猪熊さんには、気を付けろ!!!
私の職場には、猪熊さんという女性がいるの、、、!
猪熊さんは、いつもピリピリしていて、怒ると本当に名前の通り。
イノシシみたいに、突進型で機関銃のように嫌味な言葉を浴びせてグイグイ
相手を追い込んで! クマのような一撃を振りかざされるのよ!
【あぁ~言ってはいけない一言を、、、猪熊さんは言ってしまった...。】
言われた相手は、、、?
男性だろうが、女性だろが、おかまいなしだから...。
男性でも、泣く人は泣くし、、、!
女性なら、ぽろぽろ涙が止まらないぐらい泣き続けるのよ!
・・・そして、みんな辞めていくわ!
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でも、、、?
猪熊さんは、うちの会社の社長に気に入られているから辞めさせられる事は
一切ないのよ、、、!
それどころか、、、?
社長は、猪熊さんを信頼して、、、! 猪熊さんに全て任せているのよ!
・・・だからなのか?
新しく入る新入社員は、みんな辞めていって、、、。
昔からいる、私たちしかいないのよ!
そして今日も、誰かが猪熊さんの餌食になるのよ、、、!
今日は、なんと!?
私が猪熊さんのターゲットになってしまったわ、、、!
『ねえ、中野さん? 今日は、あなたがトイレ掃除の当番だったでしょ?』
『・・・えぇ、』
『ちょっと、わたしに着いて来て!』
『・・・ははい、』
*
猪熊さんは、私を女子トイレまで連れてくると、、、?
こんな事を言いだしたの、、、!
『ねえ、中野さん? 本当に、ちゃんとトイレ掃除したの、、、?』
『えぇ!?』
『ココ! 汚れているわよ! しっかりしなさいよ! もう、今日は一日中
トイレ掃除してちょうだい!!!』
『えぇ!? 一日中ですか、、、?』
『トイレ掃除が、ちゃんと終わらないと帰れないわよ!』
『・・・そんな、』
『あなたがちゃんと! トイレ掃除していたら? こうはなってないんじゃ
ないの!!! そうでしょう!!!』
『・・・ははい、』
『じゃあ~中野さんが、綺麗にトイレ掃除が出来たらと思ったら、、、?
わたしに言いに来てちょうだい! ちゃんと、わたしがチェックするから!』
『・・・分かりました。』
結局、この日、、、。
私は、仕事がみんなPM17:00に終わるのに、、、。
1時間も残業手当がつかないのに、猪熊さんにダメ出しをされながら...。
しぶしぶ合格点をもらい、家に帰る事が出来たのよ!
▽
みんな【猪熊さん】には、鬱憤が溜まっていて、、、。
誰が、爆発してもおかしくない状況になってきたのだけど、、、?
・・・そんな時にね!
私たちの部署に、新しい新入社員の男の子が入って来たのよ!
その男の子は、正義感溢れる子でね!
今までの、新入社員の子達とは少し違ったわ!
勿論! 猪熊さんは、直ぐにその新しく入ってきた新入社員の男の子を
ターゲットにしたのだけど、、、?
その男の子は、猪熊さんに噛みついたのよ!
【ガブッ!】
『ねえ、橋川君? ちゃんと、コピーを取っておいてねって! わたし!
あなたに言ったわよね! どうなっているのよ!』
『だから! 僕も言いましたよね! 忙しいので他の人に頼んでくださいって!』
『“新入社員”なんだから! 生意気な事、言わないの!!!』
『じゃあ、聞きますけど、、、? 猪熊さんは、ココにいる人たちから信頼され
ているんですか?』
『えぇ! もちろんよ! ねえ、みんな!』
『・・・あぁ、ははい、』
『・・・えぇ、』
『ほら? みて見なさい! わたしをみんな信頼しているじゃないの!!!』
『これは! 強制的にそう言わせているだけでしょ! 圧力をかけて言わせる
事が、本当に“信頼されていると思っているなら? あなたは落ちるところ
まで落ちてしまったんでしょね!”』
『・・・何を、若僧のくせに、、、! 生意気な男だこと!!!』
『僕は、どう言われても構いませんけど、、、? ココにいる人たちからは僕は
信頼されるひとでありたいと思ってますよ!』
『・・・・・・』
中野君は、生意気なのかもしれないけど、、、?
正しい事を言っていると思うわ!
ココにいるみんな! 猪熊さんには、飽き飽きしているところだったしね!
*
私たちの【救世主!】 もしくは 【ヒーロー!】がやってきたわ!
中野君のおかげで、猪熊さんはだんだん何も言えなくなってきて、、、。
今では、大人しくなってしまったの、、、!
私たちの職場にもこれで! 平和がやって来たのよ!
『ありがとう、中野君! キミは私たちの“英雄”よ!!!』
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