。これから私は天国に行くの?それとも地獄?」
「そんなものは存在しない。死すれば無だ。無に帰す事となる。だがな、主にはわしから第二の人生を与えようと思う。」
「第二の人生?」
「そうだ。」
「何故?私なの?」
「さっきも言ったであろう?気まぐれだ。」
「なるほど。神様。ありがとうございます。」
「とは言え、主の世界で新たな命として生きるわけではない。」
「えぇ?」
「ファンタジーな世界で、殺し合いをしてもらうのだ。」
「えええぇえぇえ!」
こうして唐突に告げられ始まる、波乱万丈な第二の人生が始まったのであった。